小笠原 渓

気分屋モノ書き🖋 自らの人生の珍道中「地球人のおもてなし」に助けられたことをエッセイと…

小笠原 渓

気分屋モノ書き🖋 自らの人生の珍道中「地球人のおもてなし」に助けられたことをエッセイとして、「ぶっ壊して逝くのか」をSFとして公開、Netflixでのドラマ化を夢みながら✨東京と北海道小樽市育ち、NY、香港、東京暮らしを経て、現在はオランダ在住

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  • コンテスト

    コンテストに応募してみたものを、まとめています。

  • ぶっ壊して逝くのか

    「ぶっ壊して逝くのか」というタイトルで、100年後の未来について書いてみた。

  • 地球人のおもてなし

    自らの人生の珍道中「地球人のおもてなし」に助けられたことを書き留め、まとめています。 いつかこの「地球人のおもてなし」がNetflixでドラマ化されたらいいなと夢みながら😴🌈✨

最近の記事

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遅ればせながら 〜自己紹介と野望〜

このnoteでは、日曜モノ書きとして、自らの人生の珍道中「地球人のおもてなし」に助けられたことを書き留めていきたいです。いつかこの「地球人のおもてなし」が、Netflixでドラマ化され、世界に配信されることを夢見ています。そうしたら、誰かの人生の珍道中に助けてくれるような地球人が、他にも現れるかもしれないからです。(あっ、宇宙人旅行客による地球への観光需要の拡大につながってしまうだろうか) 私はと言いますと、スーパースローではありますが、ごみとデジタルからモノづくりをしたく

    • ぶっ壊して逝くのか ② 続編

      ①はこちら おはよ、ノア 00に会ったよ 時間ある時、話せる? ノアは、私の双子の弟だ。ユナイテッド・アース(地球連合、以下UE)の規定では、多胎児の場合、先に生まれた胎児が姉ないしは兄となる。一方で、彼はその数分後に生まれていることから、周囲も、私イマが姉で、彼が弟という感覚は全くない。私はむしろ、私たちが男女では非常に珍しいとされる一卵性双生児だからか、偶然性別が違って「別の人間」として生まれてきた「もう一人の自分とは違う自分」という感覚になってしまうことはある。 今

      • こんにゃく問答 〜オランダ・前編〜

        ニューヨークに住んでいた頃、通りを歩いていると、中国語や韓国語で挨拶をされ声をかけられるというのがよくあった。もちろん、日本語で挨拶されることもあったが、近づいてくる中には、俺は、僕は、アジアの複数の言語で挨拶だけならできるといったヤツも少なからずいた。実は、単にフレンドリーなヤツ、ナンパなヤツ、もしかしたら差別的なヤツ、様々だった。 そこまで頻繁ではなくとも、オランダでも、同様に近づいてくるヤツはいる。そんな時、どう対応するのが正解なのかは未だわからなく、大抵は、適当にあ

        • 〇〇好きに悪い人はいない 〜オランダ編〜

          「〇〇好きに悪い人はいない」といった表現をすることがある。 単に、肯定的な先入観になっている場合もあるだろうし、私のようなタイプであれば、ついつい悪い人の定義が曖昧であることも指摘したくなる。 一方で、仲間意識や信用の意味づけならば、愛のある表現なのかもしれない。私自身、この○○にぜひとも入れたい言葉がある。「手芸」だ。 「手芸好きに悪い人はいない」というこの仮説を本気で検証したことはなかったものの、自ら経験を通して何となく実感し、最近になって、予期せぬタイミングで、そ

        • 固定された記事

        遅ればせながら 〜自己紹介と野望〜

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        • コンテスト
          1本
        • ぶっ壊して逝くのか
          2本
        • 地球人のおもてなし
          10本

        記事

          カモミッラを探して 〜ミラノ編〜

          イタリアというと、エスプレッソとか、カプチーノといったイメージが強い。実際、10代の頃に興味があって勉強したイタリア語会話で習ったのは、エスプレッソかカプチーノを注文をするためのフレーズが多かった。 今から7年くらい前の話だ。その日は、日本に帰国するクライアントを見送り、私は仕事で別件があったため、イタリアのミラノに残った。 前日までは、クライアントと同じ高級ホテルに泊まっていて、その日からは、少しランクの低いホテルへ変更し、そちらにチェックインした。夜遅い時間だった。疲

          カモミッラを探して 〜ミラノ編〜

          朝食にミーフン 〜マレーシア編〜

          ディナーとは、本来は1日で最も大事な食事のことを言うが、現在では夕食のこととされているらしい。一方、私の中では、朝食もとっても大事なのだ。 今から10年くらい前の話だ。その頃は、マレーシアのジョホール州にあるバトゥ・パハッに取引先があったため、頻繁に出張で訪れていた。イスラム教徒が多いこともあり、早朝の礼拝の時間になると、モスクからアザーンという呼びかけがあって、それがスピーカーを通してバトゥ・パハッの街中に響く。そして、実質私の目覚ましともなり、かなり早く起きるという流れ

          朝食にミーフン 〜マレーシア編〜

          ぶっ壊して逝くのか ① #未来のためにできること

          地球は、長く続いた世界大戦、気候崩壊、パンデミック、飢餓、経済破綻により、壊滅的になり、死と難民であふれた。 存続と平和を願い、ユナイテッド・アース(地球連合、以下UE)が設立された。グローバル・シティズンシップ(地球市民権)、ゼロ・エミッション、宇宙開発のためのIターンを推進し、全てを厳格に管理監視している。 国政や地方自治は、UEの下、実質AIが担っていて、電気や水道の使用量、食料、グリーン・ハウスガスの排出量などの限界値を算出し定めている。限界値を超えると、行動制限

          ぶっ壊して逝くのか ① #未来のためにできること

          旅友と虹 〜アイスランド・後編〜

          前編はこちら 翌日、まずは、ランチに彼女が行きたいと言っていたスープ屋に行った。家族経営の観光客に人気の有名店のようで、フードメニューは、スープが2種類あるだけのようだった。その日は、マサラベースのスープにラム肉が入ったものと、クリームベースのスープにマッシュルームが入ったものを一つづつ注文したように記憶している。紙が敷かれ、その上に丸型のパンをくりぬいてボウルにしたようなものがのっていて、そのパンの中にスープが入って、くりぬいたパンとアイスランドのバターがついていた。寒い

          旅友と虹 〜アイスランド・後編〜

          夏が過ぎ 〜シンガポール・後編〜

          前編はこちら 結局、4時間くらい待ったことで、車で移動し、ホテルへチェックインをすると、もう日付が変わる直前の真夜中の時間になってしまっていた。ただ航空会社が手配してくれたホテルは、某一流ホテルの最上階で、ラグジュアリーな雰囲気で、なぜかガラス張りのバスルームに、何より窓から見下ろすシンガポールの夜景がキラキラと宝石のようで最高だった。でも、虚しさしかなかった。仮眠をとって、翌日朝一のフライトでまた空港に戻らなくてはならなかったからだ。シャワーをさっと浴びて、3-4時間は寝

          夏が過ぎ 〜シンガポール・後編〜

          紙くず 〜ニューヨーク編〜

          ある瞬間に、価値ある紙が、紙くずになってしまうことがある。 私はまだ学生で、アルバイトで貯めたお金で、日本からアメリカのニューヨークに行き、夏休みを過ごしていた。ニューヨークには、私の叔母がいて、そこに滞在をさせてもらいながら、それまでは、ニューヨークへ留学するためのリサーチをしたり、美術館やアートギャラリーへ行ったり、買い物をしたりして時間を過ごしていた。そしてなぜか、翌日の8月12日の日本への帰国を前に、最後に気分でふらっと、世界貿易センタービルへ行ってみようといった感

          紙くず 〜ニューヨーク編〜

          パイナップルで灯す帰り道 〜オランダ編〜

          パイナップル!? 間違っているのはわかっていても、一度そう聞こえるような気がすると、もうそうとしか聞こえなくなってしまうのだ。自分が慣れ親しんできた言語とは違う言語が、時に、あたかも自分が慣れ親しんできた言語の同音異義語に聞こえるようになるという現象はよくあることだ。 バスが高速道路を走り、アムステルダムからアルメーレに向かう。アルメーレは、今私が住んでいる場所だ。オランダのフレヴォラント州にあり、アムステルダムより約30km前後離れたところに位置するため、アムステルダム

          パイナップルで灯す帰り道 〜オランダ編〜

          旅友と虹 〜アイスランド・前編〜

          ここではないどこか、誰もいない大自然で、大の字になって寝たくなる時がある。 今から数年前の話だ。温泉があちこちにあり、再生可能エネルギーで発電し、女性の政治参画が進み、非武装、そんな国が存在することを知った。よし、アイスランドに行こう! まずは、真夏の猛暑の東京から脱出すべく、経由地のデンマークのコペンハーゲンを目指した。ただその日は、コペンハーゲンでも、30℃を記録し異例の猛暑になっていた。コペンハーゲンの中心部で一泊する段取りで、午後の数時間だけ時間があったので、弾丸

          旅友と虹 〜アイスランド・前編〜

          夏が過ぎ 〜シンガポール・前編〜

          常夏とされるシンガポールで、「夏が過ぎ」というのは違うのかもしれない。 今から10年くらい前の話だ。その日は、マレーシアで仕事を終えて、落ち着くこともなく、予め手配してもらっていたシンガポール チャンギ空港までの送迎車に急いで乗った。マレーシアやシンガポールは、ザーっと雨が降ることもあってムワッとした暑さだった。でもマレーシアの午後の空は爽快な青空で、少し開いた車の窓から入ってくる風が心地よかった。艶のある深緑のジャングルに引かれた道路を車が走り抜け、シンガポールに入った。

          夏が過ぎ 〜シンガポール・前編〜