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京都の朝は川辺のモーニングが正解

おはようございます。

ようやく雲が開け、晴れ間がやってきました。
やっぱり天気は晴れてないと何をするにしてもはかどらないしやる気も出ないものですね。

そんな朝活日和の今日は、京都の朝の過ごし方のご提案。




今日の食日記

名古屋から京都に出かけると、新幹線では経った40分で着いてしまうから、あまり好きではない。
旅に行くその時間こそ醍醐味なのだから。


なんとか早朝のバスに乗ったって、朝一番(9時前後)に着くことは可能だから、やっぱりバスを選びたくなる(なによりお財布に優しいのだ)。

京都にはお馴染みの神社がたくさんあり、麗しの風景画がたくさん撮れる。もちろん美味しいものだって沢山ある。

そんな中、ぼくの楽しみはなによりもベーカリーなのだ。パン好きだからというのももちろんあるが、なんせ京都のパンの出費額は日本一位らしく、隠れパンの賑わう都道府県なわけだ。


パンを食べる時=朝とほぼ確定し、逆にランチはまだしもディナーにパンを持ってくることなんて考えられないくらいなぼくは、どうしても朝一番で京都に乗り込みたい。パンに出会いたいのだ。


安く早く行く。そんな身勝手な要望を叶えるためには、朝ずっと早い時間の高速バスに乗り込むしか手はないのだ。


なんせベーカリーだ。基本はイートインなんてない。
そんな京都の朝こそ、山盛り買って鴨川沿いで食べたい気分だ。今にも京都ライフが始まるんだと勝手に心が高ぶって、キメ顔なんてしながら美味しいパンを頬張る。一風変わった朝の過ごし方じゃないか。

そしてなによりも京都の朝、日常の朝に溶け込めるのだから夢が叶うというわけだ(京都移住希望)。

って事で、朝8:40分ごろには京都に着いていた僕は、空腹を耐え忍んでバスで着いたから、とにかくパンにありつきたかった。
鋭い形相でパンだけをまっすぐ見つめた僕が、見事に人の間をかき分けて着いたその先は、今年オープンしSLOさん。




今日のお店

京都観光客も賑わう街の真ん中に、こっそりとオープンしていた。

にも関わらず、ひっきりなしに客がやってくるのだから、さすがのパンの街だと思った。


サイズ感は、近所のお弁当屋さんくらいのコンパクトサイズで。
だから客と店員さんは30センチくらいだろうか。それでこそ伝わるパンと客を愛している人柄が柔らかく伝わってきた。

店先どっしりとぎっしりとパーテーションのように構えるパンのショーウィンドウは、端から端までとにかくパンが敷き詰まれ、朝9:00前とは思えないメニューの豊富さだ。


伺ってみると、「朝から全部揃えて、朝一のお客様に満足してもらいたい」と、いつもそうだったら良いのになぁの答えが返ってきた。

ここでも優柔不断を発揮しすぎてしまったのだが、店員さんの優しさになんとかかくまってもらい(あくまで気持ち)、冷静に決め切ることができた(京都の朝はここから始まる)。


勝手に友達になった気分で(本当に勝手すぎる)、声色がワントーン上がった御礼を繰り出して店を出た。


今日も良い日になる予感しかないと、一歩を迎えられた今日はもう幸せなんだ。
どこか飛んでかさ行きそうな軽快な気持ちを追うように、鴨川に進んでいった。


せっかくベーカリーまで空腹で持ち堪えてきたのだ。ベストなロケーションを選ばずにどうするのだ。

晴れやかな青空の下鴨川は今日もいつも通りに冷静だった。


澄んだ青空に、清らかな川。この水色の世界に今いることが奇跡のよう。
いつもこう思うのだ。

住んでしまったらなにか変わってしまうんじゃないか。だから京都はいつまでも旅行で来るべきなのか、と。

朝の通勤だろうか、自転車軍団がいつものように通り過ぎているのだろう。そんなローカルの風景が朝をより一層感じさせてくれる。

やっと鴨川に腰を下ろせたのだ。
周りなんて気にせず、太陽と向き合って。
選んだのはソーセージとマッシュポテトだ。


青空を喜ぶリュスティック


とっても香ばしいハードな一口は、もっちりリュスティックのバリもち、水分量が決め手だ。
ジューシーで塩気と燻製の強い味わいのソーセージは、粒マスタードを練り込んだ、ふんわりマイルドでホクホク感の残るマッシュポテトと絶妙に合う。これぞ朝ご飯なパンだった。


いくつかお土産も勝手、日向ぼっこを続けた。

まだ予定はあるのだが、このまま寝てしまっても良い。鴨川がそうさせるのなら。


ひたすらにぼーっとする京都の朝は、なんだか珍しく、1番美味しい時間だとも思った。

これからの京都の朝は、鴨川でベーカリーだ。そう確信した1日の始まりで
した。


美味しいひと時に、ごちそうさまでした。
では、また次回。




今日のお店:Slo(京都市下京区植松町707-2)



*Instagramでは暮らしにある食をすきなだけ発信しています*
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