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Lo-fi(ローファイ)のイメージってこんなに変わったの?補足とメモ、、、。


ミニアルバム『ICONS』に収録されている「net-net」には自分のカッコ良いと思うギターの音が入っている。↓

https://ken291291.bandcamp.com/album/icons

その音をカッコ良いと思うのは私が影響を受けた90年代のギターロックから借りて来ているからだ。極端に歪んだ音のルーズな演奏のギター。やっぱりコレが好きだと思う一方で、照れ臭い!

90年代のギターロックを説明するためにキーワードとしてLo-Fiという言葉を使おうと検索したところ、予測変換には「Lo-fi girl」や「Lo-fi hip hop」がでてきて、頭の中がクエスチョンマークに。
コレを聴いたり、調べたりするうちに「Lo-fi girl」や「Lo-fi hip hop」で使われるLo-Fiのイメージや意味合いは自分が持っていた90年代のギターロックから受けたLo-Fiのイメージとあまりにも違っていてまごまごして、浦島太郎になってしまった気分で悲しかったです。

しかしなんでこんなに言葉のイメージが変わったのかを考えてみると面白いコトにも気付くことができました。

そして改めて自分にとっての90年代のギターロックをカッコイイと思った「Lo-fi」ってなんだろうか?と考えてみた。

まずは‼︎ざっくり箇条書きで「Lo-fi girl」や「Lo-fi hip hop」の面白いと思ったポイントを書くと、、、

1.新しい稼ぎ方から流行ったのでは?Lo-fi。
2.Hi-fiの逆張りでない Lo-fi。
3.俺の方がカッコイイのケンカでない、リスナーの求める音楽の違いのの「Hi-fi」と「Lo-fi」

↑これでは伝わらない?

1.新しい稼ぎ方から流行ったのでは?

「Lo-fi」補足を少し↓

↑今でもYouTubeライブで同時で1.6万人が聴いているよ。ライブなのに生演奏ではないよ。でも色んな言語のコメントが流れていて、何か熱いライブ感があるよ。

作業用BGMとしての需要。
BGMとしての聴きやすさ、聴き流せる効果としての「Lo-fi」低音の迫力や高音のキラキラをカットしてるよ! あと「Lo-fi」の要素のノイズの使われ方も、昔のレコードの懐かし味、ノイズがノスタルジー!やホワイトノイズで集中力アップ、、、‼︎ として使われてる。

↑コレに自覚的になるとミニアルバム『ICONS』に収録されている「星ひらい」のノイズの使い方はノスタルジーや安心の意味の「Lo-fi」を使っている。

このようなBGMとしての聴きやすさ、聞き流しやすやとしての「Lo-fi」が流行っているのが、サブスクや動画配信などで聴くコト自体でお金が稼げる時代になったからだとしたら面白い。

改めて昔はサブスクやYouTubeはないよ。
視聴回数はお金にならないよ。お金を稼ぐにはレコードを買ってもらったりライブのチケットを買ってもらうのが一般的だった。

つまり昔は音楽でお金を稼ぐ為には売る側は自分を認識してもらう必要があり、買う側にこの曲が欲しいと思わせないといけなかったのでは?

変に聞こえるかもしれないが、主体的に買う人がいなくてもお金が儲かる時代なんですね。改めて気付きました。

2.「Hi-fi」の逆張りでない の「Lo-fi」

Hi-fの意味も時代で変化をしている。生の演奏に近い録音をすることの意味から、生の演奏を超えて聴きやすい豪華な録音作品としてのクオリティーを突き詰める意味のHi-fi。

その逆張りとしての「Lo-fi」70年代ならパンクの汚い音。90年代ならオルタナティブって言われる汚い音、「Hi-fi」に対しての逆にあえて汚い音とセットのルーズな演奏としての「Lo-fi」は使われていました。
しかし「Lo-fi girl」や「Lo-fi hip hop」に今の時代の「Hi-fi」に対する逆にあえてのアンチとして生まれてないのでは?

それは1.で書いた新しい稼ぎ方によって流行ったもので、昔の「Hi-fi」「Lo-fi」の音質や演奏の目的は作る側が自分を認識してもらうための武器として、買う側にこの曲が欲しいと思わせる為に使われると言う方向性では同じです。

ここまで書いて、私が「Lo-fi girl」や「Lo-fi hip hop」がピンと来なかったのもわかりました。私は聴く音楽として音の質が「Hi-fi」であろうと「Lo-fi」であろうとその音を聴いてハッとする、もう一回この音を聴いてみたいと思うものを求めているのだと気付きました。しかし同時にそうではない音楽の聴き方があり、それは結構なボリュームで存在して、その存在がお金になっている。

音楽の多様な聴き方がお金になる、ソレは素敵なコトだと思いました。

3.俺の方がカッコイイのケンカでない、リスナーの求める音楽の違いの「Hi-fi」と「Lo-fi」

それは平和的で素晴らしいコトだと思います。

おまけ

私の好きな90年代の「Lo-fi」
耳を奪われる。ハッとさせられるヤツ。

ペイブメントと言うバンドの1992年のアルバム『Slanted and Enchanted 』

ラジカルにlo-fiだ!音の気持ちの良い所がスポットとない!ゆえに曲の良さやセンスが際立つ‼︎とも言えない音が楽しめます。

音の意図をわかろうと集中すると疲れるので注意。

音が悪くって、演奏がルーズでリズムに乗る快感もないです。なので本当に人にススメにくいアルバムです!

私のLo-fiのイメージの極北です。
カッコイイ、フレーズや奇跡の瞬間が沢山あるけど、やり過ぎだねっと突っ込みを入れると楽しめます。

これまたペイブメントと言うバンドの1994年のアルバム、音の気持ち良い所もあって聴きやすい、演奏のルーズさと音の悪さの塩梅がよくって素朴なLo-fiって言っても良いと思います。

そして故に際立つ曲の良さ‼︎ 

↑そして私は90年代は後追いです。
なのでアンチとしての「Lo-fi」の文脈より、先に王道として抗い難いベターなカッコ良いものとしてこの演奏のルーズさと音の悪さの塩梅に自由なギターを学びました。どうですか?カッコ良いてすね。

そしてそれはミニアルバム『ICONS』に収録されている「net-net」の中のギターに入れたつもりでいます。極端に歪んだ音のルーズな演奏のギター。やっぱりコレが好きだと思う一方で、私の中では王道を借りてきている照れ臭い感覚。
「net-net」の歌詞が素直にネットで繋がれた嬉しさや、また音楽をやる喜びを素朴に歌っている曲なので、この「Lo-fi」にした意味があると思っています。 

ここまで読んで頂きありがとうございます。
最後にYouTubeでおしゃべりしたコチラもよろしかったらぜひ〜

ken291291とはとむぎの「子供の寝たあとに」ラジオのようなもの


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