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ヘッドハンティングの声のかけ方について

今回はヘッドハンティングの声のかけ方についてお話させて頂きたいと思います。

■ヘッドハンティングとは何か
HRの業界では「ヘッドハンティング」よりも「エグゼクティブサーチ」という言い方の方が一般的です。(あえてヘッドハンティングと言います)
その中で、ヘッドハンティングとは何かを説明すると「一本釣り」×「引き抜き」という意味合いが強いです。
経営層からコンフィデンシャル求人をお預かりし、その求人に当てはまる人を探しにいきます。
そのため、転職を検討していない方にも積極的にお声がけをしている形になります。

■一般的な人材紹介との違い
一般的な人材紹介は「転職意欲のある方」の面談を実施し、企業を紹介する事業です。
転職希望者は自らの意思で人材紹介会社(もしくは転職媒体)に登録し、求人を紹介してもらいます。
企業側も経営者以外(人事担当等)から求人をお預かりすることの方が多く、世の中に広く流通している求人を扱うことが多いです。

■ヘッドハンティングの際に驚かれること
①突然の連絡
ある日「電話」「メール」「SNS」等を通じて、突然「ヘッドハンティング会社のxxです。お話があります」と連絡がきます。
当然ながら、突然の連絡に驚かれる方がほとんどです。
また、疑いの目を向けられることも多々あります。(もはや慣れています。笑)
個人情報の開示はほとんど不要でも構わないので、一度面談で案件の詳細や声掛けされた背景等について聞いて頂けると、少し安心頂けると思います。

②匿名の知人からの紹介
ヘッドハンターも誰でも良いから声をかけている。という訳ではありません。
コンフィデンシャル案件を扱っており、情報を開示できる先も限定的です。
そのため「紹介」という形での声掛けをよく行います。
その際に「紹介者」の名前を明かすことは禁忌とされています。
基本的に匿名を条件として、優秀な方の個人情報を教えて頂くことがほとんどです。
そのため、紹介者(声掛けした方の知人)については一切教えることができません。
同様に、声掛けをした方に対しても「知人の優秀な方の紹介」をお願いすることもあります。
この時、絶対に紹介者の情報を明かさないからこそ、その方からも数珠繋ぎに優秀な方の紹介を貰えることになります。

③案件の詳細
すぐに案件の詳細をお伝えできない点に「早く求人を教えてほしい」と言われることがあります。
その気持ちは分かる一方、コンフィデンシャル案件であるため「情報開示は非常に難しい」ということがあります。
冷静になって考えると「コンフィデンシャル案件をすぐに喋る担当者」は信用ができないと思います。
当たり前ですが「コンフィデンシャル案件」を伝えるべき方に、必要なタイミングでお伝えする形になります。
仮に、候補者がご入社に至った場合、口の堅い人材紹介の方に発注したくなるとも思っているので、こういった部分については慎重に進めていく必要があります。

■ヘッドハンティングされた際のオススメの方法
①とりあえず話を聞いてみる
話を聞くだけなら無料です。
忙しいようであれば、最初は30分程度でも良いかもしれません。
個人情報についても、相手が信用できるまでは最低限しか明かさなくて大丈夫です。
もしかすると、非常に大きなチャンスかもしれないので、スルーするよりか短時間でも聞いてみることをオススメします。

②自分自身のキャリアを改めて考える
自分自身のキャリアを丁寧に見つめ直す時間はなかなか取れないものです。
ヘッドハンターはどうしてもポジショントークをしてしまいますが、そうであったとしても「こういうキャリアもあるのか」という気づきは得られます。
そういったヒントを基にして、どういうキャリア、どういう生き方をしていきたいのかについて、考え直す良い機会だと思います。

③中長期の付き合いを依頼する
目先の転職の意思はない場合、ヘッドハンターに中長期のキャリア支援を依頼するのも良い方法です。
希望を聞いてくれ、良いチャンスが出た際には声掛けをしてくれます。
要望を伝えておくことで、要望に叶う場合に求人を紹介してくれるので、チャンスを逃す可能性が格段に低くなります。

■安心してもらうために
人材紹介会社は「有料職業紹介事業」という国からの許認可事業です。
当然ながら「個人情報の管理」には非常に厳しく、何か問題があれば許可の取り消しが行われる可能性があります。
そうすると、人材紹介会社としては致命傷です。
そこまでのリスクを冒してまで(少なくとも弊社は)個人情報を無碍に扱うことはしません。
そういった意味でも、上手くヘッドハンターを活用していただければ幸いです。