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物語づくりとビジョンづくりには通じたものがある

先日、「物語の作り方」(新井一樹著)を読んでみました。筆者の新井さんはシナリオセンターさんという、シナリオライターや小説家などを養成する学校を主催していて、本書を通してシナリオづくり、物語づくりの一端を紹介しています。なお、このシナリオセンターさんはジェームス三木さんはじめ、多くの著名人を輩出している老舗のようです。
 
本書を読んでいて感じたのは、企業のビジョンや戦略づくりも、「物語づくり」に通じていて、似ているものがあるなあ、ということでした。
物語のテーマは企業のミッションにあたりますし、物語のなかでの葛藤・矛盾も、企業が目指すべき姿に対する現状の問題・課題にあたるように感じました。
そして、その葛藤にどのように向き合い、どのように解決していくかが物語の山場になるのですが、企業経営においても問題・課題に対する取り組みの企画、実行が経営の中核となることは言うまでもありません。
 
最近、特に若手の経営者の方々に対して、将来のビジョンや事業のあり方を文章で書いて頂き、そのたたき台に対して私との議論のなかでより具体化し、そのイメージがより鮮明になるような取り組みを始めています。
これは単なる箇条書きのようなものでは抽象的で、具体的なイメージとならない、という問題意識から始めたものですが、本書を読むなかで、将来の企業のあり方を文章化することで、物語のように鮮明なイメージが浮かぶものとしていきたいと改めて思いました。

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