私が愛する人のこと 1
私は恋愛体質だ。
いいかわるいかは置いといて、これが結構大変だ。
恋愛している自分が好き?
恋愛体質な理由はわからないがとにかく恋をたくさん経験してきた。
普段でも好きな人だけでなく、人のことが好きだ。
この人はこんなところがいい、こんなよくないところがあるけどこういういいところがあるから憎めない なんて思うことがある。
結局恋に落ちやすいのはこのような性格が起因している気がする。
また、私は恋に落ちたら衝動的になる。
居ても立っても居られなく、計画なんてしない。
ストレートにアプローチをする派の人間だ。
今から話すのは私が忘れられないあるロシア人との話だ。
友達たちからは、ロマンス詐欺をしようとしているのではないかと本気で疑われた人だ。
彼の第一印象は、とてもハンサムで落ち着いていて、どこか寂しさが漂うような雰囲気を纏っているということだった。
出会ったきっかけから話そう。
新学期が始まり1ヶ月ほど「最近落ち込んでばかりで楽しくない」と思っていた時に、クラスメイトである彼に突然目を惹きつけられた。
今までも同じ教室で1ヶ月一緒に勉強していたが彼をちゃんと認識したのはこの時が初めてだった。
正直言って彼はとてもイケメンで一目惚れだったのかもしれない。でもそれまでも見たことはあるはずだから、わからない。
その後何もなく2週間が過ぎ、クラス会があった。
クラス会に彼が来たが、特に何もなく終わった
と思っていた矢先、彼から連絡先を追加された。
追加を承認しメッセージを待っていたが何も来ない。
数時間後、思わず私はメッセージを送信した。
すると返事が来て、しばらくやりとりした後に彼から
“君のことをもっと知りたい”“今から散歩でもしに行かない?”と言われ
急な展開に私は思わずyesと答えた。
彼の声さえ知らない私は、無口そうな彼とどう話したらいいか不安だったが
会った瞬間に彼は笑顔で話し始めた。
私は不思議だった。この状況も、彼のことも。
でもそんなことどうでもよくて、ただただ楽しかった。
2時間くらい彼と散歩した頃、彼はこう言った。
“君を見た瞬間に話したいと思った”
どうやら彼は私に恋をしているらしい、そう思った。
“君と初めて会った日から君の夢を4日連続で見たんだ、何かを感じた。
君と話すきっかけがなくて、ついに母に相談したらまずは連絡先を追加して話してみなさい、そう言われた。
話してみてますます君のことが好きになった。”
こんなことを言われた私は言葉が出てこなかった。ただひたすらニヤニヤしていたかも。
その次の日の学校終わりにデートに行かないかと誘われ行くことになった。
デートはとても楽しかった。とても気まぐれで冒険のようなデートだった。私好みだ。
そして付き合うことになった。告白はなく、友達に私が彼女と紹介したと言われ付き合うことになったとわかった。
彼はアーティスト気質で絵を描き歌詞を書き写真を撮りモデルもする。
彼との相性はというと、とても良い。
お互いに気まぐれな性格で、愛情表現も自由にする派だ。
無言の時間が多めだが、とても心地がいい。
彼が隣にいれば街嫌いな私でも、とても息がしやすかった。
お互い母国語ではない英語で意思疎通をしていたが、言語の壁を感じることはなかった。
話す内容も含めて彼との時間は有意義なものだった。新しいことを知ることができ、幸せだと思えた時間だった。
ところが1週間が過ぎたところ、彼は突然あるメッセージを送ってきた。
“僕たちのこの関係をやめよう”
胸が苦しいので続きは次回書くことにする。
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