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一大陸周遊記 ④マドリード(スペイン)、パリ(フランス)

Day5

マドリード事件

早朝のGatwick空港でR.マドリード-R.ソシエダの試合のチケットをようやくゲット。実はここまでの旅行中にも何度か買おうとしていたのだが、決済がうまくいかないなどの問題があって買えていなかった。
例によって機内で睡眠を取りつつマドリードに到着。
着いたら雨が降っており、しばらく空港内で休憩。雨が止むのを待ってRenfeという鉄道を使って市内のホステルに向かう。

ホステルの入り口が分かり辛すぎて苦戦しながらも、何とかチェックインを済ませる。
このホステルは2段ベッドがいくつか並んでいる部屋で、カーテンを閉めればある程度のプライベート性を確保できる仕様だった。

思わず写真を撮るくらい快適

思えばヨーロッパに着いて5日、まとまった睡眠も取れていない。自分のプライベート空間があるなんて、トランジットで1泊したバンコク以来。久しぶりの快適な空間に嬉しくなり、しばらく休憩してからサンチャゴベルナベウに向かうことにした。

この判断が事件を呼ぶ。

試合は21時開始で、ホステルからベルナベウまでは30分程度。
「少し早いけど18~19時くらいに出てゆっくり行こうかな」などと思いながらのんびりしていたら、いつの間にか爆睡。

意識を取り戻すと時刻は22:45。そろそろ試合も終わるころだ。寝ぼけながらスマホで速報を確認すると、試合は2-1でR.マドリードがリード。それだけ確認してまたベッドに倒れこんだ。

機会や金銭面について考えればもったいなさすぎる大事件なのだが、いまだにこの寝落ちに関しては一切後悔していない。そのくらいあの睡眠は心身に染み渡るものだった。
周りを気にせず寝られるって最高。

睡眠記録 1時間2分→0時間0分→1時間54分→12時間39分

Day6

初の観光

この日は今回の旅行で初めてのちゃんとした観光。
王宮や広場や市場などを廻ってぶらぶらしていた。

マヨール広場
スペイン王宮(多分)

昨日行けなかったサンチャゴベルナベウにも行った。想像の4倍くらい大きい。試合日ではないのにスタジアム周囲にはグッズを売っている露店などがあり、にぎわっていた。

オフィシャルショップ
でかすぎ

この旅でサッカー以外では一番の目的だったソフィア王妃芸術センターにも行った。目当ては『ゲルニカ』。どうしても見たかったので叶ってよかった。

本物は写真では伝わらない迫力があった
外観も綺麗

この日食べたSubwayのサンドイッチが2~3日ぶりの固形物。睡眠と食事が充実し始め、ドイツからどん底だった自己肯定感も少し取り戻してきた。
ミュンヘン以降、突然ものすごい心細さに襲われたり、理由もないのに自分が嫌になったりすることが定期的にあったのだが、このあたりから無くなっていった。

Day7

マドリード→パリ

前日に引き続きしっかりと睡眠を取り、起床。イギリス滞在の際の宿泊場所をまだ決めていなかったので、ホステルを予約した。

空港でようやくPSGの試合のチケットをゲット(試合開始9時間前)。翌日のアーセナルの試合も取りたかったが、そちらはどんなに頑張ってもチケットが取れなかったので断念。

最後くらいスペインらしいものを食べようということで生ハムサンドイッチを購入。これがとても美味しくて元気が出た。昨日のSubwayに引き続き、サンドイッチばかり食べている。

命の生ハムサンド

爆速パリ観光

パリに着いてすぐにホステルに向かう。明日の朝にはロンドンに向かうので、さっさと荷物を置いてパリの見どころだけでも見ておきたい。
それにしてもパリ北駅が広すぎて訳が分からない。人生史上一番構造が分からなかった駅は梅田(大阪)駅なのだが、それどころではない。なんとか目当ての出口を見つけてホステルにチェックインした。

とにかく凱旋門とエッフェル塔を見たかったので、荷物を置いてすぐにメトロに乗り込む。まずは凱旋門に行くつもりだったのだが、その途中でルーブル美術館の最寄り駅があったので急遽下車。
定休日だったし、そもそも中に入っている時間がないのでピラミッドだけ鑑賞。
その後しっかり凱旋門とエッフェル塔を眺めて、満足したところでパルク・デ・プランスに向かう。

聖地巡礼:ダヴィンチコード
聖地巡礼:ミッションインポッシブル
聖地巡礼:高所恐怖症

The Champions

パルク・デ・プランスに到着。空腹だったので、「パリジャン」という名前で売られていたサンドイッチとコーラをキッチンカーで買って食べる。
朝の生ハムサンドに引き続き美味しいものを食べたので今までで一番元気。セキュリティのいかついおっちゃんがパスポートの写真と自分の顔を見比べてる間、決め顔でポーズをとるというボケ(ややウケ)をねじ込めるくらいのメンタルになっていた。

美味いんだけどパンが固すぎた

席が割とドルトムントサポーターに近く、お互いの応援を楽しめた。周囲はちゃんとしたPSGサポーターからミーハーなファンまで幅広く、居心地がよかった。隣の席はチェンナイから新婚旅行で来たというインド人カップルだった。

インド人、ムバッペしか知らない模様

念願のCLアンセムを聞いて、アリアンツアレーナ以来久しぶりに少し泣いた。最後の「チャ~ンピオ~ンズ」のところを歌うのを楽しみにしていたのだが、思いっきり泣き声になりそうだったのでやめた。

引用:スポーツナビ

試合はPSGの快勝。この試合で一番印象に残ったのはヴィチーニャ。170cmそこそこの身長にもかかわらず、ほとんどのプレーに関与するスタミナと基礎技術がすごすぎた。

死の組の第1節ということもあって、とてもいい試合だったのだが、試合後に見たら隣国イタリアで大事件が起こっており、話題が全部そっちに持ってかれていた。プロヴェデルさん、ナイスゴール。

試合後にメトロでホステルに帰っていると、あと2駅のところで電車がストップ。フランス語でぼそぼそアナウンスしていたので何が原因かは全く分からなかったが、しばらく動かなさそうだったので仕方なく地上に出て歩くことに。
同じ電車に乗っていた男性二人組にパリ北駅はどっちだと聞いたら、一人が方向を教えてくれた。安心してお礼を言って歩きだそうとすると、もう一人は「Maybe.」と言ってきた。不安。どう見ても地元民なんだから自信たっぷりに答えていただきたい。方向はあってたからいいけど。

深夜のパリ北駅



おまけ
PSGの試合前アップ、呆れるほど緩ーいメニューだったのだが、試合では立ち上がりからキレキレの動き。なんであんなに動けるのか。そしてほかの選手は抜群なのになんでデンベレだけアップ不足を感じさせるのだろうか。



次回はブライトン編、奇跡が起こって三笘に会ったり、酔っぱらいのじいちゃんと仲良くなったりする話。


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