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働く人のメンタルヘルスのために

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毎日お仕事お疲れ様です。 働く人のメンタルヘルスに役立つコラム・情報をまとめました。 気を付けること、いざという時に活用できる制度やサービスなど、更に更新していきますのでよろしく… もっと読む
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記事一覧

エンパワーメントが人生を変える ―自分らしさを再発見―

自己否定感や強い不安、重すぎる責任でつぶれそうになっていると、自分ではどうすればいいか分からなくなります。 人に相談しても「もっと自信をもって」と言われたりしますが、その方法が分からないから停滞してしまうのですよね。 自信や自己肯定感を感じるためには、そのベースとしての「エンパワーメント」出来た状態が必要です。 今回は自分で自分をエンパワーメントする方法と、それによって何が出来るようになるか、を解説します。 1.エンパワーメントとは何か①起源は1960年代の社会運動 エン

自信をつける ~成功体験の積み重ねが自信への道~

自信を持つことが出来たらいいな、とは多くの人が感じている悩みです。 しかし実際に自信を持とうと思っても、具体的に何をすればいいのか分からず戸惑ってしまいますよね。 色んな方法がありますが、手がかりの一つが成功体験です。 この記事では、日常生活の中の小さな成功体験を通じて、自信をつける方法について解説します。 1.成功体験を活かして自信をつける仕組み①自分の強み・長所を活かす場面を作る まず最初に探すのは「自分の強み・長所」です。 強み=自信ではありません。 例えば「英語が

自分の強みを活かしたストレスケアプラン:エコマップから学ぶ

セルフケア・メンタルケア・ストレスケアの重要性は分かっていても、中々取り組めない方は多いと思います。 何か新しいことに取り組もうと考えると、どうしても億劫さや「後でいいや」と考えてしまいますよね。 ですが今までどうにか出来ていた事実を思い出すと、「新しい何か」は本当に必要でしょうか。 今回は、既にご自身が持っているものや強みを活かしたストレスケアプランの立て方をご紹介します。 1.ストレスケアに「特別な何か」は必要ない①ストレス源の多くは「慣れない何か」 人がストレスを感

決断できない自分に自信が持てない

自分で決断出来ないことは、自信の無さや自己評価の低下につながりやすい問題です 決断する場面を避けたり他人の決断に従わなければいけないデメリットは後からやってくるからです。 決断するスキルは、決断のステップを知り、決断後の経過を予想することで身につけられます。 自分で決断できるようになって、意思表示できることのメリットを実感しましょう。 1.決断力とは①選択肢を絞る 決断するためには、対象が必要です。 どんなに意志が強い人でも、100個ある選択肢の中から即座に1つを選び出す

「誰も分かってくれない」苦しみと孤独感からの解放の途

一人で辛さを抱えながら無理をして頑張り続けていると「誰かに気づいてほしい」「分かって欲しい」という欲求が沸いてきます。 辛い状態は孤独と結びつきやすいです。普段以上に共感が欲しくなるのは自然なことです。 しかし自分が求めるものが満たされるべきだ、と考えてしまうと、現実との相違に二次的に苦しみます。 誰も分かってくれない、と悲観するよりも、相手との距離と返してくれた反応を受け容れて、自分で自分に共感することで解放されましょう。 1.「誰も辛さをわかってくれない」時の心理①自

心が弱っている時に自分を愛する方法

-自己愛とストレングスの再発見- 「何となく落ち込む、自分はダメだと思う、そう考えるのも良くないと分かっているけど…」 と、心が弱ってしまうときありますよね。自己否定も追加されてダブルパンチです。 そういう時こそ「自分を愛するケア」が効果を発揮します。 弱さを受け容れて、心を修復し、自信を取り戻すステップをご紹介します。 1.心が弱っている→自分を愛する状態へのステップ①心が弱って辛い状態 何か大きな出来事や問題が起きたわけではなくても、日々の生活の中で降り積もってい

感情労働の悩みと対策

メンタルヘルスを守るためのステップ 感情労働という言葉を聞いたことがあるでしょうか。 労働、という言葉はついていますが、「職業」以外の立場や役割にも当てはまります。 自分の感情を活用して誰かに共感したりその人の視点に立つ、ということは、言うは易く行うは難しです。 感情を駆使する必要がある職種や役割はこれからも増えるでしょう。だからこそ自分自身を損なわないスキルを身に着ける必要があります。 感情を活用する人はまず自分自身を優先してケアする必要があります。 1.感情労働とは①

効果的なメンタル不調サポート

~当事者の要望と周囲の役割~ 周囲、特に家族や職場にメンタルが不調そうに見える人がいると、心配だし気になります。 しかし具体的に自分に何が出来るのかが分からず悩んでしまい、何も出来ないまま時間だけが経ってしまうことが多いでしょう。 メンタル不調を来たしている人は、周囲に何を期待しているのでしょうか。それを知ることで自分の役割が分かってきます。 メンタル不調の人との接し方、家族や職場関係者に出来ることについてまとめました。 1.メンタル不調当事者の要望どんな症状か、元々どう

現実を前向きに受け入れる5つのステップ

ここで取り上げたいのは、思考・感情としての「現実を受け入れる」方法です。 過重労働やハラスメント、暴力などがある環境からは即離れましょう。 受け入れる、とは、甘んじる・我慢することではありません。 「ある」と認めることです。 1.現実を受け入れるのは「スタート地点」こんなに苦しんでいるのに受け入れていないなんておかしくない? と思われるかもしれません。 ですが、 「こんなことでいちいち泣いたり悲しんだり怒ったりするなんて、自分はなんて未熟なんだろう」 「他の人ならこんなこ

アドレナリンとメンタルヘルス:バランスを保つための管理方法

メンタル管理において「セロトニン」はよく話題に上がりますが、脳内分泌ホルモンは他にもいろいろあります。 その一つがアドレナリンです。 アドレナリンって何でしょうか。メンタルにどう作用して、どのように自己管理できるか、考えてみました。 1.アドレナリンとは?所謂「やる気スイッチ」の元ですね。 不安や恐怖はあるものの、「やるぞ!」という気持ちで向き合うことで乗り越えることが出来ます。 やる気スイッチを押すだけでなく、不安や恐怖、危機状態に対して体の準備を整えます。万が一そこか

自分軸を立てよう

毎日の選択に迷ったり、誰かに強く言い負かされて不安になったり、自分がやっていることに自信が持てなくなったり。 誰もが感じるこうした悩みを改善していくためには、「自分軸」を立てることが役に立ちます。 では自分軸とは何でしょうか。 1.自分軸とは「こういう人間でありたい」という自己像です。 例えば看護師なら「患者の痛みに近くで寄り添う看護師でありたい」のような感じですね。 「どんなふうに何をする」というように、動詞+副詞で表現されることが多いです。 「どうあるべきか」という

「それどころじゃない」とき、どうする?

大人になると「忙しい」のが「当たり前」になってしまいます。社会人なりたてはそうでもないけれど、忙しく走り回っている先輩や上司を見ると「忙しくしていなければいけないのでは」と思ってどんどん自分に詰め込む。 それが続くと自分を保つための余裕もなくなってパンク寸前になります。 それどころじゃない!と思ってしまうのはどんな時か、どんな心理状態になるか、その理由と対策を考えました。 <状況>それどころじゃない状況とは?一番は「多忙」ですよね。「席を温める暇もない」という喩えがありま

メンタルヘルス・ファーストエイドとは

「メンタルヘルス・ファーストエイド」という言葉をご存じでしょうか。 心の危機状態への応急処置のことです。 心の病が増える中、家族や同僚、傍にいる人の症状悪化に接する場面も増えていくでしょう。その時まず最初に何をしたらいいか、を示してくれています。 今回はメンタルヘルス・ファーストエイドの、職場・家庭で出来ることについてまとめました。 1.メンタルヘルス・ファーストエイドの定義メンタルヘルスの問題が起きている人に対して必要な援助は色々あります。 まずは医学的治療、そして休

苦手な人との付き合い方 7ヶ条

生きていれば苦手な人とも関わらざるを得ない場面が出てきます。 多くは仕事ですね。または学校関係者でも、義理の家族などでもいるでしょう。 「やむを得ざる関係」は自分では選べません。 どんなに苦手でも、一切かかわらないということも難しい。それが出来るならとっくにそうしていますよね。 苦手な人との付き合い方を7つのポイントにまとめました。 その1:相手を好きにならなくていい真面目な人は、たとえ相手が苦手なタイプでも自分に嫌なことをしてくる人であっても 「相手にも良いところがあ