今更アニメハイキューを観た雑感想。1話〜5話まで

鬼滅の刃も見ていないわたしですがアニメは好きです。ハイキュー、マンガで1話だけ読んで、あまりハマれなくてそのままだったのですが、あるツイートきっかけで、よし、最後まで観よう!と奮起しました。おもしろいはず。普段はマンガの方が好きだけど、今回はカンでアニメで見るぞ。

最初にざっと5話まで総じての感想、そのあと各話の感想をメモ書き程度に書きなぐります。


◯王道だがちょっとだけエスプリ。それぞれのキャラがそれぞれの何かを背負うだろう

実にジャンプらしく、王道で、スポーツ漫画のツボを全部押さえてますという風にいまのところ感じている。テンポとか、ギャグの入り具合とか。

でもその分既視感が強くて、なんというか、まだキャラに息吹を感じない。特に主人公日向は高校生にしてはちょっと子どもすぎでは?と思ったり、言動に「作者に動かされてる感」を感じないこともないけど、ただ、話数がすすむごとにひとりずつ、少しずつという感じで丁寧にキャラが掘り下げられていくのがすごく好ましいなと。だから、この違和感もきっと最初だけだろう。

徐々にそれぞれのキャラが背負わされているものが見えてくる。その中で日向はザ・主人公感がするのだけど、でもそこを脱していない。さらに人間らしく、マンガキャラというレッテルめいたものをどう脱ぎ去っていくのかに期待。

そして月島くんがよくある主人公キャラへのアンチテーゼなのか、単にそういうのを否定しちゃう心の担当なのか。輝くほど真っ直ぐなキャラクターに対して、「現実は・・・」て思っちゃう気持ち。数年前から、そういうのもういいからみたいな気分が日本に漫然とあったように感じるけど、その辺になんか回答が出るのかなぁというところにも期待。

いまのところ影山くんが一番すき。もしや?と思って調べたらCV石川さんでした。声優さんは詳しくないのですが、乏しい知識のなかでもすごく好きな声優さん。ロジーさんとディミトリしか知らないけど。バレー部先輩たちも、それぞれもう色々ドラマを背負っていきそうな匂いプンプンで、楽しみ。


◯ありふれたテーマでも、翻訳がちがえば楽しめる。そして「共闘」

とりあえず3話の影山くんが日向にトスをあげる、それに日向がスパイクで返すシーンでグッと掴まれた。トスのスローモーションと日向の嬉しそうな表情!最高だった。

思ったことがふたつあって、ひとつは、そのトスのシーンなんだけど、メッセージやテーマがどんだけありふれてたとしても、それをバレーという言語に翻訳して伝えてくれることで、こちらに新鮮に刻まれるんだよね。メッセージってそのまま素の言葉で言われても入ってこなくて、でも、バレーを通して身体で伝えてくれたり、他のスポーツや他のジャンルでもそうだけど、言語がちがければ何度でも感動できる。で、現実なり、具体的な言葉なりに置き換えるのは自分でやれる。自分で解釈する余地を少しでいいから残してくれないと面白くないもんね。

もうひとつは、バレーというスポーツの他と違うところは、作中も言われてたけど、「必ず連携しなければ勝てない」ところ。いや他のスポーツもそうなんだけど、もうシステム的に一人がどれだけすごくても勝てない。バスケも、サッカーも、最強キャラがひとりいたらそれだけで点取れるし、野球も割とピッチャーの強さにフォーカスが当たる。バレーは無理。そこが、気づくと当たり前なんだけど、確かに「絆」とか「信頼」とかっていうテーマをより強い説得力で描けそうな期待感がある。1話でライバルかと思った影山くんとすぐに同じチームだもんね。「共闘」がデフォというか、そこがありそうでなかった感じかもしれない。



続いて話ごとですが、もうこれはただのメモなので読み飛ばしても。

1話

主人公日向の背の小ささという明確な弱点と、身体能力という強み。練習環境が弱い。まだまだ主人公を理解できてないから、影山への涙に全く共感できない。キャラ造形や話の展開に既視感バリバリ。俺は飛べる!とか、小さな巨人になります!とか、いかにも名言っぽい言葉を置いておくとかも。

ライバルポジションと思いきやすぐにチームメイトってのは、ありそうでなかったかも。このお話のキモになるのやも。
エンディング曲がミスチルみあるなぁてかOPもEDもいい曲や。

2話

筆っぽい勢いのある作画が一瞬入るのいいな。
顧問?教頭?のズラネタはサムイ。こういうギャグ王道だとしてももう受けつがなくていいんじゃないかと思う。落ちた強豪、飛べないカラス。まぁ二つ名とかキャッチーだけど、この世界観とあってるかなぁ

二つの未熟な才能を、正しく導く役割かキャプテン。さらに秘めたもの持ってそうでいいな。
本音言っちゃう影山くんかわいい。実はバカなのツッコミもいい。キャラ味しみて来たな。
他の人が当たり前に与えられる「体育館内で練習する」さえも与えられなかった日向くん。またひとつ理解できました。
影山くんセッターの魅力を語る。これはハイキューの魅力!!!新たな知見を得られる。そして子供っぽく熱く語る影山くんいいね。
田中先輩!!鍵ありがてぇ
そか、影山日向は足される存在か。だからこそ最初なかわるいのよね。でも仲悪い描写が結構くどいというか、ちょっと都合で動かされてる感が強めかも。

3話

キャラの掘り下げスピードがゆっくり丁寧でいいな。
日向くん冒頭先輩無視する。てか高校生にしては少年感強いな。
自販機のボタン二つ押す描写細かいな。

まだ明かされない謎の1年、ひょうひょうとした天才とかかなー
と思ってたらもう出てきた。天才かはわからないけど背高い。
いやでもなるほど、ちょっと嫌な敵キャラ、だけど大事なこと気づかせる役か。影山の影、決勝戦の後悔か。

ボール取り上げる描写かっこいい。こういう言葉のない提示の仕方好きなんよなぁ。
山口君も、二癖くらいあるのかな。描写のないキャラの掘り下げ回って楽しみだよね。

ひたむきな努力。これはどんなにありふれた描写だとしても美しい。てか主人公の最低条件感ある。その感じに飽き飽きで嫌いになった人がなろう系好きになるのかな。食傷を回避するには、自分で摂取量をコントロールしなきゃな。

うわー!!!トスあげるスローモーションと、打つ瞬間の表情mえっっっっちゃいい!言葉じゃなくトスとスパイクで認め合うのいいなぁ
このアニメへの期待感が高まる。

4話

影山のトラウマが描写される。王様という言葉が、負の側面に切り替わる。独裁者ね。赤色だけ強調されるのいい。
影山に、圧倒的に話し合う力足りないのがもったいない。いかにもマンガらしい性格だけど、リアリティが足りなくなりつつある。

身体的ハンデを別の全てで跳ね返していくの、あひるの空とか黒子のバスケとかを思い出す
てかあれだな。鎖骨とか喉仏とか丁寧に描かれるな。フェチを意識してるのかな。

目の前の壁、ブロックの手。仲間と協力することで、壁を越える。でた、この「メッセージをバレーで翻訳する」感じ、好き。
大事なことは、手垢がついてたとしても、なにに翻訳するかで生まれ変わる。
いやー日向眩しい。眩しすぎる。面白いけど、キツイね。眩しいものは心が痛い。でもこれ中学生でバレー部入ってたら100パーセント聖書になりそう。そうなんだよね。バレーって、絶対に個人技だけで点とれないスポーツってのが熱いよね。

5話

さぁ、月島チーム反撃か?と思ったらそれはなかった。しかし月島のテーマは多分少年マンガへのアンチテーゼじゃなく、少年マンガ感を否定してしまう心への回答だ。楽しみ。これは、現代に語られるべきテーマな気がする。

そうよね、セッターの座を争う菅原さんと影山というテーマ、それも匂わされてる。
部活帰りに肉まん。チーム感。うっす感。いやー青春やなぁ。
山口君、あとで闇を背負わされそうで心配だ。今んとこ腰巾着という完全なデバフかかってる。

マンガだとテンポのいいボケツッコミが、アニメでテンポが死ぬことって多いよね。ここ難しい。マンガの書き文字とか、吹き出しに入ってないセリフとかをアニメにするの難しいんだろうなぁ。


最後まで観て、どんなこと感じるか楽しみだなぁ


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