「守備」:個人戦術〜グループ戦術 中体連対象指導実践(富士地区)2023
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本日、東部地区(富士地区)の中体連チームにクリニックをさせていただきました。
テーマは、
【「守備」:個人戦術→グループ戦術】
開始当初小雨が降る中、天候としてはちょうど良いかと思いましたが、そんな雨もすぐに止み、非常に蒸し暑い中でのTRとなしました。
以下、オーガナイズ。
事前に準備してきたものより、サイズを横幅2m・縦幅8m削りました。
というのも、顧問の先生からのお話で、経験の浅い子が多いということを聞いた事と、アップを見て変更しました。
TR①4v4(1v1が4つ)
落とし込みたい内容→
<守備の個人戦術>
優先順位1:インターセプト
優先順位2:コントロールを狙う
優先順位3:前を向かせない
優先順位4:方向づけ
ボールと相手を同一視
このTRの一番最初は、ボールに対して積極的にインターセプトを狙うことになります。そのため、パスカットを狙える距離感にいるのかをみます。また、ボールと相手を同一視できることが重要だということも伝えます。しかし、どうしても前の2人は後が気になってしまい、チャレンジ&カバーを意識し、距離が遠くなる傾向にあります。ですので、ルールを整理して「すべてのエリアで1vs1だから後は気にしなくていいよ」と伝えます。その上で再度スタートします。すると、積極的にチャレンジする選手が増えますが、今度は狙いすぎて入れ替わってしまったりすることが起きます。その時に、インターセプトができなかった時の優先順位を整理します。
インターセプトができなかった場合、今度はコントロールしたところを狙い、それが無理なら前を向かせないことが重要となります。それでも前を向かれた場合は、ゴールは中央にあるため、ボールをサイドへ誘導します。
ただ、状況によっては、利き足を消す(利き足にボールを持たせない)という考え方もあって良いと思います。
TR①ではこのTRでのベースとなる、守備の個人戦術を叩き込みます。
TR②4v4
落とし込みたい内容→
<守備の個人戦術>
カバーシャドウ(インサイドプレス)
<守備のグループ戦術>
チャンレンジ&カバー
続いて、TR②です。
TR①で叩き込んだ守備の個人戦術をベースにTRを進めていきます。
セパレートを前と後に分けてTRを行います。
ここでは、チャレンジ&カバーをメインに習得させます。エラーが起こるケースとして、前の2人の間を通されるシチュエーションです。守備は、前向きでボールを奪いたいので、通されてしまうと後むきでプレーすることになってしまうので修正をかけます。
中央にボールがある時は、しっかり中央を閉じて、サイドへボールを誘導します。サイドにボールが出たところで、チャンレンジ&カバーを繰り返します。ここで重要になってくることは1stDFです。しっかりボールに対してプレッシャーがかかっていないと、2ndDFは予測できません。1stDFがしっかりボールに対して制限をかけられていないのにも関わらず、先回りしようと先に動いてしまった結果、ギャップ(間)を通されるシーンが見られました。ですので、1stDFを決定させることを強く伝える必要があります。
また、応用編となり、このセッションでは伝えませんでしたが、相手OFがフリーマンへバックパスした時には、カバーシャドウで相手のDFを背中で消しながらプレッシャーをかけることも求めていきたいです。
TR③2v2×2(縦)
落とし込みたい内容→
<守備のグループ戦術>
マークの受け渡し(縦関係)
縦関係のZONEディフェンス
プレスバック
サンド
このTRは一定の最初の2つが整理できていないと難しいTRとなります。
特に、攻撃のアクション(前と後のポジションチェンジ)が少ないと、難しいTRとなってしまいます。攻撃チームには、積極的にポジションチェンジをするように求めました。
そうすることで、マークの受け渡しが発生します。どこまでついていくのか、どこで渡すのかの判断が必要になってきます。
縦関係のZONEディフェンスとはまさに、上記のことと繋がりますが、高さをとった相手についていくと、マンツーマンDFとなりますが、ついて行かずにそれぞれのエリアでマークを担当することを習得させます。
また、前の守備者が1stラインをこられたらすかさず、プレスバックをし、さらには2人でサンドしてボールを奪うことを要求します。
TR④4v4(セパレート解除)
落とし込みたい内容→
TR①②③の応用
最後のTRは今日やった3種類の練習の応用編となります。
以上が、守備の個人戦術からグループ戦術のオーソドックスな落とし込みになります。
指導実践をさせていただいいて感じたことは、コーチングの重要性です。
特に守備は、声がないと成立しません。
一日、ポイントで指導させていただく時には、特に難しさを感じます。
だからこそ、最初の導入やアイスブレイク等の工夫が必要かもしれません。
H先生、Nコーチ、素晴らしい機会を提供していただき、ありがとうございました!
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