見出し画像

【エッセイ】階段上ったらふたごがいた<ふたごの対処法>【2year】

私がいなくても


またやってしまった。

このイライラは何だ。

先日スマホのアプリ「ルナルナ」が月経が近い事を丁寧に通知で知らせてくれた。

もうそんな時期か。

イライラは月経前のPMSが一因である事は間違いない。
子育てと月経の相性の悪さはまるで食べ合わせの悪い食事のようだ。

ワンオペで2人を見ていると余計にその負担が重くのしかかる。

子育てをしていてどうしても許してはいけないのが
危険な事やその可能性のある場所での遊びだ。

まだこの世に生を受けて2年弱、そのような危険察知能力も
理解力も備わってはいないだろう。

それでも一瞬の気の緩みが命取りになる幼児期。
いつも気持ちは張りつめているし、危険な事は言っていかなければいけない。

またしても、何度言っても危ない場所ではしゃぐのやめず、別方向に行くふたごを追っかけ回す。

力も強くなり、制御にも根気がいる。

そして言葉で言ってもダメ。

力ずくでは暴れる。泣く。

怒りというのはものすごくエネルギーを使うのだけど

怒りが自分の中に溜まるまでの心に積みあがるイライラ、モヤモヤの種。
その種が燻り、言葉を発する元気も無くなってくる。

そして一たび爆発するともう制御不能。

爆発後は灰になったように脱力して涙したりする。

そんな毎日の繰り返しだ。

ふたごは私が怒っている事をわかっている。

しばらく一人になりたくなり、ゲートが設置された
キッチンに籠城。

すると2人がリビングのソファとすぐ隣の寝室の布団の間を往復し始めた。

「ソファいく?」
「うん」
「抱っこ」
ギュ―。
「お布団行く?」
「うん」
「ねんね」
トントン
「ソファいく?」
「うん」
「抱っこ」
ギュ―
以後繰り返し。

このやり取りを私が籠城中5回以上やり続けていた。

ソファに行って抱っこも、布団でトントンするのも
私や夫がいつも寝かしつけの時にやっている事。

「ソファいく!抱っこ!」
「トントンして!」

親に要求している事をふたご同士の遊びに変えていたのだ。
それもとても可愛い形で。

私はイライラしながらもつい動画を撮ってしまった。

ママがキッチンで籠城している、ふてくされている時

ふたごはこちらにアピールする方法を考えた。

そして自然にそれを遊びに変えて楽しそうに笑っている。

ふたごはこうやって物事の対処法を見つけるのだと思った。

だから、いつかわたしが見ていない時も2人でいる事で

何か困難に対処していけるのではないか

そんな未来へのわずかな希望を感じ取った日だった。

だからといってイライラが治まるわけでもなく。

またイライラする自分にさらにイライラしながら
甘い物を口に入れる。

食べる事以外の対処法を考えなきゃいけないのは

私だな。




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?