もぐもぐもぐ、むしゃむしゃむしゃ、もぐもぐもぐ…。
おはようございます、カトケイです。バングラデシュでの朝ごはんは、卵とポロタっていう薄焼パンを食べてます。

こちらに暮らしていると、わたしの場合はとことん食事が雑になります。3食カレーっていうのがバングラデシュ人の食事だけど、カレーが雑だって話じゃありません。何が雑か？っていう話は最後まで読んでいただければわかります。

それにしても、ゴローと来たら…！！！どんなけ食事に真剣やねん！っていうのが今回のコラムです。

孤独のグルメのゴローは食にマジ。

『孤独のグルメ』は、もともと漫画（ドラマ化された）です。先日、何気なくテレビを見ていてシーズン５を偶然見ました。この春から、シーズン６がスタートしたそうです。どういう話かというと、主人公・井之頭五郎がずーーーーっと食事をしているドラマ、でした。ストーリーも何もない（笑）

そして、ゴローの食に対する心理描写が凄いんですよ…。真剣。

たとえば、仕事の合間のランチ。「中華が食べたい！」ってなったら、とにかく美味しい中華を求めて歩く。そして、この中華屋さんの特徴や他の客が頼んでいるお皿を見極め、本日のオススメ料理をチェックし、ランチメニューもあるのにアラカルトを頼む…。頼んで出てきたお料理とそれをいただきながら淡々と、しかし、真剣にゴローの心理描写がされます。食べ合わせから、自分のお腹の満腹具合から、ときには、空腹に任せて頼み過ぎてしまい、反省する。食において、マジです。

なんで「孤独」のグルメなの？

この漫画（ドラマ）は、他のグルメ漫画とはちょっと違って見えます。どうやらこの漫画の「孤独」というタイトルに秘密がありそう。調べてみたら、「孤独にグルメを楽しんでいる漫画」というコンセプトで始まっていて、主人公は独身・輸入雑貨商として独立して仕事をしている、という設定。台湾で放送されたTVドラマ版のタイトルは『美食不孤単』といって「美味しいものがあれば孤独でない」という意味だそう。

食にまつわる価値観

知れば知るほど、ゴローのような価値観、わたしにはないなぁ…と思うのです。わたしは、チューブで栄養と満腹感が得られるようになったら、真っ先にチューブ食かもしれません（笑）。孤独のグルメが「飯テロ」になっちゃう人の気持ちが全くわかりません（笑）。

でも、１日３回食事をするものだとして、それが楽しくなければ、人生の多くの時間が楽しくないことになってしまいます。孤独のグルメを見てから「わたしのグルメ」はこれでいいのだろうか…とずっと考えていました。

ゴローの食に対する食への態度はこうです。

ゴローは、最高のお店を探し回って妥協しません。
ゴローは、その店の最高の一皿を頼むことに遠慮しません。
ゴローは、手に入った一食をとことん味わいます。
ゴローは、その皿から味わえる幸福感を楽しんでいます。

いやー、わたしにはないわー。

バングラデシュでめちゃ美味しいバケットをいただいた

さて、そんなことを考えていたある日、バングラデシュでパンを作っているN氏（日本人）のパンをある日、初めて購入しました。

N氏はバングラデシュで美味しいパンがない！ということで、友人のパン職人さんとデリバリーのパン屋サービスを始めました。それがね…食に興味がないわたしが写真に撮っちゃうくらい美味しかったの！！！！

修行をしてきた方の焼いたパンだし、バングラデシュのパンを食べ歩きまくったN氏のパンだし、美味しくないわけがなかった。バケットしか買わなかったんだけど。外側の硬さから想定してないほど、内側がもちもちして美味しいのです。バケットとの組み合わせを考えたら、シンプルにポテトサラダとヨーグルトとコーヒーでしょう（←完全にゴロー化）。

あぁ、そっか。

ゴローは自分の食事を通して、楽しむこと（台湾のTVドラマタイトル的に言うと「孤独じゃない」）に貪欲だったんだな。って思いました。わたしは自分自身で自分の人生を雑にしていた。

よく自分を大事にするっていうけれど、それって自分の幸せに貪欲になるってことなのかもしれません。人生の多くの時間を取っている食事をおろそかにするっていう態度は、人生への態度にも繋がる。食事をおろそかにしてしまう人は自分のことが後回しになりがちではないでしょうか。時間がなかったり、仕事に追われている中でも、ケータイを置いて、パソコンを閉じて、食事を楽しんで見る。それだけでいいのです。**

ちなみに、N氏のパン屋さんのサイトを探したら”Happily deliverd to your door”ってコンセプトが書かれてました。貪欲に探せば、幸せは運ばれてくるのか〜。素敵すぎる！

バングラデシュにお立ち寄りの際は、N氏のパンをぜひ（って、立ち寄らないか…）！

では、今日のセルフトーク。

・食事に対してどんな価値観を持っていますか？
（きっとご自分の幸福感へのヒントになると思います）

・食事がもっと楽しくなるにはどうしたらいいですか？

・本当に美味しい！と思えるものを選んで食べていますか？

・食事を一人でするときに、適当になる人ですか？それとも楽しめる人ですか？自分の楽しみや喜びに対して貪欲ですか？
（適当になってしまう人、貪欲になれない人は、ぜひ一度一人で食事をする機会があれば、トコトン楽しむシュチュエーションを作ってみてはいかがでしょう？）

ということで、美味しい食事と、美味しい人生を！
また来週〜！

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