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ジンバブエを知るための5皿+おまけ2皿

アフリカ南部、ジンバブエには、2012年11月末から約3年10ヵ月、住んでいました。アフリカ大陸といえど、どの国も異なる歴史とそれに沿った食文化を持ち、大変興味深いです。今回は、食を通して、ジンバブエのことをご紹介したいと思います。

①サザ(ノーマル)

ザンビアやほかの東アフリカでも食べられず、メイズ(トウモロコシ)の粉を練ったもの。ジンバブエのものは白く、ねっとり、粘り気のないおもちみたいなものです。これを、チキンやビーフ等お肉のスープやピーナッツバターで炒めた野菜と食べたりするのですが、手で食べます。それがなんとも難しい!

この白いのがサザ。平たいお皿にどんと、のせてくれます。写真は、孤児施設の食堂で頂いたもの。私はベジなので、豆のスープ。そして貴重なサザのおこげ!ご飯のおこげみたいで美味しいです。

ある小さな村の食堂で。サザを作る女性たち。

②サザ(ブラウン)

サザには、実はいろんな種類があります。なかでも私が好きなのは、茶色のサザ。写真左側。黒ーく見えますが、日本でいう玄米ご飯のような茶色のサザです。緑色の者はMrewaというピーナッツバターで痛めたお野菜。

ほかにも、ソルガムという穀物を使った、灰色のサザもあります。

③ピーナッツバターライス

ピーナッツバターを入れて炊いたご飯。なかなか貴重で高価なもの。ハイカロリーですが、くせになります。写真上のものがそう。

④バターナッツのスイーツ

スイーツとして、バターナッツをピーナッツバターと合わせてつぶしたもの。これもまた、おなかに優しい甘さで美味しい。写真左下の黄色いものです。

⑤サザナゲット

ジンバブエのKFCのオリジナル商品。サザをナゲット上にしてあげたもの。以外にも、くせになるおいしさです。

⑥おまけ

ジンバブエでは、ジンバ黒人・ジンバ白人と会話に出ることがあるくらい、白人のジンバブエ人もいます。イギリス系、南ア系のほか、アイルランドやイタリア、ドイツ、ギリシャやキプロスにルーツを持つ人も。なので、パスタやピザ、地中海系料理屋さんも多いです。ファーマーズマーケットには、ギリシャ系の人たちによるバクラヴァ、チーズ、パイ、フムスなどのペーストが売られていたり。

それからビジネスで中国人が多く、中国料理屋さんも。アフリカあるあるですが、火鍋屋さんがあると日本人と中国人ばかりでした。

イギリスの植民地だったので、イギリスのブレックファーストメニューやスコーン、ボナフィーパイなど、イギリスのメニューもよくあります。

アフリカ系だと、エチオピアから亡命している人もいて。エチオピア料理屋さんが1件だけ、首都ハラレにありました。

バーやレストランに行くと、お寿司があって、お寿司もメジャーです。

⑦おまけ その2

ゲイカップルによる、絶品ケーキ。ハラレから、ムタレという町に行く途中にあり、車でないと行くことが難しい。ちなみに、ジンバブエでは、同性愛、とくにゲイは違法で、ジェンダーや性関係には、まだまだ保守的な印象です。

いまはさらに経済状態が悪化し厳しい状態ですが、比較的お手頃価格で行くことのできる国立公園が多く、秘境や避暑地も多いです。国立公園内でのキャンプは、なかなかスリリングでお勧め。可愛いロッジも多いです。観光資源は多く、もったいないなぁとは思うのですが。

気候は年を通して過ごしやすく、空気もきれいですし!

一方で、いまなおアパルトヘイトの影響が残るところもあります。貧富の格差や黒人・白人間の溝は、ときどき感じることがありました。

歴史的も興味深い、国です。

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