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勘と経験

例えば仕事の場面で「勘と経験」に頼ってしまうことはあると思います。しかしマニュアルなどで手順が明確に定められているものについては、「勘や経験」ではなく、それらに従うことで不正や誤りを防ぐことができます。

一方で、「勘と経験」があることで、物事が上手くいくこともあります。そのようなものは、マニュアルや手順書に従って進めていると、ある時点で壁にぶつかって停滞することもあります。

では、「勘と経験」とは具体的に何でしょう? 生きてきた時間で築き上げた感覚のようなものでしょうか。これらは文字や数字で表現しにくいものです。ただ同じ年齢の人同士でも、「勘と経験」は同じではないように感じます。ほぼ同じ時間を生きてきたはずなのに、なぜでしょう?

私自身は、「勘と経験」は単純に経過した時間ではなく、日常生活におけるひとつひとつのインプットを、足し算ではなく掛け算で拡がりを持って積み上げられたかどうかで変わると解釈します。素晴らしい感性の持ち主とは、後者を実践している人のことを指すのではないでしょうか。

話を冒頭に戻すと、「勘と経験」はその活かし方によって素晴らしい成果につながる一方で、過度に頼りすぎると思わぬ落とし穴や怪我につながることもあります。極端にならず、うまく使い分けることが大切だと思います。

(終わり)

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