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あと何回受け取れるでしょうか、毎度田島の後の橘谷(4年)です。
我々の学年では私が“一番成績が心配される枠”でしたが、何とか同じタイミングで卒業できそうで安堵しております。


さあ4年生になったということは、私の陸上競技生活が間もなく終わろうとしています。

この重要な節目に立ちながら、競技生活の終わりが近づいていることを強く意識するようになったことが、私の練習への取り組みに大きな変化をもたらしました。
 
以前は、日々の練習が辛いルーティンになってしまっていた時期がありました。現在の自分と目標の姿とのギャップから目を背け、与えられた練習を行うことで得られる達成感、それを得ることの快感に満足してしまう。その調子で引退を迎えれば、そこに自分の理想像は存在しないこともどこか気づいているけども、目をそらして楽をしてしまう。

しかし、引退が具体的に近づくと、残された時間が有限であることを痛感し、それが私の腐りきった精神を解放してくれました。逃げたいものから逃げずに、毎日の練習に対する姿勢が一変し、これまで以上に一生懸命に、そして意味ある形で取り組むようになりました。

この意識の変化は、直近のレースでの結果にも表れました。1500m、5000m、10000mに連続して出場して、すべてPBを更新することができました。
 
元々PBが速い記録ではなかったので、更新は当たり前ではあります。
しかし、昨シーズンはその当たり前すら達成できなかったのが事実であり、大学2年次のベストをようやく更新できたことは、人類にとっては小さな一歩ですが、私にとっては大きな一歩でした。


この心境の変化の中で、「メメント・モリ」という考え方に出会いました。ラテン語で「死を想え」と訳される言葉です。

 
いきなりゴリゴリ哲学的な概念で、よもや競走部のブログで出てくるワードではないことは重々承知しておりますが、少し語らせてください。


メメント・モリは、“私”を含むすべての人間がいずれ死を迎える存在であるという不変の真実を受け入れ、それをもって今をより意味深く、充実させる生き方を促す哲学です。自らの死を念頭に置くことは、恐れるべき終わりではなく、毎日の生活において何が本当に価値あるかを見極め、それに集中するきっかけを提供してくれるのです。

まあ言っていることは分からなくもないですが、最近生まれたばっかりの大学生としては、本気で自分の死を想像し、受け入れることは簡単ではないはずです。
 
私もちゃんと受け入れることはできていません。大抵の人は向き合うこと自体が怖いので、それを避けるように生きる、それが自らの死なのです。


ここで最初の話に戻っていきます。競技人生といった言葉が存在するように、中学1年生から継続してきた陸上競技を軸として過ごしてきたこの10年。まさしくそれは1つの人生であり、必ず終わりがあります。その終わりである引退が着実に近づいています。
 
はい、同じ構造をしているのに気がついたでしょうか。

私は陸上競技人生における引退が、人生における死の写像になっていると捉えました。(シャゾウ?シャゾウってなんすか?)
ようは対応関係にあるってことです。

メメント・モリの原点である死を受け入れる状態には、まだ到達はできていませんが、同じ対応関係を持つ引退に対して向き合うことで、心や体の変化を明確に感じることができました。引退を知ることで人が変わるように、死を知ることで人は変わるんだ、と思いもよらぬ角度からメメント・モリの意味を理解する(正味30%くらい)ことができました。

陸上競技に打ち込むことで、私は人生全体をどう捉えるべきか、どのように価値ある時間を過ごすかについて学びました。引退後、陸上にかけていた情熱の移行先が決まっていないことが少々気がかりですが、今は今。

死は終わる者と残される者を生みます。現在の4年生は3代の先輩たちに直接残された代です。先輩方の意思を継いで悲願を達成し、最高の形でバトンタッチをすることが、このかけがえのない競技人生の最終目標です。
 

挑戦的なブログだと思いますが、いかがでしたか。
自分に当てはめて考え、部員含め何かに気づいてくれる人が一人でもいらっしゃれば幸いです。 

 
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なぐり書きの仮原稿だとこの倍は文字数ありました。上手くまとめられた気がしませんが、これぐらいで締めさせていただきます。


次は鳥塚です。最後の1年、お互い覚悟をもって頑張ろう、であります。

サムネイルは宇宙兄弟11巻より。


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