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語尾上がりを直す方法

お問い合わせを受ける受電対応において、口癖は少なければ少ないほどよいものです。

そんな口癖でよくあるものの一つが語尾上がりです。「ご注文は以上でよろしいですかっ?」と強く語尾が上がると耳障りです。
今回はそんな語尾上がりの直し方についてご説明します。

録音を聞く

まずは現状認識です。
「私には語尾上がりの癖がある」という認識なくして改善はできません。
まずは必要以上に緊張を強いられない環境(個室など)で自身の通話録音を聞き、口癖があることに気付きましょう。
そして、その口癖によって印象が悪くなり、コミュニケーションに支障を生む恐れがあるということを認識しましょう。

対策を立てる

人によっては自分の口癖に気付き、直す必要があるということを理解するだけですぐ行動を変えられる人もいますが、皆がそうとは限りません。実際のところ、癖を直すというのは多くの人にとって難しいものです。したがって、これをやれば確実に直るというものではありませんが、いくつか対策を挙げます。

① 最後の音の1個前で止める

最後の音で慌てて止めようとするからそこで力が入り語尾が上がってしまいます。
「ご注文は以上でよろしいですかっ?」と言ってしまうなら、車のポンピングブレーキのように「ご注文は以上でよろしいです」でいったん文章を止めるつもりで言えば「か」は軽いブレーキで止められます。

② 無声化する

無声化とは、最後の「かっ?」を「KA」と言わず、「K」と言うことです。
これなら、上がりようがありません。

③ 壊れやすい貴重品を扱うつもりで

電話応対において、言葉はお客さまに差し上げられる唯一のプレゼントです。それなのに強く上がる語尾では、まるでボールを投げつけられたような印象を与えます。そうではなく、ビロードのトレイに載せて恭しく捧げるつもりで言葉をお渡ししましょう。

それでは、また。


世界や自分自身をどのような言葉で認識するかで生き方が変わるなら、敬意を込めた敬語をお互いに使えば働きやすい職場ぐらい簡単にできるんじゃないか。そんな夢を追いかけています。