山田賢

クラシックギター/作曲/ラジオ あやみのギター音楽教室(姫路市) https://ay…

山田賢

クラシックギター/作曲/ラジオ あやみのギター音楽教室(姫路市) https://ayamino-guitar-music-school.com

最近の記事

ギター音楽教室のPodcast

「ギター音楽教室のPodcast?何それ?」という声が聞こえるような気がします。 まず、Podcast(ポッドキャスト)とはインターネットを通じて音声を配信するプラットフォームまたは番組です。私は趣味でPodcastの番組をあれこれ聞くのですが、Podcastの言葉の由来はつい先ほど知りました。「iPod(携帯音楽プレイヤー)+broadcast(放送)」の造語で、iPodの流行がインターネット配信によるラジオ番組の広がりを生んだようです。 Podcastの番組は放送局が

    • Ghost Tropic と Ameel Brecht

      『Ghost Tropic』を見るために元町映画館へ行った。 「これは絶対に見に行こう」と公開前から決めていたにもかかわらず、元町映画館の公開最終日に行くことになった。 本当は『Ghost Tropic』を撮影したバス・ドゥヴォス監督の『Here』も見たかったが、自分の予定と見事に噛み合わず、2作品のどちらを見るかの選択に迫られた。 そして、選んだ作品が『Ghost Tropic』である。 正直、物語として気になったのは『Here』の方だった。移民労働者と苔の植物学者の

      • 初レッスンの思い出②

        緊張しながら店員さんに体験レッスンの申し込みをした数日後、いよいよその日がやってきました。この時はさすがに友人のNくんに同行をお願いするわけにはいかず、一人でヨシダ楽器の店奥にあるレッスン場所へ向かいました。 中学3年生のはじめまでピアノ教室に通っていたので、音楽教室に通うのは約5年ぶりでした。今思うとそんなに期間は空いていないように感じますが、「親が通わせる習い事(ピアノ)」と「自分で申し込んだ習い事(ギター)」では初回レッスンにのぞむ心境もずいぶん違ったと思います。

        • 初レッスンの思い出①

          私がクラシックギターのレッスンを始めて受けたのが大学2年生に入って間もない頃でした。レッスンを受けた場所はイオンモール福岡伊都の中にあるヨシダ楽器です。当時、一人暮らしをしていた家から徒歩10分ほどの場所にあったので、「通いやすい」という点でレッスンを希望しました。 レッスンに興味をもつきっかけ大学のギターアンサンブル部に入って友人とギターを弾く日々を楽しんでいましたが、仲間と一緒に合奏を楽しむ部活動だったので、20人近くいた同期でソロ演奏に励む人はほとんどいませんでした。

        ギター音楽教室のPodcast

          あやみのギター音楽教室

          初めてのホームページ制作についての記事で、「Google検索に表示されない」と書いた。そして、「実はホームページあるんです」ということを伝えるために、このnoteやInstagramの活用を宣言した。ホームページは検索に表示されないものの、このnoteやInstagramのプロフィールに貼ったリンクから飛ぶことは可能である。そして、そのホームページには「お知らせ記事」がある。「検索に表示されないホームページのお知らせ」という現状は悲しい更新になるので、このnoteにもそのお知

          あやみのギター音楽教室

          初めてのホームページ制作

          約1ヶ月かけて初めてのホームページ制作を終えた。ノーコードWeb制作プラットフォームのSTUDIOを使って制作した。おそらく1ヶ月は時間がかかりすぎだと思う。そんなに時間をかけずに済むのがノーコードの魅力の一つだから。時間がかかった理由は、テンプレートから始めたにもかかわらず、「色々触ってみよう!」と遊んでしまったこと。 「ここは余白を増やしたい」、「この余白をほんのちょっと削ってみよう」と、ルールを考えずにいじっていた。つまり、パソコン表示画面とスマホ表示画面の違いのこと

          初めてのホームページ制作

          30代前半とドラゴンボール

          なぜか高校生までドラゴンボールは身近にあった。 筋斗雲に乗った小さな悟空から、ベジータとフュージョンしてゴジータになるまで見ていた。 ドラゴンボールの入り口はアニメ。小学生の時に夏休みのキッズステーションでたまたま知った後、チャンネルガイドで放送日時を探していた気がする。自分の中では「リアルタイムなアニメ」として見ていたが、天下一舞踏会までの部分は1986年から1989年の期間にフジテレビ系列で放送されたらしい。私の生まれる前年に一度区切りがあったことを今日知った。アニメを

          30代前半とドラゴンボール

          『オードリーのオールナイトニッポン in 東京ドーム』 in 姫路

          普段は心の中にしまうような感想も今日は自分を許して書いてみる。 「最高にトゥースな夜だった!」 毎週月曜日は朝5時起きで姫路のコミュニティ放送のディレクター仕事に向かう。 もし、現地のチケット当選をしていれば、有給休暇を取って明日は休みにしたが、多くの人と同じように当選は叶わず。繰り返しの落選に心が折れて、毎週の放送を雑に聞いてしまうことも増えていたが、とりあえずライブビューイングはすぐに申し込んだ。購入したチケットの引き取り開始は1月27日のメールで知ったが、その引き取

          『オードリーのオールナイトニッポン in 東京ドーム』 in 姫路

          葬送のカーネーション

          映画館に行く習慣はないが、「映画館で何か観たい」と突然思うことがある。 特に観たいジャンルは決まっていないので、どんな映画が上映されているか調べるところから始める。 以前、オダギリジョー監督の『ある船頭の話』を観に行くと決めた時、この映画が上映されていた映画館の一つがシネ・リーブル梅田だった。姫路に住んでいる私は全く知らない映画館だったが、開場を待つ間に置かれている作品チラシをあれこれ見ていると、「この映画館面白そうな作品ばかり!」とテンションが上がった。 そんなことを思い出

          葬送のカーネーション

          久しぶりの動画投稿

          「全然更新してないなぁ。」(友人がわたしのYouTubeチャンネルを見た時の一言) 動画の更新をする代わりに、非公開に再設定した動画は多い。誰かに批判されて設定を変えたわけではなく、ニュース等で聞く「リセット症候群」に似た症状かもしれない。ただ、人との関係をリセットするのではなく、「他人の目を気にしていない自分」に嫌気が差して、昔の演奏動画を非公開という形で封印している。削除にまで至っていないので、「昔の自分に申し訳ない」という気持ちが同居している。 例えば、20代前半に

          久しぶりの動画投稿

          声と楽器の対話①

          好きな音楽の編成がいくつかある。 僕は一人の声と一台の楽器というシンプルな編成のアルバムをよく聴く。しかも、ソロの弾き語りではなく、対話的なデュオ。 その一台の楽器はピアノかギターである場合がほとんど。 初めて聴いた声とギターのアルバムはPaulo BellinatiとMonica Salmasoの『Afro - Sambas』。 ブラジルが誇るBaden PowellとVinicius de Moraesの共作をBellinatiが"作曲家兼クラシックギタリスト"とし

          声と楽器の対話①

          姫路市網干区のオープンマイク

          約3年半ぶりに人前でギター独奏と弾き語りをした。場所は姫路市網干区田井のカフェ・デュ・ファーブル。 オープンして23年になるこのカフェでは、ジャズ、クラシック、シャンソン、歌謡曲などの様々なジャンルの人たちが演奏している。わたしの自宅から徒歩圏内にあるのに、こんな素敵な場所があるのを知ったのはつい最近だ。昔から「なんか緑の建物があるなぁ。」と思ってただ通り過ぎていた。 今年はソロ演奏を再開すると意気込んでライブのコンセプトやプログラムを決めたが、ソロ演奏のブランクが長いこ

          姫路市網干区のオープンマイク

          いつまでも遠い人 坂本龍一さん

          あなたにとって最も美しいと感じるアルバムは何ですか? この質問は「この人の価値観や目線に興味がある!」という人に尋ねられることが多い。 私のような無名ギタリストには無縁の質問だが、自問自答という形で挙げれば、最も美しいと感じるアルバムの1つはMORELENBAUM2/SAKAMOTOの『CASA』だ。 坂本龍一さん、チェロ奏者で作編曲家のジャキス・モレレンバウム、ボーカルのパウラ・モレレンバウムの3人がアントニオ・カルロス・ジョビンに捧げたアルバム。録音はジョビンの自宅で

          いつまでも遠い人 坂本龍一さん

          【クラシックギター練習観察日記】撥活vol.3(編集後記)

          寒い日の練習に思うこと 2月から基礎練習に力を入れている。何かのドキュメンタリーを見て「やっぱり地道な鍛練は大事だな。」という分かりやすく触発されたのがきっかけだったように思う。 ただ、そんな基礎練習の熱が低下する日がある。アルペジオとスケールの不調にがっかりする日だ。「アルペジオの速度が均一じゃない!」、「BPM=100の16分音符のスケールに全然ついていけない!」と凹む。 寒い日にその凹みがピークを迎えるのだが、東北地方や北海道のギタリストはどのように寒い日の練習に

          【クラシックギター練習観察日記】撥活vol.3(編集後記)

          【クラシックギター練習観察日記】撥活vol.2(編集後記)

          クラシックギターを弾く楽しみを探す企画としてスタートした撥活。何とか第2弾を世に出すことができました。「何とか」と述べたわけを今回は綴ります。 YouTubeにアップした動画をベッドでゴロゴロ寝転がりながらチェックしていた。チェックと言っても、制作者の視点ではなく、イチ視聴者として楽しむつもりだった。小さな達成感を枕にぐっすり眠るつもりだったのに、曲名のナレーションミスに気付いてしまった。どうやら「Op.31-5」と読むべき所を「Op.31-11」と誤って読んでいた。 慌

          【クラシックギター練習観察日記】撥活vol.2(編集後記)

          【クラシックギター練習観察日記】撥活vol.1(編集後記)

          ギターと今の私毎日弾き続けるのは難しい。 そう感じ始めるとギターに少しずつ埃が被っていく。 朝から晩まで弾き続ける時間は思い出に変わってしまった。 弾く時間が減ったせいだろうか。 以前よりもギターを弾く時間に充実感を覚えている。離れて分かるありがたみかもしれない。 「Allegrettoはどんなテンポ感いいのか。」と弾きながら試行錯誤することもあれば、ハイドンの弦楽四重奏曲をあれこれ聴いて感触を調べることもある。 現在は指板とにらめっこをするようなストイックな練習はしてい

          【クラシックギター練習観察日記】撥活vol.1(編集後記)