見出し画像

5月28日|大阿久佳乃『じたばたするもの』刊行記念 朝の読書会

「旅」、「詩」、「野の教え」をテーマにした出版社サウダージ・ブックスより新刊が届きました。アメリカを中心とした海外文学をテーマにしたエッセイ集『じたばたするもの』。著者は京都の大学に通う学生であり、文筆家として活動している大阿久佳乃さん。

大阿久さんの思い起こす海外文学との出会いは、中学生の頃に遡ります。
その頃の大阿久さんは「学校」というものに関して、遠のく日々だったよう。登校が困難でも、その行方には図書館があったそうです。そこで手にしたシェイクスピアやギリシャ悲劇といった戯曲が思い起こすと入り口だったとか。そこからフランス詩、チェーホフとつながっていくのですが、彼女にとって本を読むことは趣味や娯楽というには収まらない、もっと切実に向かう心があるようです。
そう、「じたばた」と表現するひとつは自身のこと。
本書は大学生になった現在の自身について、海外文学を読み、物語の世界と現実の思い起こす日々を綴った文章18編。
ソール・ベロー、スタインベック、トニ・モリスン、アドリエンヌ・リッチ…、現代作家の詩や小説、北米先住民の口承文学まで。登場人物たちの眼差しと、自らの苛立ちに対した等身大であり正直な文章で綴られています。
そして、なぜ今自分に響くのがアメリカ文学なのか。

《私の好きな小説の主人公に共通しているのは欺瞞やごまかし、半端な妥協に溢れているにもかかわらず平気な顔をして回り続ける世界への苛立ちを持っていることだ。苛立つのはそれが変わるのをどこかであきらめきれていないからだ。そしてこの間違った回り方をしている世界に馴染むまいとし、じたばたする》- 本文より

装画は 納谷衣美さん。表紙をめくると…。

この度、『じたばたするもの』の刊行記念いたしまして、朝の読書会を開催いたします。場所は開店前の書店フロア。オープンまでの一時間ほど、海外文芸について、好きなフレーズや印象深い登場人物など、大阿久さんを中心にお話しいただきながら、和やかな読書会になればと思います。
一日のはじまりにいかがでしょう。

イベント詳細
■登壇者:大阿久佳乃
■日時:2023年5月28日(日)9:15開場/9:30開始 - 10:30終了
■会場:恵文社一乗寺店 書店フロア
■参加費:2000円
■定員:20名
■ご予約:こちらのフォームへご記入くださいませ
     もしくはお電話(075-711-5919)、店頭にてご予約ください。

著者紹介
大阿久佳乃(おおあく・よしの)
2000年、三重県鈴鹿市生まれ。文筆家。2017年より詩に関するフリーペーパー『詩ぃちゃん』(不定期)を発行。著書に『のどがかわいた』(岬書 店)、月刊『パンの耳』1~10号、『パイナップル・シューズ』1号など。

版元:サウダージ・ブックス

<ご来店の皆さまへ>
感染症予防にご協力をお願いいたします。
・状況に合わせマスク着用と咳エチケットにご協力をお願いいたします
・手指の消毒(会場に設置しております)
・大きな声でのお話はご遠慮ください
・発熱、体調不良、風邪の諸症状が見られる場合のご入店はご遠慮ください
・会場内が混雑する場合は、入場制限等をさせていただく場合がございます

担当:原口

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?