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第84弾「Become」

ハーイ!みんな元気?あたしけいご。

84曲目はこれ。Become。いよいよスランプも極まり、歌詞が出ない。I'm an old man filled with regret waiting to die alone(私は年老いた男だ。公開に満ち、ひとり、死を待っている)って英語の歌詞があって、これをAメロの前半にするか、後半か、サビの前半か、後半か、散々逡巡した挙句「全部にする」という愚行をおかしました。なぜか。これを補う、英語の歌詞を作れなかったから。愚直に突撃をしました。突撃の模様を、公開します。

「Become」 作詞・作曲 Keigo Sakatsume

I'm an old man filled with regret waiting to die alone
I'm an old man filled with regret waiting to die alone
I'm an old man filled with regret waiting to die alone
I'm an old man filled with regret waiting to die alone

I'm an old man filled with regret waiting to die alone
I'm an old man filled with regret waiting to die alone
I'm an old man filled with regret waiting to die alone
I'm an old man filled with regret waiting to die alone

(途中、適当な歌詞を口ずさむ)

I'm an old man filled with regret waiting to die alone
I'm an old man filled with regret waiting to die alone

I'm an old man filled with regret waiting to die alone

雰囲気だけでも伝われば、これ幸い。今日は朝早くからメンバー全員で鍛錬して、鍛錬して、鍛錬して、昼前に「肉でも食わねえとやってらんねえ」となり、菊名駅前の慶州苑に行きました。これで三日連続。我々、高等遊民。

(5時間後)

ハーイ!みんな元気?あたし不元気。

さっきまでお腹すごい痛くなって悪寒にまみれ、トイレでうずくまりながら全身汗ダラダラ、だんだん視界が真っ白になって本気で救急車呼ぼうかな、でも声を出すこともできないし死ぬのかな、みたいな感じになっていました。お腹が痛くなると「神様、もう悪いことはしないので楽にしてください」って思う。元気なときに、ちょっとやそっとのことじゃへこたれないぜ、とか思ってても、異常事態になると「俺を殺してくれ」ってなるから、健康なときに考えている信念みたいなものなんて、あてにならないのね。

どうにか体調も戻って、いま、ごちゃまぜの家の玄関の地べたではいつくばりながら(まだ立ち上がることができないから)この記事を書いています。前に、大阪でもらった大峰山の陀羅尼助丸っていう正露丸みたいなものがあることを思い出して、いま、急いで食べた。通常一錠のところを、二錠食べた。二錠食べたジョー。そして、お腹の調子が完治するまで、様子を見ながらこの記事を書き始めました。廊下にはいつくばりながら書く記事は、少し、新鮮。今日、あたし、みんなと音を合わせるときに、はじめて「ギターを立って弾く」ってことをした。ギターストラップを竹谷さんからもらったの。でね、座りながら弾くギターと、立って弾くギター、全然別物だと思った。

あほみたいな話だけど、もし、いつも座って作業をしているひとがいたら、その作業を「立ちながら」やってみてほしい。きっと、なにか、違うから。あたし、今日は「立ちながら歌う」ことと「踊りながら歌う」ことと「座って思い切り揺れながら歌う」ってこと、した。そしたら、同じ曲でも、全然変わった。当たり前かもしれないけど、すごい新鮮だった。多分、ひとって、朝と夜で(少し)別人だと思う。誰かと話すとき、向かい合って話すか、カウンター席で話すか、ドライブをしながら話すか、散歩をしながら話すか、で、話す内容も変わる。絵も、多分、立ちながら書く絵と、座りながら書く絵、朝に書いた絵と、夜に書いた絵、動きながら書いた絵と、集中してほとんど動かずに書いた絵、とか、多分、絶対変わるのだと、思った。

これ、スランプのあたしにはうれしい発見。立ちながらギターを弾いたら、なんかね、うまく説明できないけど「バンドでやりたい感じの曲」が、結構出てきたの。座りながら弾くと、感覚的には「引き語りでやりたい感じの曲」ができる。これ、旅行も似ていると思う。移動する乗り物に乗っていると、景色が流れているからなのか、思考も流れる。逆に、いつも同じ場所にいると、あたしの場合は停滞をする。そんなとき、いつもやっていることを『いつもと違うやり方でやる』『いつもと違う場所でやる』ってことは、案外、効果的なのかも。あたしのおすすめは、立ってやってみる、ことです。

(やっと腹痛がおさまってきた・・・)

昨日、寝る前、言葉について考えていた。あたしは、たとえば星野道夫さんが好き。北方謙三さんが好き。彼らの言葉には、おかしな言い方だけど『透明な孤独』みたいなものを感じる。あたしが孤独だなあと思うとき、彼らの言葉に触れると、なんだか「俺も同じだよ」って言ってもらえているような、そんな気持ちになる。人間、そういう気持ちになることもあるよな、って。ああ、わかるよ、って。そういう言葉を、あたしは、優しいと思う。

「わかるよ」

そうだよな。人間ってそういう気持ちになることもあるよな。わかるよ。そういう風に言ってくれる言葉を、優しいと思う。こういう種類の言葉って、そこらじゅうにあるようで、実は、全然ない。少なくとも、あたしは、なかなか見つけることができないでいる。多くの場合、正論を、振りかざすひとと出会う。アドバイスをされたり、意見を押し付けられたり、最後まで話を聞いてもらえることは滅多になくって、途中で言葉を挟まれたり。聞いてもらえるだけで、浄化する思いがある。だから、意見しないで。アドバイスしないで。言葉を挟まないで。ただ、聞いて。聞いてもらえたら、きっと、俺はどうにかしていける力を得ることができる。と。そういう気持ちになる。

「わかるよ」

そんななかで、あたしが好きな人たちの言葉や、音楽は、それを通じて「わかるよ」ってサインを、送ってくれているような感じを覚える。そして、あたしは、たまらない気持ちになる。こういうひとたちがいてくれたおかげで、あたしは生きてこれたんだっていうことを思う。自分の話をするひとはたくさんいる。だけど、人の話を聞けるひとっていうのは、本当に少ないと思う。だから、常に、この世界は聞き手が不足をしている。深く聞く。深く聞くということは、それだけで人を導く力がある。自分が誘導をしてあげるとか、そういうことではない。聞くことを通じて、話し手が、自分自身の力で自分の思いを汲み取っていく。そういう聞き方ができるひとは、すごいと思う。

では、聞くとはなにか。それは、言葉にされなかった言葉を聞くことだと思う。どんな言葉を話しているか、ではなく、そのひとが『どんな気持ちで(その言葉を)話しているか』を、聞くことだと思う。例えば、誰かが、死にたいと言ったとする。すると、大概、そのひとは「死にたいとか言うな!」と怒られる。あるいは、励まされる。そして、あたしは、思う。人間、長いこと生きていると、死にたいと言う言葉でしか、生きたいと言えない時期があるのだということを。そこを、聞けるか、だと思う。もしも「死にたいとか言うな!」とかしか言えない社会なら、きっと、そのひとは死ぬと思う。どれだけのひとが、言葉にならない言葉を通じて「わかるよ」って言えるかだと思う。

経験していないことには、寄り添うことはできない。苦しい体験はしんどいことだけど、それを経験したからこそ「同じ経験をしたひとに寄り添うことができる」のだと思う。きっと、これが、やさしさだと思う。この世は苦しみにあふれている。そして、それを乗り越えるよろこびにもあふれている。話を聞くと言うこと。聞いてもらえるだけ、受け入れてもらえるだけ、認めてもらえるだけで、消えてしまう問題ってあると思う。実は、誰も、誰かになにかをしてもらいたいだなんて思っていない。ただ、自分には力があるのだということを、思い出したいと思っているだけ。他人ができることは「あなた(自分)には力がある」ってことを、思い出させることなのだと思う。たとえば、その力は「わかるよ」っていう言葉で、引き出されたりする。正論が、ひとを殺すこともある。できるだけ、優しくありたいと思いました。

じゃあ、またね。愛してるわ。バイバイ。

坂爪圭吾 keigosakatsume@gmail.com

6月29日と30日は、横浜市港北区「ごちゃまぜの家」にて、二日連続の定期演奏会です。両日ともに、坂爪(ギター&歌)、竹谷(ギター)、保科(ベース)、稲村(キーボード)の四人で演奏します。我々の魅力は「初心者特有のあたたかさ」です。6月29日は保科亮太さんの誕生日ですが、なんと、6月17日は稲村彰人さん26歳の誕生日だったのです。是非、保科さん、稲村さんの誕生祝いも兼ねつつ、お気軽に遊びにいらしてください。

【イベント情報】

6月29日(土)15時~16時@神奈川県横浜市「ごちゃまぜの家」

※※※ 急遽、二日連続開催することになりました! ※※※

6月30日(日)15時~16時@神奈川県横浜市「ごちゃまぜの家」

音楽活動開始宣言をしてから、およそ4ヶ月が経ちました。音楽初心者が、一年でどこまでいけるかを見てみたい。そのためには、本気でやる必要がある。そう思って、1日1曲を目安に音楽を作ったり、できる限り場数を踏むためにライブ活動(人前で演奏すること)も経験したいと願っています。もし、人前で演奏できる機会を設けてくださる方がいたら、ご連絡いただけたら最高にうれしいです。交通手段さえどうにかなれば、あたし、どこまでも行きます。会場も規模も問いません。ひとりでもいれば、あたし、行きます!!


バッチ来い人類!うおおおおお〜!