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OKANが自宅向けの「オフィスおかん」にチャレンジするのは、ミッション・ステートメントの実現のために必要なことだから

2020年5月、新型コロナウィルス感染症が世界に大きな影響を与えています。様々なことが制限されたり変化している中で、働き方も大きく変化の時をむかえています。

そんな中、株式会社OKANは新しく『オフィスおかん仕送り便』というサービスのβ版をリリースしました。

単なるキャンペーンではなく、将来的に社会に必要とされる重要なサービスになるであろうと信じてのチャレンジです。

その背景と取り組む意義を言語化してみました。

人材の採用より、人材の定着が重要な時代が来る!?

日本の人口が既に減少トレンドに突入していることは、皆さんもご存じのことかと思います。人口減少と同時に、働くことができる人の数を表した「労働力人口」も同時に減少しています。今後も減少が続き、将来的には人口の半分しか働くことができないと推計されています。

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結果として、有効求人倍率が上昇を続けています。求職者よりも求人の数の方が上回っている、つまり「人手不足」が数値としても明らかになっています。

労働力人口の減少という大きなトレンドは、人材業界に大きな変動を起こすと予想できます。

人口が増え続け、経済も大きく成長していたこれまでの日本は、効率的かつ大量に人材を採用することの優先度が高かったように思います。一方で、採用した人材が仮に離職してしまっても、人口増加トレンドにおいては追加採用で解決できたため、「離職を防止する」ことの必要性は相対的に低かったと考えられます。

では、労働力人口が減少している今の時代ではどうでしょうか?

採用の対象となる母集団が減少しているため、「効率的かつ大量に」人材を採用するというのが難しくなっています。むしろ方法として適切ではないと言っても良いでしょう。採用した人材が仮に離職してしまった場合、追加採用の難易度が極めて高いため、離職した人材の補填ができない可能性もあります。

つまり、相対的に「離職」によって起きるリスクは大きくなっており、新規採用に目を向けていた採用偏重の時代から、人材の適切な「定着」に目を向ける時代に変わっていくわけです。

一時期から企業の倒産理由に「人手不足」があげられるようになっています。最近も人手不足が理由の倒産件数は最大となったというニュースが報じられました。離職が発生することは、企業にとって死活問題になる時代になっているのです。

「望まない離職」を防ぐために企業が投資する時代

「離職を防ぐ」と言うと、人材の流動性を下げるなんて今の時代に反している、なんて意見をいただくことがあります。確かに、無理に人材を引き止めて離職を防ぐのは適切ではないと考えます。本人も企業も望むのであれば、人材はもっと流動的になるべきです。

問題なのは、本人も企業も「望まない離職」というものがあることです。

例えば、皆さん自身や身の回りにこんな理由の離職はないでしょうか?

この会社や仕事が好きで、やりがいも感じている。

でも、育児との両立が難しいから辞めざるをえないんです。
でも、健康状態が悪化してしまい辞めざるをえないんです。
でも、両親の介護のために辞めざるをえないんです。

働く本人としても可能であれば働き続けたいが、仕事とは別の重要な事との両立が難しく、残念ながら諦めなければいけないという「望まない離職」です。

会社や仕事を好きでやりがいを感じてくれている人材が離職してしまうわけですから、企業にとっても大きな痛手になります。しかも、人口減少時代、採用難の時代だから余計にです。企業も「望まない離職」なのです。

ちなみに、自主都合退職のうち、やりがいや職務内容を理由にするものは2〜3割程度しかなく、多くはここで例にあげている健康や家庭との両立の問題も含む、仕事そのもの以外のことが理由になっていることが厚労省の統計からもわかります。

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労働力人口が限られている日本において、少なくともこういった「望まない離職」はまず防止されるべきですし、企業はそのための適切な投資や活動をする必要があります。

OKANが実現したい世界観

株式会社OKANは「働く人のライフスタイルを豊かにする」というミッション・ステートメントを掲げ活動しています。

まわりを見てみると「働きたいけど働けない人」が多いことに気づきます。子どもの出産育児のために辞めざるをえない、不健康になってしまい働き続けられない、介護のために実家にもどらなければならない、いろいろな「生活=ライフスタイル」に関する理由が「仕事」に影響を与えます。

重要なのは、これらの問題を個人の力だけで解決するのはとても難しく、必ず「仕事≒会社」が理解し、その支援をする必要があるということです。会社もこの支援をし、必要な人材の「望まない離職」を予防していくことが、人材不足国家日本において経営上必要になっています。

そのため、個人の努力ではなく、企業が望まない離職を防ぐために、意識を変え、そして行動を変える必要があると考えています。

だから私たちは、「望まない離職を防ぐため、企業の意識と行動を変容する」をビジョンに、企業向けのサービスを展開しているわけです。

私たちは現在、企業の意識変容を目的とした、「望まない離職」を防ぐための無料組織診断サービス『ハイジ』と、企業の実際の行動支援を目的とした、食事で「望まない離職」を防ぐための置くだけ社食サービス『オフィスおかん』を提供しています。

テレワークによって起きた変化と必要性が増すライフライン支援・職場外の支援

新型コロナウィルス感染症が拡大したことによって、多くの企業でテレワークが強制的に推進されました。これまで、テレワークをしていなかった組織や人が、急にテレワークになったのです。

私たちが提供している、「望まない離職」を防ぐための無料組織診断サービス『ハイジ』を利用している企業で、テレワーク実施前後の診断結果を見てみるとある変化が発生していました。

テレワークを実施したことによって、「望まない離職」につながる要因のいくつかで状態が悪化していたのです。特に共通して、良好な人間関係、業務量と時間的負担、私生活との両立、休暇のとりやすさについて状態が悪化していることが見られました。

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これらをそのままにしておくと、例えば育児など家庭との両立がうまく行かずに「望まない離職」が発生してしまうわけです。ですから、テレワークになったことで、企業は今まで以上にその課題に対する支援をする必要性が増していると考えるべきです。

これは実に大きな変化で、これまで従業員への支援活動は職場や仕事中に紐づくものが基本となっていました。テレワークが進んだことによって、在宅で仕事をしているとなると、従業員の自宅での活動まで介入して、企業は支援をする必要性が出たわけです。自宅が職場なのですから。

同時に、外出自体がままならない現状においては、生きていくために必要な食事を取ることでさえ、難易度が上がっています。働きながら育児をする人は、スーパーへ買いものに行くことすら負担となり、外出自体も不安に感じる人もいます。自炊をしていなかった人は、近隣の飲食店の営業が自粛されたことによって、食事を手に入れる場所が限られ、食生活が悪化しているという話も聞きます。

これまでの「福利厚生」から、従業員の自宅まで介入し、ライフラインを支援する、言うなれば「企業仕送り」がこれから必要になっていくということです。

私たちは『オフィスおかん』というサービスを通して、職場へ食事を提供することを行ってきていましたが、多くのお客様から「自宅へ持ち帰って利用している」ということを聞いて驚きました。自宅の食事に対する支援を求めていることが分かったのです。それは、食事がライフラインであり、無くてはならないものだからでもあります。

職場にとらわれない「オフィスおかん」の新しい形

オフィスおかん』は2,000以上の企業に導入され、既に従業員の支援手段として多くの企業で活用されています。しかし、『オフィスおかん』はオフィス等の職場への食事の提供が前提となっていました。

先ほども触れたように、テレワークが進んだことによって、『オフィスおかん』の食事を自宅へ持ち帰って利用している方が増えました。

さらに、導入企業の経営者の方から「どうせオフィスに出社しないなら、企業の負担でオフィスおかんの食事を従業員の自宅に送ってあげたい」という要望もいただきました。

今の時代、職場はオフィスだけではなく、自宅も職場です。

そして、『オフィスおかん』の大きな特長のひとつとして、ただの個人向けの食品小売ではない点があります。あくまで、企業が費用を負担し、従業員のためを思って導入するサービスなのです。

つまり、自宅へ食事を届けるとしても、ただの宅配サービスではなく、「望まない離職」を防ぐために企業が取り組む支援策として成り立つのです。

企業が従業員のため仕送りする「企業仕送り」としての、自宅向けの『オフィスおかん』である『オフィスおかん仕送り便』が誕生するわけです。



オフィスおかん』を開始した2014年と比べて、従業員のために何か取り組みたい、従業員の支援をしたい、従業員に美味しく健康的な食事を提供したいという企業は爆発的に増えました。

そんな従業員想いの企業が、今のこの環境においても、最適な従業員支援をするための手段として『オフィスおかん仕送り便』が多くの企業に導入され、多くの働く人のライフスタイルを豊かにできることを願っています。


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ご相談・問い合わせ・申込み受付ページはこちら
https://gooffice.okan.jp/teleworkplan202005

プレスリリースはこちら
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000014.000018532.html

仕送りする取扱商品のこだわりについてはこちら
https://office.okan.jp/menu/


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