【試し読み】自由なる思考を求めて『井筒俊彦 世界と対話する哲学』
井筒俊彦は様々な言語で書かれた世界の古典を読み解き、「ことば」がいかに多様な「世界観」を構築しているのかを明らかにした哲学者。彼は多様な世界観の中で人々が紡いできた多彩な思想を「東洋思想」という一つの枠組みのなかに構造化しました。
一見、相反する思想や歴史的に何らの繋がりをもたない思想同士が、深層では共通する問題意識をめぐって議論を積み重ねてきたことを浮き彫りにしたのです。
深層から「ことば」で構築された「世界」や「自己」を捉え直す。思考の枠組みを超え出て、自由を追究す