見出し画像

大晦日,家族のお約束とは?


#映画にまつわる思い出

 私が、子供の頃、

大晦日は、必ず家族全員で映画を見て、

帰りに夕飯は、外食するという、

家族のお約束ごとがありました。

兄が、高校生になるくらいまで、続いていたかな?

兄の大好きな、オードリーヘップバーン主演の映画は、

殆どみたような気がします。

「ローマの休日」「暗くなるまで待って」「マイフェアレディ」

が、面白かったかな。

オードリーヘップバーンという女優さんは、上手い下手を超越した、

輝く個性・卓越した魅力のある方でしたね。

その頃の美人女優の筆頭は、エリザベステーラでしたが、

日本人の好みは、やっぱりオードリー!

スレンダーで、ボーイッシュで、キュートで、

こんな女優さんは、後にも先にも見当たりません!

兄は、オードリーヘップバーンのような女性と結婚したいと、

常々言っていましたが・・・

まぁ、そんなわけにはいくまいて・・・

その頃、渋谷区!に住んでいましたので

当然、映画館は、いまはなきパンティオン!

映画の後のお食事は、大体が安くて不味い渋食こと、「渋谷食堂」

ここも、今はないですね。

お金にシビアーで、一人金持ち(!)だった父は、

いつもメニューを頼む前に、「500円以下!」という風に、

上限を設定します。

そうすると、ハンンバークかカレーぐらいしか食べられないのですが

それでも、めったに食べられない外食は、楽しみでした。 

 
 私が、幼少期の頃、

母方の祖母が、東映の時代劇が大好きだったので、  

10人余の、親戚一同、弁当持参で

東映映画3本立てなんぞ、しょっちゅう見に行っていました。

祖母は、東千之助のファンクラブに入っていたので、

千之助主演の映画は、ほぼ見ています。

中村金之助・東千代之介・美空ひばりのトリプル主演(?)みたいな

アップテンポで愉快な時代劇もありました。

面白かったなぁ~。

そうかといえば、「牡丹灯籠」のような

おどろおどろしい時代劇も。

灯籠に、自分が刺殺した人の亡霊が映って、

主人公が、だんだん狂気に追い込まれていく・・・

という展開だったかな?

怖かったけれど、時々目をふせながら見ていたような・・・

あの頃は、時代劇の黄金時代!

さまざまな 個性豊かで、絢爛豪華な時代劇を見られらのは、

幸せなことでした。

  黒沢監督の映画も大体見ました。

「赤ひげ」が一番記憶に残っています。

姉が、加山雄三さんの大ファンだったので、

若大将シリーズも、ほぼ見ているのですが、

「赤ひげ」の加山さんの演技は、

特出すべきものでした。

 大学生になってからも、

映画館には良く行きました。

鮮烈に 記憶に残っている作品が2つ。

フェデリコ・フェリーニ監督、アンソニークイーン主演の「道」。

アンソニークイーン演じる主人公が、自分が棄てた女が死んだと知って、

満天星降る中、一人野獣のように咆哮する姿に、胸しめつけたられ、

私も涙にくれたものです。

ふと、隣に座つている友人を見たら、彼女、全く普通の様子。

この映画見て、感動しないんだぁ・・・?と、

彼女に不信感を抱いてしまったほどです。

ジャニスジョップリンの生涯を描いた「ローズ」。

主演は、ベッド・ミドラー。

「ローズ」では、

薬中・アルコール中毒・セックス中毒の主人公が、

死をまじかにして、観客の前で、しわがれた声で絶唱するのが、

胸に突き刺さりました。

この時は、渋谷の小さな映画館で、一人で涙ぐみながら見ましたっけ・・・

  今は、映画館のない地域で暮らしているので、

映画とは、無縁な状態。

仕事をすっかりやめたら、また映画館めぐりしようかな?

やはり、映画は映画館で観たいので。

家で、ビデオでみていても、しょっちゅう中止して、

用事したりするので、集中できません。

それでは、映画に失礼というもの。

今度は、斬新な日本映画がみたいです。

最近は、実力もあり、容姿にも恵まれた(!)若い男優さんが、

ぞくぞく、出てきていることだし・・・

観た後で、ブログで報告なんてのも、いいかもしれません。

映画館、再デビュー。

是非、果たさねば!

 






この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?