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スウェーデン留学思い出の味、ファラフェル

スウェーデンに留学していた。大学時代の話だ。当時わたしはスウェーデンについて、「なんかいい感じの国」というイメージしか持っていなかった。IKEAの存在も知らなかったし、ABBAがスウェーデンのバンドだということも知らなかった。大学が提携している留学先の大学の多くがアメリカやカナダ、イギリスである中、英語圏ではなくよくわからないスウェーデンに興味津々だった。この機会でもなければ一年間スウェーデンに住む機会なんてないだろうと思ったし、英語以外にスウェーデン語もわかるようになったら

    • 日本蕎麦はもっといろいろやれる ピーナッツバター和え蕎麦

      山岳地帯、寒冷地の大切な穀物である蕎麦は何も日本だけで食されているものではなく、平壌冷麺にも使われているし、ネパールのネワリ料理にもそばがきがあるし、フランスのブルターニュ地方のガレットや、イタリア北部ロンバルディア州の蕎麦粉のパスタのピッツォッケリと、世界各地で食べられている。そのためか、蕎麦ヌードルの使い方は海外の人のレシピを見ると、「こんな味付けしていいのか」と、目から鱗が落ちることが多い。 これはわたしがニューヨーク旅行でホールフーズの惣菜をテイクアウトした時に似た

      • ミートボールが作れるなら作れるがんもどきもどき(または豆腐ボール)

        豆腐が好きだ。冷蔵庫には常に何丁か、木綿豆腐や絹ごし豆腐が入っていて、ほぼ毎日どれかをチョイスして、そのまま食べたりチンしたり、汁物に入れて楽しんでいる。「男前豆腐」はラインナップに入ってこない。「俺の」とか「男の」とか言われると、どうもレジに持っていけない。 豆腐が好き高じて、全豆連(一般財団法人全国豆腐連合会)主催の豆腐マイスター認定(初級)も取得した。実技で豆腐を作れるようになったり、豆腐を使った献立の幅が広がったのはもちろん、参加者も相当に面白い人たちで、豆腐クラス

        • ライトなビールのアテにも、ヤンニョムレタス豚

          時にむしょうに欲しくなるのが、韓国料理の味。ガッツリと唐辛子とにんにくが効いて、肉にも野菜にもシーフードにも、豆腐にも合う、うまみたっぷりのタレ。 イタリア同様、わたしは韓国も出張でしか行ったことがないので、何度行っても空港に着いたらすぐにタクシーで連行され、郊外の工業地帯と江南のホテルとの間をドナドナと輸送されるばかりで、いっこうに観光地に詳しくならない。(ヘドウィグやってた。。) 滞在中の楽しみといえば食事となって、おいしい食べ物が記憶に残る。冷麺、じゃじゃ麺、焼肉、

        スウェーデン留学思い出の味、ファラフェル

        • 日本蕎麦はもっといろいろやれる ピーナッツバター和え蕎麦

        • ミートボールが作れるなら作れるがんもどきもどき(または豆腐ボール)

        • ライトなビールのアテにも、ヤンニョムレタス豚

          イタリアのお母さんの味 パルミジャーナ・ディ・メランザーネ(茄子のパルマ風重ね焼き)

          2015年、仕事でイタリア製の商品を販売することになり、わたしは貿易仲介の日本の会社の担当者とやり取りしていたのだけど、どうも現地へ行かないとらちが明かないということになり、わたしも仲介の担当者とイタリアへ飛んだ。 仲介担当者のワタナベ氏(仮名)は気のいい男で、仲介業者を決めるときの入札プレゼンテーションで来社した時も、カバンからバサァと大量の紙を出し「ホッチキス貸してください」と、プレゼンの時間になってから資料をカッシャンカッシャンと留め始めた時点で、大物営業マンの風格を

          イタリアのお母さんの味 パルミジャーナ・ディ・メランザーネ(茄子のパルマ風重ね焼き)

          ニュージーランドで中国の留学生が教えてくれた鶏肉とセロリの餃子

          ニュージーランドへの移住について、留意したほうがよいと思うことを何か一つ挙げるとしたら、「住居探し」を出すことになると思う。 ニュージーランドのワーキングホリデー生活は楽しいことも大変なこともたくさんあったし、ニュージーランドはストレートに良い国だと思う。国が良い。自然があり得ないくらい荘厳で美しいし、お金持ちになれるとかそういう次元の話じゃなくて「人間として良い暮らし」ができる。 ただ、わたし一人の実体験だけで言わせてもらうと、住居に関しては間違いなく「大変」のほうだ

          ニュージーランドで中国の留学生が教えてくれた鶏肉とセロリの餃子

          セムラの季節 スウェーデン冬の菓子パンの作り方

          2月は、セムラの季節真っ只中。そういうものなのだけど、欧米のイベントに関しては新しもの好きの本邦において、なぜかなかなか浸透しないとはこれいかに。おいしいのに! セムラ(semla、複数形だとsemlor)は、スウェーデンの菓子パンで、カルダモンの香り高い丸パンを上下にカットし下の中身をくり抜いて、そのくり抜いた中身を細かくしたのと、アーモンドパウダーのペーストと牛乳を練ったペーストとを混ぜて作ったフィリング(マンデルマッサ)をギュっと詰め、生クリームを絞ってから、カットし

          セムラの季節 スウェーデン冬の菓子パンの作り方