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キリスト教の考え方を分かりやすく知る本『ライオンと魔女』~読書感想文#2

写真は『ナルニア国物語』(全7巻)の第1巻『ライオンと魔女』です。作者のC.S.ルイスは『ナルニア国物語』で有名ですが、実はキリスト教についての本を多く著しています。

私はクリスチャンではありませんので、C.S.ルイスをはじめ、宗教著作にはなかなか手が伸びません。ルイスに限らず、信仰を持たない人が宗教書を読むことはあまりありませんよね。そもそも聖書を手に取るほどキリスト教に興味がある人も限られると思います。

そんな人でも、この本を読むと自然にキリスト教の世界観がある程度理解できると思います。

『ライオンと魔女』からなる『ナルニア国物語』には神様こそ出てきませんが、偉大なるライオン「アスラン」がいます。悪魔の代わりに、魔女がいます。罪を背負った死と復活と旧約・新約の関係、天国と地獄(とははっきり書かれていませんが)に振り分けられる様子だったり、目に見える現実にとらわれず信仰を貫く大切さだったりと、自分が読みたい本を書いた、とルイスが言うだけあって、キリスト教の世界観で作品が貫かれている本です。

しかも、キリスト教の用語は出てきませんので、純粋にファンタジーとして楽しめます。多分、言われなければキリスト教との関係について気づくことなく読めてしまいます。キリスト教云々抜きにしてもお勧めの本です。

ぜひ、子ども心に戻って、全7巻を読んでみてください。



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世界や自分自身をどのような言葉で認識するかで生き方が変わるなら、敬意を込めた敬語をお互いに使えば働きやすい職場ぐらい簡単にできるんじゃないか。そんな夢を追いかけています。