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居宅訪問型保育を使って復職し、半月ちょっと経っての所感

2021年1月に第二子となる娘を出産し、8/1付で復職をしましたが、今回は江東区の公的サービスである「居宅訪問型保育」というのを利用することにしました。

まだこのサービスは始まって間もないのではないかと思いますし、経験者も少ないと思うので、利用し始めての感想や気付いたことなどを記録として残しておこうかと思います。

居宅訪問型保育とは

そもそも、居宅訪問型保育という言葉を初めて聞く人も多いと思いますが(私も第二子を産んで認可保育調べるときまで知らなかった)内閣府が2015年4月よりスタートさせた「子ども・子育て支援新制度」の地域保育事業の一つです。

居宅訪問型保育事業の概要(厚生労働省HP)

ベビーシッターや保育士が子どもの自宅を訪問し、1対1のマンツーマンを基本として保育をする形式で、集団保育が難しい障害のある子ども向けと、認可保育に入れなかった待機児童向けで枠が別に設けてあります。(江東区の場合。)

1対1で手厚い保育をしてもらえるのに、自治体の保育事業なので認可保育園と保育料は同額!と、とってもお得に利用できます。

ちなみに、江東区の待機児童向けは2つの保育事業者(ル・アンジェとポピンズ)に事業を委託しており、両方合わせて26名まで枠がありますが、私が申し込んだ時点ではまだ10名以上空き枠がありました。

自治体によって、待機児童型のはやっていないところとか、やってても「認可保育園〇個以上に申し込みして落ちた場合」と条件が厳しいところとかいろいろ違いはあるようですが、ちょっと調べたところ東京23区内では江東区以外にも杉並区、中央区、練馬区・・・など、使えるところは多そうです。

なぜ今回居宅訪問型を選んだのか

4年前の第一子の時はオフィスが勝どきにあり、企業内託児所に連れていくのもバスで行けましたし、保育園とオフィスの距離も同じ商業施設内で徒歩2~3分程度でした。

その後、務めている会社のオフィスが大手町に移転。企業内託児所は無くなってしまいましたが、会社が提携している保育園がオフィスから歩いて10分くらいかかる場所にあり、元々はそちらに入れる予定で8月復職と決めていました。(何となく、産後半年くらいで戻ろうという感覚。長男の時は5ヶ月ちょっとで復職した。)

しかし、今はコロナの状況で会社もほぼ在宅勤務で出社は月数日。オフィス行く時に子供を連れていくならまだしも、本当は家で仕事できるのに大手町まで子供を連れて行くのも・・・という迷いが生じました。

そんな時に、江東区は待機児童向けの居宅訪問型保育事業があり、認可保育園に申し込んでも入れない場合は翌月からそれが使えることを知り、復職に向けて認可保育園の申し込み→(当然年度途中なので)待機決定→居宅訪問型の利用決定・・・という流れになりました。

半月使ってみて、今のところの感想

私は長男の時にもお世話になっていたポピンズナニーサービスさんにお世話になることに決めたのですが、やはりポピンズさんは保育のクオリティが高く、今のところ大満足です。

さすがに週5日朝8:30~18:15まで同じ人でご担当頂くのは難しいので、曜日毎に違うような形で4~5人の方に代わる代わる来て頂いています。

ナニーさんみなさんによくして頂いていて、メリットばかり感じていますが、制度上のという意味で多少のデメリットもありますので、今後利用を検討する方のためにも以下箇条書きで書き出してみました。

◆メリット


・送り迎え不要!
もう、居宅訪問型の第一のメリットはここですね。毎朝決まった時間にナニーさんが家に来てくれるので、送り迎えの必要無し。家を出てからあれ忘れた!これ忘れた!と焦ることもないし、抱っこ紐で通園する必要もありません。

・きめ細かく濃密な保育!

朝から夕方まで1対1の保育なので、それはもう贅沢に丁寧に見て頂けます。ポピンズの場合はPoppins Memoryというノートがあるのですが、毎日10行以上ぎっしり、昼間の様子に加えてどんな知育をしたか8つの項目(言語、音楽、論理数字、空間構成、身体運動、自然科学、社会性、自己受容)に分けて記載頂いています。(0歳児なので本格的な教育ということではないですが、絵本や歌、散歩の様子まできめ細かく書いて頂いています。

・慣らし保育不要!

普通保育園に初めて預ける時は、子供が違った環境に徐々に慣れていくように、初日は1時間、2日目は2時間・・・みたいな感じで保育時間を延ばしていく慣らし保育がありますが、居宅訪問型は自宅で見てもらえるので、慣らし保育不要。家庭の方針で決めて良いと言われましたが、うちは初日から8時間預けで始め、2日目には10時間預けていました。

◆デメリット・注意点

・集団保育ではないので社会性は育まれにくい

保育園に入園することのメリットの一つは同年齢のお友達や上のクラスのお兄ちゃん・お姉ちゃんとの触れ合いが増えることで社会性が育まれることだと思っていますが、居宅訪問型は1対1なのでそこの期待度は少し下がってしまいます。ただ、0歳児はまだお友達と沢山遊ぶというよりも、安全に保育をして頂くことが主目的なので、0歳のうちは良いかなー、と思っています。


・離乳食は家庭が準備しなければいけない

保育園ではお昼やおやつにプロの栄養士さんが作った美味しくて栄養バランスの良い離乳食を出してもらえるのも嬉しいポイントの一つですが、居宅訪問型では離乳食は家庭で準備する必要があります。

うちは今生後7か月でまだ1回食から2回食への移行くらいのタイミングなので、昼間はミルクだけお願いしていますが、3回食になったら、お昼ごはんの準備をしなければなー、、、と、ちょっと不安はあります。

・保育環境を整える必要性

特に在宅勤務の場合は、親が仕事をする場所と完全に別の空間で保育する環境を整えなければならない、ということで、部屋が少ない場合は苦労するかもしれません。うちはたまたま去年戸建てに引っ越して使っていない和室があったので、そこに赤ちゃんの保育用にお昼寝布団とちょっとしたおもちゃ、ミルク・哺乳瓶置き場などを作って準備しました。

一点、目論見が外れたのが、空調。その和室は普段あまり使っていない部屋だったので元々はエアコンが無く、隣の部屋からサーキュレーターで冷気を送れば何とかなるかなー、、、と思っていたのですが。。。やはりこの猛暑。昼間暑くてお昼寝できないみたいです、と言われてしまい、急遽エアコンを買い足すことに。予定外の出費でした。。。涙。

・日々の保育時間の柔軟性は低い

認可保育園であれば、区や保育園によっても違うと思いますが、残業で遅くなってしまった日は電話一本で延長できたりします。

が、居宅訪問型の場合はナニーさん個人の時間を抑えて頂いているので、急遽延長となると(ナニーさんのご都合次第で不可能ではないですが)、あまりお願いはしにくく、簡単には延長しにくいというのがあります。

・来年度保育園に入る際の慣らし保育が心配

メリットの慣らし保育が不要、の裏返しといえば裏返しですが、今回保育園に入っているわけではないので、来年4月に認可保育園に入れた時に、最初1週間ちょっと慣らし保育をしなければならないのがちょっと不安です。

長男の時は0歳で本人がよくわかっていないうちに保育園に預け始めたので、預ける時にギャン泣きされて大変・・・ということも少なかったのですが、1歳超えて初めて自宅以外の環境に預けられる娘はどんな反応をするのかな・・・と心配はあります。


と、保育園に比べるとメリット・デメリットはいろいろありますが、今のところ総じて満足しています。

沢山のナニーさんに可愛がってもらい、たくさん遊んでお散歩に行ってもらい、何なら両親だけで見ていた時よりも子供にとっては成長の機会になっているのではないかと思うくらい。(それは保育園でも同じですが。)

おそらく認可保育園には年度の途中で入るのは難しいと思うので、このまま来年の3月末までお願いすることになると思いますが、ナニーのみなさんとよく連携をとって良い保育環境を整えていきたいと思います!


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