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そもそも鉱植物とは

本日は鉱植物とはそもそも何かという解説をしていきたいと思う。
…書きはじめたは良いものの、実は鉱植物とそこらの植物というのはほぼ変わらない生物であるのは有名な話だ。
光合成をして水を必要とするのはもちろん、水に溶けだしているケイ素を体内に取り込んで特定の細胞の細胞壁に蓄積し、ガラス質の細胞体を形成するところも一緒だ。(植物によって濃度は違う)
ケイ素は植物体内で濃度が過飽和すると「植物オパール」といわれる非
結晶物を形成する。
これは腐ったりせずに土壌に残るので花粉の化石とともに古代の環境を分析するのに役立っているそうだ。

話が逸れてしまった…
話題を鉱植物に戻そう。
単純に言ってしまうと、鉱植物はこのケイ素の濃度がとても高い植物の総称である。
そして更に特徴がもう一つある、それは代謝せず休眠できるという事だ。
普通の植物だって種子の状態なら代謝しない、しかし鉱植物は発芽した状態でも条件が整えば代謝せずに休眠できる物が大半で、私が普段”標本”として写真を投稿しているものの大半は休眠状態の鉱植物だ。

やり方は簡単で、淡水から徐々に塩分濃度を上げて海と同じ濃度の塩水に浸けるのみである。(私はせっかちなのでよく失敗するとか言えない)
これは鉱植物の戦略の一つで、鳥に運ばれる他に海を渡る手段の一つなのだという。

近所の森はもちろん海の向こうにも鉱植物は沢山存在する。
そんな鉱植物を少しずつでも紹介して行けたら嬉しく思う。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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