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第128弾「峠」

ハーイ!みんな元気?あたしけいご。

128曲目はこれ。峠。曲を聴くのは面倒だと思うから、せめて、詩だけでも見てもらえたらうれしいです。それで、ちょっとでも気が向いたら、そのときに音楽を聞いてもらえたらうれしいです。誰にでも「誰かが見ていてくれる、そのことが力になる」ことって、あると思う。これは、そういう感じの歌です。目で見て確認できないことでも、心で、確認できることがある。

「峠」 作詞・作曲 Keigo Sakatsume

身体中からこぼれてく なに一つない窓に映し出す
薄くなる空気に 目を閉じる

鳥になる空を見上げて 氷が溶けて流れ出して
ゆっくりと足跡(かたち)を うしなっていく

君が信じてくれるなら ぼくも
もう少し頑張れるのに なあ

峠を越えたら 君に会える
約束のこえを 聞かせてよ

涙で丸い電球が シャンデリアのように輝きました
まぶしくてまぶしくて しかたがありませんでした

羽根のない腕を伸ばして 動かなくなった足を見つめて
消えそうな微熱(こころ)で 繰り返す

君が信じていることを 信じながら
空に降る星をまっているのか なあ

峠を越えたら 君に会える
遠く離れても 見ているよ

君が信じてくれたから ぼくも
ここまで辿り着けたのか なあ

峠を越えたら君に会える
夢は いま 叶うのは いま

峠を越えたら君に会える
夢は いま 叶うのは いま

今日は、ごちゃまぜの家で『定期演奏会(前半戦)』がありました。明日25日日曜日もやっているから、是非、来てね!やりながら感じたことは「やっぱり音楽は楽しいなあ」ということで、途中、何回も「死ね」とか「消えろ」とか外野からボロクソに言われることもあったけど、途中でやめないでよかったなあ、あきらめないでよかったなあって、なんだかすごい思いました。もし、途中でやめちゃっていたら、このよろこびも感じられなかったのだもの。自分を悪く言う人のために、自分がやりたいことを投げ出さないでよかった。自分が好きだと思うひとと、自分が好きだと思う音楽をやることができていることを、すごい、奇跡のようにうれしいことだと今日思った。

アリエルの作詞は、ベースの保科亮太さんです。まず最初に、保科さんが「僕の動物占いはライオンなので、ライオンの詩を書きます」的な感じで詩をかいてくれて、そこに、あたしが曲をつけました。自分で言っちゃうけど、よく、こんな長い詩に曲をつけられたものだと思う。音楽をやったことない段階って、誰でもそうだと思うけど自分に曲なんて作れるわけがない」って思う気がする。もちろん、あたしも、そう思っていた(というか、いまでも思っている)。だけど、やってみたら、できたのよ。そして、このクオリティまで、みんなでもっていくことができたのよ。これ、結構、すごいことだと思った。「無理」だと思っていたままだったら生まれることのなかった曲が、いま、目の前にある。これって、「無理」って思うところから「もしかしたらできるかもしれない」って思うところまでどうにか自分をもっていって、ダメでもいいから、まず、やる。そこから、生まれた曲だと思う。

やれると思ったからやったんじゃなくて、ダメかもしれないけど、とりあえずやったの。そしたら、できたのよ。できちゃったのよ。これ、すごくない??希望だと思わない??無理だと思ってたら無理なままだけど、やってみたらできたってこと、あなたにもなあい??勝手に諦めていたのは自分の心だったというだけで、実は、自分にはそれをする力がある。偶然だとしても、事実、それをやってのけた自分がいる。なんだか、おかしな言い方になるけど、こういう経験が「自分を信用する糧」になるのだと思う。別に、まだ、この程度のクオリティしかあたしは出せないけど、でも「自分が出せるクオリティは、決して0ではない」ってこと、これ、すごい希望だと思う。

アリエルって曲も、今回の峠って曲も、似ている部分がある気がする。それはメメントモリってことなのかな、とか、思う。あたしも(アリエルの作詞をした保科亮太さんも)よく、死ぬことを考える。なんだか、ひとが映画を見たり音楽を聞いて感動するのって、自分の代わりに誰かが死ぬことを見届けるためなんじゃないか、とさえ、思う。誰かが死ぬ。終わりの瞬間を迎える。それを見て、あたしたちは、命は限りあるものだと知る。いつかは終わりがくるということ。当たり前と思われているものは、全然、当たり前なんかじゃないということ。そのことを知るために、音楽を聞いたり、映画を見たり、本を読んだりする。そして「いまを大事にしよう」とか「自分を大事にしよう」とか「大事だと思うものを大事にしよう」とか、思ったりする。

でも、悲しいことに、あたしたちはそのことを忘れる。自分が「大事だ」と思ったことも、ゆっくりと忘れてしまう。でも、これは、悲しいだけのことではない。忘れるからこそ、あたしたちは、これからを生きることができる。つらさやかなしみなどのネガティブな感情にとらわれ続けることなく、忘れて、失って、手を離していくことで、前を見ることができるようになる。そのことによって嘆かされたり、そのことによって救われたりする。時間をとめることってできないから、どうしたってすべてのことは、流れていく。永遠なんてないからこそ、あたしたちは『いま』を大事に生きたいと思う。そして、ああ、これだけは忘れたくないなあと思ったことを、歌にしたり、言葉にしたり、心に強く焼き付けることで、できる限り永遠に近づかせる。「忘れたくない」と、「忘れてしまう」の、反復横跳びを続けている。

この『峠』って曲、よかったら、聞いてみてほしいなあって思う。ライブに来れなくてもいいから(もちろん、ライブに来てもらえたら最高にうれしいことに変わりはないけど)、毎日あたしの記事を見る必要もないから、ただ、この曲だけは「なんだかみんなに聞いてもらいたいなあ」って、思う。まだまだ荒削りだし、なまぬるいところもたくさんあるけど、でも、自分的に「ああ、これは大事なことだなあ」って思うことを、詰め込んだつもりです。峠って言葉には、山みたいな意味もあるし、絶頂の頃合いって意味もあるし、危篤のひととかは「峠を超えた」って言葉が、無事を意味する。逆に言えば、峠を超えられるかどうかは、生死をわける、決定的なものになる。

じゃあ、峠を超えられなければアウトなのかと言うと、実は、アウトなことなんてひとつもないのだと思う。あたしたちは生きているから、まだ、誰も「死」を経験したことがない。どうしたって、生きていると死ぬことを恐れてしまうけれど、でも、死ぬことが悪いことだとは、誰も証明することはできない。もちろん、死ぬことが気持ちいいことだ、生きていることよりもよっぽど素晴らしいことだ、とも、証明することもできない。わかることは「わからない」ということだけで、そこに、人間の想像力が入り込む余地が生まれる。想像力って、目には見えないものを、見る力だと思う。おかしな言い方になるけど、自分はひとりだと思えば、そのひとはひとりになる。でも、どのような状態に置かれても「自分はひとりではないのだ」と思えば、そのひとはひとりではなくなる。どのような考え方を選ぶか。想像力をどのように働かせるのか。これは、大袈裟だけど「世界を作る」くらいの、ときには「世界を変える」くらいの、すごいインパクトをもった営みだと思う。

巷では「努力が大事だ」とか、よくいわれる。確かに、努力は尊いものだと思う。でも、それは自分がするから尊苦なるのであって、決して、他者におしつけるものではないと思う。理想の自分を目指すことは、素晴らしいこと。向上心をもつということは、素晴らしいことだと思う。でも、理想を強く抱きすぎるために、現在の自分を否定することになってしまっては、もともこもないと思う。あたしは、思う。目標をもつことは大事だと思う。努力をすることも、大事だと思う。だけど、夢は、いま、叶うのは、いまなのだと思う。「いつか」のために生きるのではなく、いま、自分がやりたいと思うことをやっている、自分が大事にしたいと思えるものを大事にしている、そのことが、すでに、夢を実現させているのだと思う。夢は、どこか遠くにあるものじゃない。それは、いま、この瞬間に叶えられるものだとおもう。

これを読んでいるあなたが、いま、健やかなときのなかにありますように。

明日8月25日(日)定期演奏会後半戦やっています!是非!

アリエルのフルバージョンはこちらです。

パラディンのフルバージョンはこちらです。

ハネムーンのフルバージョンはこちらです。

ラブコールのフルバージョンはこちらです。

街角のフルバージョンはこちらです。

5年前の今日でした。。。(ベアフット登山を忘れない。。。)

真打登場!我らがりゅーちゃんをご覧ください!

じゃあ、またね。愛してるわ。バイバイ。

坂爪圭吾 keigosakatsume@gmail.com

【イベント情報】

8月24日&25日(土&日) 15時~16時@神奈川県横浜市「ごちゃまぜの家」

8月31日(土) 13時~@東京都新宿区四谷「シアターウイング」

9月9日(月) 19時半~@東京都吉祥寺「曼荼羅」

○バンドプロフィール紹介

Agape(アガペー=神の愛という意味がある)

2014年2月14日。Guitar & Vocal の坂爪圭吾が、当時同棲していた彼女に振られ、振られた勢いをそのまま活かすかたちで、「ひとは家がないと生きていけないのか」という問いを持ちながら、定まった家がない状況で如何にして生きていくかという実験を開始。

その体験談を綴ったブログ『いばや通信』が、爆発的な人気を博し、結果的に日本全国、世界20ヶ国ほどに、トークイベントなどで招聘されるようになる。「とにかくやばいことだけをやる」というコンセプトに基づいた会社、【合同会社いばや】の代表としてブログや講演活動に専念するなか、“家を熱海に買ってもらう”というゴールを果たした頃に、会社が円満解散。

ホームをレスしてからちょうど5年後。2019年2月14日。イタリアはヴェネツィアで、ある女性を通じて「音楽をやりなさい」という啓示を受けた坂爪圭吾が、日本に帰国後、一日一曲の曲作りに邁進するなか、一人、また一人と毎月メンバーが増えていき、現在5人体制で活動している(今のところ全員無宗教)。

メンバーのほとんどが、“中学校の授業以来”という驚愕のバンド結成状況の中、「ド素人から成長していく姿を公開していくことが、自他共に勇気が出るのではないか」と開き直り、約半年で、およそ百数十曲の音源を作る。それらの楽曲は、「ジャンルはなんですか?」とカテゴライズされないために、様々な趣向が凝らされている。

メンバーそれぞれが、駄目なら駄目なりに、失敗したら失敗したなりの姿を晒していくスタンスで、“技術だけではない何か”を感じてもらえるような演奏を心がけている。

◯メンバー紹介

Guitar & Vocal の坂爪圭吾(34)音楽活動歴約半年で、毎日一曲のペースで創作し、百数十曲の持ち曲のほとんどの作詞作曲を手掛けている。

Bass 保科亮太(31)音楽活動歴約五ヶ月で、「圭吾さんがギターで、ドラムは重そうだから」という理由でベースに挑戦。作詞も手掛けている。

Guitar 竹谷純平 (34)音楽活動歴約四ヶ月で、「誕生日が一番早いのと、唯一の長男だから」という理由でリーダーに抜擢。愛されキャラでありつつ、“アニキ”の愛称で親しまれる。ライブ時のMCと、エレキギターでのソロ演奏に注目。

Keyboard & vocal 稲村彰人 (26)音楽活動歴約三ヶ月で、仲良くしていた先輩たちに、半ば強制的にバンドに加入させられる。が、秘めていた才能が開花。その独自の世界観と歌唱力から、米津玄師さんに対抗しないかたちで人気を獲得している。

Drums 嘉向徹(28)バンド結成前から坂爪たちと親しくしていた、最後の精鋭。メンバー全員が「アガペーのリズム体になるのは、彼しかいない」と断言し、その登場を待ち続けていた。“ドラムというより、大地そのものを叩きたい”という独特の表現は、幼少期から海とさざ波の中で育った背景に起因している。音楽活動歴、堂々の0ヶ月で、初ライブに挑む。

◯バンドからのメッセージ

まずは「1年後、見ててください!」を合言葉に、Agapeを応援してくれているファンと共に成長していきたいと思っています。年齢的にはアラサーですが、まだまだ多感な我々Agapeの音楽を、ぜひリアルで体感していただけたら嬉しいです。



バッチ来い人類!うおおおおお〜!