見出し画像

【映画のパンフ 全部見せ】No.24,25,26 男はつらいよ3作品、『男はつらいよ 寅次郎夕焼け小焼け(1976)』『男はつらいよ 寅次郎わが道をゆく(1978)』『男はつらいよ 浪花の恋の寅次郎(1981)』

私なんかは一度も『男はつらいよ』を映画館で観たことがなくて、『男はつらいよ』のスゴさに気がついた時には、もう渥美清さんは亡くなっていたし、シリーズも終わっていました。
正月とかに浅草の映画館とかで観たら、さぞかし盛り上がったことでしょう。

このパンフは移住してきて知り合った方から「なんだか映画のパンフレットを集めているんだって」とドサッと貰った中に入っていました。なんだかこういうのは、とてもうれしいです。

『男はつらいよシリーズ』は毎回地方ロケもあるような作品を、しっかりした人情ドラマに仕上げて、正月と夏のお盆時期に年2回公開しているのは驚異的な仕事量だと思います。夏の8月はじめの公開から、たった5ヶ月後くらいの12月末には次作を公開しているのです。


▼『男はつらいよ 寅次郎夕焼け小焼け(1976)』_第17作

マドンナ:太地喜和子
ゲスト:宇野重吉、岡田嘉子、桜井センリ
ロケ地:兵庫県(龍野市)

上の動画は今作の1シーンです。食べ物への文句から旅先の回想、マドンナの登場まで、流れが心地よいです。

(パンフ3ページより)

このパンフの特集は、出演者からの暑中お見舞いです。
車寅次郎:渥美清、さくら:倍賞千恵子、芸者ぼたん:太地喜和子、池ノ内青観:宇野重吉、観光係員:寺尾聰、御前様:笠智衆、そして監督:山田洋次さんまで。直筆で絵の描かれたハガキが載っています。


▼『男はつらいよ 寅次郎わが道をゆく(1978)』_第21作

マドンナ:木の実ナナ
ゲスト:武田鉄矢、竜雷太
ロケ地:熊本県(田の原温泉)

(パンフ5ページより)

武田鉄矢さんの初の映画出演は『幸福の黄色いハンカチ(1977)』で、この作品で俳優として大ブレイクして、翌年が同じ山田洋次監督の今作になります。
そして、そのまた翌年には『3年B組金八先生(1979)』がはじまるのでした。
『男はつらいよシリーズ』には作品冒頭の夢のシーンがあります。このパンフには『男はつらいよ ご存知の夢シーン』という、まとめのページ(パンフ7ページ)があります。


▼『男はつらいよ 浪花の恋の寅次郎(1981)』_第27作

マドンナ:松坂慶子
ゲスト:芦屋雁之助、正司照江、正司花江
ロケ地:大阪府大阪市、奈良県(生駒山)、広島県(豊浜町、豊町)、長崎県(対馬)

このパンフの特集では、「車寅次郎が生まれてから、昭和44年の第1作から昭和55年の第26作まで、どこに行って何があったか」の足跡の記録が2ページにわたって載ってます。

(パンフ5ページより)


映画を観る前から「ああ寅さんね、義理人情に熱くていい人なんでしょ」と思い込んでたりしますが、初期の寅さんはそんなにいい人キャラではなかったりします。家族には平気でヒドいことを言ったりする「どうしようもないお兄ちゃん」的な感じがあって、そういう家族への気遣いが抜けていたりするところに人間味を感じて、「なんか思ってたのと違って面白い」などと思ったりしました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?