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これからの経営管理者に求められる7つの仕事と、それを行えるようになるための新たな課題。

経営者JPが運営する志高き経営者・経営幹部・次世代リーダーが集う会員制プラットフォームKEIEISHA TERRACEスペシャルコラムドラッカー再論では、ドラッカーは何を見、何を伝えたのか、私たち、実務経営者にとっての「実践的ドラッカー論」について、再考・熟考・使い熟しをしています。


ドラッカーは、明日の経営管理者は7つの仕事に取り組むことを求められるのだと言う。
7つの仕事とは、以下の通りだ。

1)目標によってマネジメントする。

2)長期の大きなリスクを取る。

「それらリスクを伴う意思決定は組織の低いレベルでも行われる。リスクを計算し、有利なリスクを選択し、何が起こるかを予期し、予期した事態あるいは予期せぬ自体が生じた場合の行動を自らコントロールする。」(『現代の経営』、1954年)

3)戦略的な意思決定を行う。

4)共通の目標のもとに自らの成果を評価するメンバーからなるチームを構築する。同時に、明日のための経営管理者を育成する。

5)情報を迅速かつ明確に伝え、他の人を動機づける。すなわち責任ある参画を得る。

6)一つあるいはいくつかの機能に通じているだけでなく、事業全体を把握する。

7)いくつかの製品あるいは一つの産業に通じているだけでなく、それらのものを社会全体に関連づけ、そこにおいて重要なことが何であるかを知り、自らの意思決定と行動に反映させる。

「市場の外と国の外の動きに注意する。世界的な規模における経済、政治、社会の動きを把握し意思決定に反映させる。」(『現代の経営』)

ドラッカーは、こうした7つを挙げた上で、しかし、これらの「めまいのするような」大変な仕事を行うために、新種のマネジメント人類が現れるわけではない。

「明日の経営管理者が、彼らの親よりも偉大になれるわけでもない。能力は同じであり、弱さも同じであり、限界も同じである。」(『現代の経営』)

人類そのものが変化(進化)することを、我々の文明が誕生以来の中では示すものは何もないとドラッカーは指摘する。
では、「かつてと同じ」種類の人類をもって、これら経営管理者の直面する新しい課題をいかに遂行することができるか。

「答えは一つしかない。仕事の単純化である。そのための方法も一つしかない。勘と直感で行ってきたことをシステムと方法論によって行い。経験と体験によって行ってきたことを原則とコンセプトによって行うことである。」(『現代の経営』)

個別事象の偶発的な発見を、論理的総合的なパターン化による認識によって代えることである。
実際のところ、これまでの人類の進歩、すなわち新しい問題に取り組むための能力は、システムを通じ、物事を体系化することによって実現されてきたことを私たちは知って…

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