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メロディー

アルバムのレコーディングが迫っています。
曲はどんな感じで、アレンジはどんな感じで。。。色んな事を考えていますが、今日はそんな中でメロディーを弾くことについて考えを書いてみたいと思います。

僕は、ピアニスト、ジャズやポップス系のピアニストということになるかと思いますが、歴史的にもピアニスト達はそれぞれの歌い方を獲得してきているようです。僕が影響を受けた世代でいうと、ハンコック、コリア、ジャレット、とそれぞれ全然歌い方が違います。

これ素敵なことですよね。ピアニスト、それぞれみんな自分の歌い方があるのです。僕もその3人からの影響が大きく、それでもコリアさんはすごくエキゾチック、トリッキーな印象が強いので、真似をするとそのまんまになってしまう。。ので、ある時期からはなるべくこのエッセンスを取り入れないようにした記憶があります。

ジャレットさんは本当に、サックスか何か、より声に近い楽器を鍵盤で代用しているかのような印象があります。ベンドが多く、ギター的でもありますね。
これまたそっくりになってしまうと良くないと自制しています。

ハンコックさんは中々うまく真似できない。。若い頃にもそこまでコピーした記憶は無いです。楽曲のハーモニー進行などはかなり取りましたが。。

そこで自分です。こうやって作品を作ったりもしますので、自分の歌い方を作っていかなければいけないと、かなり若い頃から意識をしていました。誰にも似てないスタイルはどこかに無いかな?と。

だって和製ナニガシなんて、要らないよね!

僕は、とてもスティービーワンダーが好きでしたので、彼の歌の節回しをピアノで再現するというのをやりました。一番自分でも気に入っているのは、鍵盤から指を離すタイミング。音の長さ、切るポイント。ベンドが多いので、ちょっとジャレットぽくもあるけど。

少し脱線するようだけど。。。

ソロって出来なくてもいいの?

良く、ポップスのフィールドだと、伴奏が上手なのが一番大事で、ソロ(ジャズ)なんか出来なくていい。仕事として望まれているものを演奏で提供してなんぼ、の様な話も聞きます。

ソロ(ジャズ)なんか、というくだりが雑すぎて笑える

僕は、もちろん賛成した上で、でも少し残念でもある。

せっかく楽器を弾いているのだから、メロディーを弾けた方が人生が楽しい!

メロディーを弾くというのは譜面に書いてある音符を読んでそのまま弾くだけではなく、それを自分の語法で、歌にして、メロディーを空へと羽ばたかせる。

もちろんポップスの仕事は歌はシンガーが歌うから、あえてまた楽器の人が、歌うようなメロディーを弾けなくてもいい。。
仕事ではほぼ100%使わないスキルなんだけど、なんだか、せっかくこの人生、生きているんだから、ファストフードではなく、美味しいもの食べていこうよ、とかそういうレベルで、
せっかくだから、メロディーを楽器で歌わせる、みんなにやってほしいなぁと願っています。

ピアニストの歌

これを追求していくことかなぁ、と思っています。
ここ数年で改めて自分のルーツを再確認したり、改めてどの位音楽が好きか、どの位演奏が好きか、嫌いなことは何か、色々と考えて、
さらに正直な形で音楽を作るメンタルに持っていけそうな昨今です。

さて、どんな録音になるかな!?


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