べっこうリング 2022/4/24
今日の読書:上妻世海『制作へ』
「イタリアンにはワインでしょう」と語りかけるでもなくプリウスのように音も立てず走る電気信号によって、案の定の赤ワインを注文してしまった筆者。
ビールの国に留学していた頃にワインの世話をしてくれた友人がいて、彼が筆者が帰国する数日前に筆者の生まれ年のワインをプレゼントしてくれた。20年余りの歳月を彼のワインはワインとして樽か瓶か何かの中でじっくりと過ごして来た一方で、筆者はまんまとビール派に名を連ね、くびれひとつ無いジョッキをあおる獣と化してしまった。
そんな中、筆者の神経に未だワイン的理性が残っていたのだろうか。それとも、遠き日のモラヴィアへの憧れか。
本人公認の本人です。