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#僕が西京極に行って帰ってくるまで

本日の体験を忘れないうちに書き上げてさっさと公開します。

このnoteは、私が全くの初心者としてBリーグの試合を見に行く過程で起こった事、感じたことを纏めたものです。巷ではカスタマージャーニーとかエクスペリエンスなどと呼ばれるものだと思います。

2019年1月5日、私は友人2名とBリーグを見に行きました。京都の西京極で行われた、京都ハンナリーズ VS 新潟アルビレックスBBの試合です。

友人は楽天NBAの通訳をする新川さん、そして名古屋オーシャンズで現役フットサル日本代表の星さんの2名です。アリーナスポーツのプロフェッショナル2人と、サッカークラブのスタッフという組み合わせです。

恥ずかしながら私はサッカーの事しか知らず、バスケのルールもリーグの構造も全くわかっていません。普段はサッカークラブで働いて、偉そうなことを言っている私にとっては、見知らぬ土地へBリーグを見に行くということは、いきなり初心者に戻った気分でした。

そこから得た学びを何とか自分の仕事や活動でも活かす方法を書き残します。


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きっかけ

ただ単に正月休みだったからです。

せっかちで多動の私が、実家で籠ってるのに耐えられなくなり、お友達の新川さんと星さんと西原さんでよく使っているグループチャットに、1月4日の23時頃にメッセージを送りました。ちょうど新川さんのTweetを見ていたら関西にいらっしゃると聞いていたので。

するちょうど新川さんも5日の夕方まで時間が空いているという事で、何かスポーツを見に行こうという話になりました。そしてそこに星さんから連絡あり、名古屋から行ける距離なら星さんも来ることに。

(西原さんは既に予定あり残念ながら参加できず・・・。)


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なぜBリーグを選んだのか

翌日という日程に合う事、チケットが今さっさと手配できる事、の2点でした。急いでググったところ、日程のに合致しそうなのは以下でした。

・全国高校ラグビー
・V3リーグ
・Bリーグ

ググった時点では、まだBリーグに行く決まっていませんでした。むしろラグビーも優勢でした。ではなぜBリーグになったのか。

チケットが今この瞬間にささっと手配できるからです。

ラグビーは、ググってもチケット情報が一番上に出てこず、探してたどり着いた先はチケットガイドのHPでした。

全日程共通券(?)のような形式になっており、またIDの登録もめんどくさそうで、共通券を購入してもし満員だった場合にどうなるのかよくわからない、分配できるのかの表記がない、それ以上調べたり、手続きを踏むのが面倒でした。

(ググった検索結果に、第○○回大会、第XX回大会などとランダムに表示されたのも、結局どれが最新の大会か分からず困りました)

Vリーグは、公式HPから試合日程まではささっと変遷したのですが、検索方法が悪かったのか、PDFページに飛ばされてしまいました。

PDFはスマホでズームしたり、スクロールして細かい字を見なければいけません。結構面倒です。ズーム&スクロールし、やっと合いそうな試合日程を見つけるも、そこからまたページを戻り、チーム名を確認し、チケット画面に移り、という一連の流れがややこしそうに感じたので、そこで諦めました。

(ちなみにnoteにVリーグのページ貼ろうとすると、何回やってもエラーになる・・・・)

まあここまでは、スポーツイベントではあるある体験かなと正直感じました。うちのチームでも、そういう経験をファンにさせてしまっているのかもしれないと、反省をせねばとも感じました。(勿論、ラグビーとVリーグがダメというつもりは毛頭ありません、ただ単に僕たちの置かれた状況では、さっさと手続きできる事が重要な要因だったのです)

一方、Bリーグは違いました。

・ググって一番上に出てくる
・試合情報とチケット情報の両方がスマホでパッと見れる
・オンラインですぐに決済できる
・離れた友達にもLINEでURL送ればチケット分配できる(と書いてる)

ひょっとしたらラグビーとバレーボールでもでも同じことが出来たのかもしれません。しかしそれが「出来るのか、出来ないのか、どうしたらいいのか」がBリーグは一番わかりやすかったです。なのでその場で決めました。

そして新川さんが決済し、星さんと私はLINEでチケットを受け取りました。チケットは2000円の2F自由席です。ここまで所要時間、約10分くらいの出来事です。(新川さんがIDを思い出すのにかかった時間は省きます)

そして公式HPで最寄り駅を確認し、集合時間を決め、それぞれ床に就きました。会話からものの10分ほどで話が纏り、準備が整い、安心して応援に行けるという実感を得たのです。


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ファンの最初の不安をさっさと取り除くBリーグ

せっかちな初心者にとっては、正確な情報を早く手軽に知る、チケットを手にする事で試合会場に行けるんだという安心感を得る、という2点はとても重要な要因だと感じました。

例えばこんな時に「チケット購入の手続きの全容が見えない・・・」「コンビニじゃないと発券できない・・・」「紙だから、3人そろって入場しないといけない・・・」等となればそれだけで、自分自身もテンションが下がり、友達に面倒をかけて申し訳ないという気持ちも生まれてくるのだと思います。

言い換えるなら、チケットを手にして会場に到着する予定を立てるまで、ファンは何かしらの漠然とした懸念や不安を抱えているのだと感じました。その時間が長ければ長いほど、初心者ファンとしては満足度が下がるのだと思います。

そういう意味で、Bリーグは、自分が会場にたどり着き入場しているイメージ、を早期にファンに提供していると思いました。これにより、漠然とした懸念や不安は無くなり、そこから先は、どうやって楽しむか、のポジティブマインドに移行できたと感じました。

右も左も分からないファンに対して、これをやってくれればとりあえず座席に座るところまでは心配いりません、と素早く手軽に案内できるのは、Bリーグの強みだと思います。


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僕たちが見たもの感じたものを残す

翌朝、試合開始時間の1時間前にあたる13時をめがけてそれぞれ移動を開始しました。

家を出るとき、どうせなら初心者目線での一日の観戦体験を記録に残そうという中島の提案で「#僕が西京極に行って帰ってくるまで」というハッシュタグで、3人でツイートする事になりました。いわゆる「Bリーグ初心者のカスタマージャーニー」です。

一連のTweetはトゥギャッターに西原さんが纏めてくれたので、ぜひそちらをご覧ください。またはTwitter「#僕が西京極に行って帰ってくるまで」を検索頂ければと。

(蛇足ですが、全部合わせるとものすごい量のTweetになり、私と星さんと西原さん(遠方からRTしまくってくれた)は恐ろしいほどの数のフォロワーが減りました。。。笑)


いくつかの僕ら3人のTweetを紹介します。

とまあ、それぞれ気づいたことを好きなタイミングで好きなようにTweetしています。

星さんは名古屋から来て、選手目線でウォーミングアップや会場の演出の様子をじっくり観察したり、新川さんはバスケ玄人としてNBAとの比較や選手のプレースタイルを観察したり。

この流れは家を出たときから、家に着くまで続きました。


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で、結果何を学んだのか?

忘れないうちに、いま棚卸できてることを端的に書きます。

・チケットを手に入れた時の安心感は半端ない
・コートの外に楽しさがあふれてるととりあえず満足を感じれる
・現地情報はファンの声が一番頼りになる

三者三様の気づきや学びがありましたが、押しなべて言うとこんな感じです。

まず最初の「チケットを手に入れた時の安心感は半端ない」について。

先述の通り、試合前夜に突然決まった予定に対して、3人とも別の場所から、初めての場所にやってくる、という状況下では、会場に自分が入場しているイメージを早く持ちたいのです。安心したいのです。これのハードルをBリーグのアプリと公式HPがすんなりクリアさせてくれました。

その結果、不安を払しょくするために時間を使うのではなく、楽しめる方法を探すために時間を使う様に行動が変わりました。実際私は移動時間にはファンのTwitter情報やグルメ情報、Bリーグアプリにある加藤ミリヤさんのスペシャルインタビューなどをずっと眺めていました。

不安フェーズから早く脱却させることで、没頭フェーズに時間を使ってもらう、そんな導線の設計にBリーグが注力している事を感じました。

次に「コートの外に楽しさがあふれてるととりあえず満足を感じれる」について。

私は競技の事はさっぱりです。なので正直試合はぼーっと眺めてるだけでした。ところがタイムアウトの時にはチアリーダーたちがパフォーマンスを繰り広げ、常に音楽はじゃんじゃんなり、ハーフタイムには子供がコート内で椅子取りゲームをしている。試合に飽きても、他に楽しめるもの、目線をズラせる先、があったのです。

競技に詳しく、試合展開自体に興味を持てる人ならば心配無用かもしれませんが、私の場合は、コートの外でどれだけ面白そうなものがあるのか、が座席に約2時間座り続けられた理由です。応援をみんなでしたり、子供たちの笑顔がビジョンに投影されたり、懐かしい音楽がかかったり、チアリーディングの方が座席にプレゼントを投げ込んだり、マスコットの猫(はんにゃりん)が頑張ってるのを眺めたり。

1試合数百万ものお金をかけつつも、競技以外の楽しみも用意している事が、初めてのファンにとっては「あぁ、いろんな体験ができた1日だったな」という楽しい想いでに繋がるのだと感じています。


最後に「現地情報はファンの声が一番頼りになる」について。

試合が終わり、星さんと京都駅でお茶をしていました。私は実家に戻らねばならず、星さんは食事を食べる場所を探しており、初めての土地なのでよくわからず、Tweetをしてファンの方に教えてもらう事にしました。

すると想像以上の数の返信が返ってきたのです。どこどこの天ぷらがおいしいとか、ここのおばんざいがおすすめとか、そういう情報がわんさか返ってきました。星さんのテンションの上がる様がえげつなかったです。笑

そこで星さんが何気なく言った言葉があります。

「作られた広告じゃなくて、ファンの生の声が信頼できるんだよね」

地元を知り尽くした方、新しいファンに何か有益な情報を伝えたいファン、などなど「人に伝えたい」という気持ちを持った方々は沢山います。そして星さんのケースのように「お勧めされたい」という人も沢山います。

今回はTwitterを使う事で、その情報にたどり着く事が出来ましたが、そんな仕組みがスポーツを楽しむ1日の中に手軽に組み込まれれば、もっと楽しい体験が出来るんだろうなと感じました。

スポーツを楽しませるではなく、1日の思い出をどう作ってもらうか、の目線が必要だと、私自身改めて痛感しました。



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Bリーグを支える人たちの姿勢

沢山の事があった1日の中で、特に驚いたことがあります。Bリーグ常務理事/事務局長の葦原さん、京都ハンナリーズ広報担当役員の安田さん、がそれぞれTwitterでDMやリプライをくれた事です。(DMの内容は掲載できませんので、オープンなTweetを少し紹介させて頂きます)

更にはなんと、ハッシュタグの一連の流れを、京都ハンナリーズの公式Twitterまでもが紹介してくれました。

試合後は安田さんと少しお話をする機会も頂き、今日の体験を直接伝える事が出来ました。勝手な事をつぶやきまくってたのにも関わらず、葦原さんも安田さんも「どんどん意見を教えてください!」とものすごくオープンかつフラットな姿勢で我々3人に接してくださり、本当に感謝しかありません。

ファン、クラブ、リーグの3者がビジョンにむかって折り合いを成す事で、選手も躍動でき、結果それが産業全体の発展に寄与するのだと改めて感じました。


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僕がいまできる事

今回の学びを全て咀嚼するのにはすこし時間がかかりそうです。しかし、お金と時間をかけずとも、今すぐ個人できる事は幾つか見つける事が出来た気がします。(チケッティングの課題は個人で解決できないので、一旦置いておきます)

まず、チケッティングの不安フェーズから没頭フェーズに移行した際に、ファンが手軽に触れられるコンテンツを作り続ける事です。

新規ファンにとって、地域のスポーツイベントを見に行くという行為は、上映中の映画に途中参加するようなものです。

つまり、これまでの流れが分からないので、目の前の光景がいくら面白くても、共感や楽しみを見つける事ができないのです。今回の場合は、Bリーグのアプリを通じて、これまでのハイライト動画や、選手やスペシャルゲストなどのインタビュコンテンツがあり、なんとなくの映画のストーリーをそこで理解する事が出来ました。

そのような手軽に触れられる没頭用のストーリーコンテンツをストックし続ける事は必ず必要だと改めて感じました。私は昨年末から、ファンの声を集めたハイライトマガジン「#みんマガ」をnoteで執筆しています。1週間のニュースと、それに対するファンの反応をまとめたものです。

まずはこのコンテンツをしっかりと継続する事で、いざ新規ファンが来てくれた時に、これまでのストーリーをしっかりと伝えられる準備をするという事が必要だと感じました。

次に、初めてその土地を訪れる人にとって有用な情報を可視化する、という事です。

これは星さんが食事を探すのにファンの声を頼りにしたというシーンで感じた事です。

例えば、地元ファンにTwitterやインスタでハッシュタグを活用してもらい、遠方の方々が知りたい情報を発信してもらう。それをnoteなどに纏めて発信する。いわば、地元民のおすすめリスト、を作る事です。

これもシーズン開幕に合わせてまずは僕に出来る範囲でチャレンジしてみようと思います。

そして、今回のように新しい事をどんどん体験しに行く、という事です。

今回はバスケットボールでしたが、まだまだ他の競技も体験せねばいけないと思いました。

普段の自分たちの仕事を客観的に見つめなおす機会を創ると同時に、新しいチャレンジをしている素晴らしい方々と出会う事でまた奮い立たされるような気持になります。

そういう体験をもっと積んでいかねばと思いました。


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さいごに

しかし何より、どのチャレンジも、ファンの声が無ければそもそも成立しません。

言い換えるならば、ファンを大切にする、ファンに支えられているという事を忘れない、それらがこれからも僕が一番大事にしていくべき姿勢であると、今日一日で痛烈に感じました。

正月休みが明けてオフィスに戻りますが、その心を忘れない様に仕事に励みたいと思います。

また、今回のハッシュタグがきっかけで、少しでもBリーグやスポーツに興味を持ち、試合会場に実際に足を運ぶ人が増えたのであれば、とても嬉しく感じます。また何かの機会にやりたいと思います。

今回のnoteは以上です。京都ハンナリーズ、そしてBリーグありがとう。

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