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銭湯を日本から消さない〜十条湯

十条にあるから十条湯。
いかにも分かりやすい名前。
古い銭湯だが、企業努力はものすごい。

実はここ、銭湯再生集団であるゆとなみ社の東京発進出の場なのだ。

いろいろな香りの日替わり湯で工夫をしているところは多いが、ここはなんと日替わりサウナで頑張っている。

日替わりサウナ

ヴィヒタの日、森林浴の日、ミントの日。

※白樺の小枝を束ねたものをヴィヒタといい、本場フィンランドでは、サウナに入ると水に浸したヴィヒタで全身を叩くようにして使用します。血行を高めるために使用するのですが、とても香りがよく、テンションも上がります。

女のコも行きたくなるラインアップだ。
しかもサウナ料金、以前は400円だったものを半額の200円にした!
近所に住んでいたら、毎日行っちゃうよね~。

水風呂は井戸水で水質も文句なし。
ぬる湯のほかに、あつ湯もあるので、あつ湯とこの水風呂だけでも整いそう。

喫茶店

そして、サウナと並ぶここの大きな特徴は喫茶店を併設していること。

とはいえ、大体の銭湯には待合室があり、牛乳だけでなく生ビールサーバーのあるところも少なくない。

以前来たときは、それに加えてコーヒーも出すというくらいの印象だった。
しかし、見よこの店内。

おしゃれで落ち着いた店内。

これは、銭湯の付属物の域を超え、立派に喫茶店である。
しかも、昭和レトロなこの看板!
十条湯の雰囲気と違和感なく付加価値を上げている。

まるで50年前からあったかのようなデザイン

そしてメニューの期間限定さくらゼリー!

こんなものがあると分かっていたら、もっと早い時間に来たのに…( ノД`)シクシク…

https://twitter.com/jujoyu_1010


古き良きものをそのままに残す

流行っている銭湯の多くは、リニューアルとともにデザイン性の高いおしゃれな銭湯へと生まれ変わっている。
それはそれでテンションも上がるしお客さんも増えて良いのだけれど、ここが素晴らしいのは「銭湯」を残そうとしているところ。
決して小さなスパ銭を目指しているのではなく、手を加えているのにもかかわらず「創業当時のまま」と思わせるような工夫の仕方なのだ。

郷愁を感じる店構え

銭湯愛をひしひしと感じる。
あゝ今日もごちそうさまでした。


世界や自分自身をどのような言葉で認識するかで生き方が変わるなら、敬意を込めた敬語をお互いに使えば働きやすい職場ぐらい簡単にできるんじゃないか。そんな夢を追いかけています。