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好きなことをしてね

 「わぁ〜!!いいですねぇまた来ましょう!」
先日ランチに誘った職場の後輩が言ってくれた。コロナ禍に弊社の社員として入社、歓迎会も無いままになっていて、ずっと気になっていてやっと誘うことが出来た。

 よく日本では飲みニケーションなんて言葉があり、バブル期に就職した私などはそれこそあまり働きも良くないのに先輩方にことあるごとに誘われ、また飲み会が開催されては努めて半分社会勉強半分で参加して、それは良く?コミュニケーションを取る機会は多かった。

今は、冒頭にも書いたように、コロナ禍で飲み会などはほぼ開けず、仕事意外に話をするということは、ほとんど無い。

このnoteを書き始めたのも、人と話をしないことが我慢出来ずに、何か発したいとの思いから少しずつ綴るようになったのだった。

 弊社にとっては、2年ほど前まで新入社員を取らなくなって10年以上の間が空いてしまっているという状態だった。そこに本当に待ちに待った新入社員。色んな話をしてみたかった。

それは歳のせいだろうか?
いや自分と同じ業界を志してくれることへの喜びや感謝も相まっているように思う。よく、親の仕事を継いでくれる子どもが可愛いのと似ている。実際自分が一所懸命やってきたことを繋いでくれることは、それが無くなるなんてことよりも嬉しい。

そこで親子ほどに離れている彼女たちをランチに誘ったのだった。

今の若い人はどんなことを考えているのだろう?どんな思いで仕事をしているのだろう?とても興味があるし、何か自分に役に立てることはないだろうかと老婆心ながらも思う。

今までも何度か書いて来たけれど、私の職場や仕事に対する向き合い方は常にそれ。本当に良い仕事を通して良い時間を過ごして欲しい。そして嫌なことは自分と同じ思いをしなくて済むようにしてあげたいし、少しでもそれが軽減されるようにしてあげたい。

「私、他の仕事をしたことないから色んな事見るとついやってみたいって思うんですよね~」と言われて、そうだなぁって思った。

人生一般的な考え方だと、そうそう色んな仕事には着かない。まあ色々変わる人もいるのだけれど。大抵知っているのは自分の親や親戚の勤める業界ぐらいしか縁がない。
よっぽど自分でそれこそ努めて社会を見ていなければ、本当に一所で終わってしまう。

私とて30年この業界に身を置いて、他を知らない。ただ一生勉強で、一生かかってもたどり着けない境地がある。

私は学生時代に色んなアルバイトをしたことが、少しは良かったと思っていて、もちろん会社の人間としては、今弊社で一生懸命働いている彼女だから、自分と同じ仕事を志してくれている事はとても嬉しいのだが、彼女の言葉を聞いたときに、一人の人間として、好きなことをして欲しいと思った。

何でも経験値かもしれない。とすれば、色んな経験値が後々の人生で生きてくるので、そうしたときに、本当に好きなことに時間を費やして欲しいと思った。心からそう願う。
少なくても自分は、ねばならないという思いも持ちつつ仕事をして来て、がんばったという思いと、今少しこれで良かったのかと思うところもある。

だから、佳きあなたの人生のために好きなことをしてね。

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