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あなたの見ている世界はホンモノか?

自分はかしこい人間だ


情報を正しく認識している


情報に踊らされるような

情弱な人間と一緒にするな


そういう想いを持っている人にこそ

読んで欲しい本があります。


『人生は、運よりも実力よりも「勘違いさせる力」で決まっている』

(ふろむだ)

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この本を読んでからnoteを書こう書こうと思っていても

なかなかどんなことを書こうかが定まらず

今日まで放置してしまっていました。


それで改めてこの本を読んでいったことで

今までの自分では
キャッチしなかっただろう情報が

頭に残っていたので

それを今回のnoteとして
発信できたらと思います。


僕らは歪んだレンズを通して世界を見ている


この本では様々な心理学の実験やデータ、

読者の体験や著者の経験をもとに

「実力社会」と言われる
現代社会の欺瞞を暴いています。


この本の中で特に

僕が大事にしなくてはと思ったのが

認知的不協和のことです。


大前提、僕らは歪んだレンズを通して
生きています。

その歪みは強力であり


多くの人は歪んでいることに
気がつきませんし


歪んでいることを自覚していても

その歪みをなかなか受け入れられずにいます。


認知的不協和の理論というのは

自分の中での矛盾や葛藤があるときに無意識のうちにその矛盾を解消しようとするもの


具体的な例として
実際に行われた実験が挙げられていたので

それを基に説明すると


ステップ①

被験者は1時間つまらない作業をやらされる。


ステップ②

被験者を2つのグループに分け、

「次に作業を行う人に
『面白い作業だった』と言ってください」

と指示された。


そしてそれを言う報酬として

グループ1は報酬20ドル
グループ2は報酬1ドル

これらが渡されることになった。


ステップ③

被験者は、実験担当者から、
作業が面白かったか尋ねられ

それに応えた。


この実験の結果:

1ドルをもらった被験者の方が
20ドルをもらった被験者よりも

「面白かった」と答える傾向が強かった。


つまり給料を安くした方が

仕事を面白いと感じるようになった


とも言えるかもしれません。


なぜこんなことが起きたのか。


「お金をたくさんもらえるなら、
つまらない仕事でもやる」

この考え方には納得できる人も多いはずです。


20ドルをもらった被験者の脳内は

こんな風になっています。

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一方の1ドルをもらった被験者の脳内では

こんな風になっています。

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ただこうなると

「なんで報酬も少なく、
つまらない仕事をしているんだ??」


という矛盾が起こります。


その矛盾を正そうと
無意識に修正が始まるのが

認知的不協和の理論です。


ここでは「報酬が少ない」ということは

変えることのできない事実であるので


「つまらない作業」「作業がつまらなかった」

という認識を変えようと
"無意識"に脳が書き換えを行います。

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このようなパターンは
あらゆるところで起きています。


勉強が苦手な人が
「世の中は学歴じゃない」

ブスな人が
「見た目よりも中身が大事だ」

運動の苦手な人が
「スポーツマンは脳筋だ」

貧乏な人が
「金持ちは卑怯なことで稼いでいるんだ」


このように自分の状態と現実世界とのズレを

無意識に脳が勝手に修正するんです。


なぜなら現実を変えることは難しい一方で

このままでは矛盾が生じてしまうので

容易に書き換えられる
「自分の脳内世界」を修正するんです。



お金持ちは悪いことをしてお金を稼いでいる

その認識がズレまくっている


自分の常識の中では

どうしても説明がつかないものはあります。


そこの認識を変えるような
新常識を取り入れないことには

現実は絶対に変わりません。


僕も大学3年生までは

時給労働以外のお金の稼ぎ方を全く知らず


「お金持ちは時給が高い」んだろう。

ということで納得をしていました。

(今思うと、相当ヤバイですよね)


ただそれだと、
どうにも説明がつかない状況が出てきて

たまたま手に取った本や
SNSを通して勉強していったことで

自分の常識が壊れ始めました。


こういった常識を取り入れずに

自分の脳内世界を修正し続けていたら…

いつまでも自分の理想は実現しません。


人間は自分が正しいと信じて疑わない生き物で

自分が信じたいものばかりを

見ようとしてしまいます。


僕もまだまだ世界のことを

偏った見方をしているはずです。


ただこの本と出会えたことや、

同世代の人よりもほんの少しだけ

自分で常識を壊しに行く挑戦をしてきたことで


大多数の人が取る選択とは違う選択が

取れるようになってきました。



常識を壊して挑戦をしていきたい人

いまの自分の延長に自分の理想が無い人


そんな同世代の人がいれば

ほんの少しだけ僕は
チカラになれるかなと思います。

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