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10.あなたは独りで生きていない


友人から手紙が届いた。

ちょっと厚みのあったその封をあけると、
中からお守りが出てきた。

合格祈願のお守り。
高校受験を控えた息子に、、と、送ってくれたのだった。



彼女とはSNSで出会った。

関西圏に住んでいるので(わたしは関東在住)
画面を通してお互いの顔をみたことはあるものの
実際に会えてはまだいない。
知り合ってからの期間も長くはない。


それでも、悩みや愚痴なんかも言い合えるくらいには
お互いの心を開きあってはいるので
もちろん息子のことも知っている。

しかし、知っている、といっても
いま中3で受験生である、ってことだけ。
ただそれだけ。

ただそれだけなのに、わたしではなく
息子に贈り物をくれたことが
なんだかとてもとても嬉しくて。



息子はいわゆる思春期の真っ只中。

進路について、将来について、勉強や遊びや自由について
自分でまだ決めきれない、だけど、誰かに言われたくもない
大人(親)の言葉がうっとおしい、ほっといてほしい

自分の中で処理できないことを
「めんどうくさい」「どうにかなる」「どこでもいい」「どうでもいい」
といった言葉ですませてしまいたくなる、そういうとき。


先日も、まるでもう独りで全部できる、かのような言葉を吐いて
わたしと大喧嘩したばかりだ(笑)



自分の望みをかなえたり、なにかを成し遂げたいとき
結果に繋げていくのは
最終的には自分自身の頑張りであり、努力でしかないのだけれど、

応援が多ければ多いほど、差し伸べてくれる手が多いほど
きっと、その望むものは手に入れやすくなる。



自分の友人や親、身近な人、あなたが好きな人
だけじゃない
いろいろな人があなたを想って、応援してくれていることがある。

こんな風に

あなたはおろか
友人である、わたしとさえ会ったことのない人が
お守りを買って送る、という形で
あなたを想い、あなたを応援してくれている。

ねえ、息子。
どうかそれを忘れないで。


そして、
あなたのなにかがそうさせている、ということもついでにね。
奢らず、だけど、そのよさをそのままずっと持っていて。

応援される人に、応援したいと思われる人になってね。
そして、あなたも応援する人でいてね。

あなたは独りで生きてないからね。





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