宇宙に浮かぶ水の巨大な雲としては、「ウィンドウメーカー（Windowmaker）」という巨大な分子雲が知られています。ウィンドウメーカーは、オリオン座の方向に位置し、直径がおよそ200光年にも及ぶ巨大な水素雲であり、水の存在が確認されています。

ウィンドウメーカーは、1970年代に初めて発見され、その後の観測で水の存在が確認されました。また、ウィンドウメーカーは、非常に高温である星形成領域の近くに位置しており、そこで形成された若い恒星から放射される紫外線によって、水素分子が分解され、水が生成されると考えられています。

ウィンドウメーカーは、非常に広大な領域に水が存在することから、生命誕生の可能性を探る上でも注目されています。また、地球上の水の起源を解明する上でも、ウィンドウメーカーの研究が重要な役割を果たしています。