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④未来型プロフィールができるまで~理想的なプロフィール~

これまで、自己紹介やプロフィールへの違和感について書いてきたのですが、それって、具体的にどういうこと?ってわかりやすい2つの例をご紹介したいと思います。

私がお会いしたことのある実在する方のプロフィールです。


Aさん:  株式会社XXXX 執行役員/〇〇事業統括責任者。NPO▲▲▲代表理事。著書に「。。。。」や「****」がある。

Bさん:株式会社×××代表取締役/△△△コンサルタント。 1998年第一次ITバブル時代に〇〇歳で起業。創業当初から、ベンチャーではない中小企業の IT 企業を目指す。混沌な状態に自ら飛び込み解きほぐすことに快感を覚える。週末登山家。


どうですか?文字による情報量の絶対的な差はあるものの、さほど多くない文字でのプロフィールから、「その人」が伝わる情報にメチャクチャ差があると思いませんか?

同じ目的でプロフィールの提出を求められて(要件)出てきたプロフィールが、こうも違うんです。何が違うのか…


Aさんのプロフィールからうかがえることは

現在の役職と、著書を出されている分野のことに詳しい方なんだ、ということ(だけ)。

一方、Bさんのプロフィールからうかがえることは

1998年に例えば30歳だとしたら、今年は52歳か。「ITバブルを経験」した人なんだ。ITって言葉が生まれたころからだろうから、相当勉強もされただろうし、プログラマーが会社に泊まり込んでつくりこんでた時代だから、もしかしたらその類かも。「創業当時から、ベンチャーというよりも中小IT企業を目指す」というのは、当時ホリエモンが社長だったライブドアの派手な動きを横目にしつつ、1999年に設立され、今や球団を擁するDeNA等とは違う志で起業したってことか…。早く成長して企業を大きくするという野望というよりも、一定の規模で堅実的に事業継続するってイメージかな。さらに、「混沌な状態に自ら飛び込み解きほぐすことに快感を覚える」だなんて、こういう会社の方が言うのは好感度が高い。IT系のことで、どんなに困っていることでも受け止めて何とかしてくれそう、さらにそれが好きで得意な人なんだろうと期待が増す。いや、IT系に限らず、問題解決が得意かもしれないな。そして最後に、「週末登山家」。登る山を決めて準備して、いろんな条件下でも頂上を目指していくことを続けているだろうと想像し、きっと精神的にタフで諦めない人なんだろうな、週末って書くほどなら、これも相当好きなことだろうし、継続力のある方なんだろうな、ということ。



正直、どちらもご挨拶程度の方々なので詳しくはわからないし、Bさんにおいては、相当私の(勝手な)イメージが膨らんでいます。でも、これがイイコト、大事じゃないかと思うわけです。

だって、次にお会いすることがあったら、会話のきっかけがあるBさんとはすぐに打ち解けられそうだし、そのとき困っていることがあれば、ちゃっかり相談もできそうだと思います。まずはIT系で困ったら、メッセージしてみようかな、と思えます。仕事的プロフィールとして、大成功じゃないですか?

一方のAさんとは、その企業に興味があれば、またNPOの名称から、どんな活動をしているかが分かれば、そんな話から会話ができるかもしれないけれど、その掴みがないと、会話の糸口を探しながらの初対面会話になってしまいそうです。仕事的に、どういうことがあれば繋がるのか、プライベート的にもどういうネタをお持ちでお話を伺えるのか、さらにはご一緒することができるのか…そこへ辿り着くまでに時間を要します。その時間が持てないと、本当は気が合うとか、お仕事でご一緒したら面白いことできそうな出会いだったとしても、その機会を逸してしまう可能性だってあると思うのです。


私たち「未来型プロフィール」事務局は、こういった事例をたくさん見比べながら、確信に近いものを持ち始めています。

仕事でお会いするにしても、プライベートでお会いするにしても、お会いしなくて文面でその方を知るとしても、その人がどんな人かが知れるプロフィールや自己紹介があると、人との出会いが本当に豊かになる

「こういう仕事がしたい」なら、それに繋がるプロフィールを持つことによって、そんな仕事を引き寄せられる、自ら作っていくことができる



次回は、そんなプロフィールをつくるコツを、今回ご紹介したプロフィールの構造を紐解きながらお伝えしたいと思います。

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