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3Dプリントとチャーシュー作りを同時にしたら新しい'マイクロ'なワークライフバランスになってた(気がする)話 #homelab

こんにちは、MITメディアラボの中垣です。博士課程の学生として、3Dプリンタや電子工作でアイデアやコンセプトを試作・実装するなどして、日々研究に勤しんでます。研究ポートフォリオはこちら

今回の新型ウイルスにより、マサチューセッツ州は、3/24から外出禁止が始まって2週間ほど。ラボでの作業をどう家でやるか?家をどうラボ化するか?みたいなことを考えながら家で研究を推進しています。3Dプリンタも2,3台ほどキッチンで稼働してます(#homelab 参照 / これについても近日note出します。)

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外出禁止が始まってから、#homelab について考えると同時に、ワークライフバランスについてよく考えるようになりました。

ワークライフバランスのwikiをみてみるとこんな定義。

"ワーク・ライフ・バランス(英: work–life balance)とは、「仕事と生活の調和」と訳され、「国民一人ひとりがやりがいや充実感を持ちながら働き、仕事上の責任を果たすとともに、家庭や地域生活などにおいても、子育て期、中高年期といった人生の各段階に応じて多様な生き方が選択・実現できる」ことを指す[1]。"

僕の認識としては、きっちりと平日の朝から夕方まで仕事(Work)をして、平日夜・休日はプライベートの時間をきっちりとる(Life)ような人の生活スタイルを指していると考えていて、ラボでもこれをきっちりこなす人は多い。個人的には、そんなワークライフバランスはクソ食らえ的なスタンスで(他者に強要はしないが)、基本的には元々 Work is Life(ラボに入り浸って、ラボが家化)な日々の生活でした。

それが今、外出禁止によって、多くの研究者が、Life is Work (家のラボ化)に強制的にシフトさせられています。僕は、割とワクワクしながらこのチャレンジに取り組んでいますが、ワークとライフが分離できなくて苦しんでいる人の声も多く目にします(先にあげた元々バランスをしっかりとっていた人など)。

そんなこともあって、このLife is Work(在宅ワーク)になったときのワークライフバランスってどういう形であるべきなのか?どういう新しい価値があるのか?みたいなことを考えていました…。


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話は変わりますが、今回の外出禁止のおかげで、現在自炊に大ハマりしています。中国人のルームメイトが料理が得意なこともあり、彼に影響を受けてなのか、負けず嫌いな性格が働いてなのか、基本的にほぼ毎日自炊(普段そんなに料理しないけど、クックパッドの力を借りて)。

ある日曜日の午後にトータル4時間ほどかけてチャーシュー作りに挑戦したのですが、それと同時に研究のための3Dプリントの作業もしていたんです。

3Dプリンタは、元々寝室へ音が漏れないように、キッチンの空間に置いてありました。そんなこんなで、肉の下準備をしながら・3Dプリンタへ出力したり、肉を焼きながら・3Dプリント部品の後処理をしたり、二つの作業を同時並行して行ったり来たり…。そうして、この反復そのものが新しいワークライフバランスなのでは?と気づいたのです。

3Dプリントとチャーシュー作り、全く違う作業の内容ではありますが、面白いのは両方とも、何かしら待ち時間と作業時間が交互にあること。それぞれ短長様々な時間配分の作業・待ち時間があるのですが、これってワークとライフを細かく行ったり来たりしてのでは?と、考えたのでした。

これを'Micro Work-Life Balancing'と名付け、図示にしてみたのがこちら。

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この図では、3Dプリント作業とチャーシュー作りを例に、ワークとライフのバランス・時間配分を'マイクロ'に細かく区切って反復することを示しています。こういう細かいワークとライフの往来って、容易に家でできる可能性があるのではないかと、、、いや、というかむしろ、これは家でしかできない!

家にいるからこそ、仕事の空き時間に、調理できるし・洗濯できるし・ゲームできるし、筋トレできるし、、、etc。ラボ/ 職場だとまずできなそうなことが隙間時間にできるのって結構すごいことなのでは? いやだって、4時間かかるチャーシュー作り、会社でできなくない?(このチャーシューめっちゃ美味いしQoL上がるよ??作るのも結構楽しいよ??

Lifeの無駄な待ち時間を Workの作業時間で、あるいはWorkの無駄な待ち時間を Lifeの作業時間で埋めれたら、かなり日々の時間を効率化できるのでは?そもそも出勤時間もないし、そういう意味で在宅ワーク、時間的に超効率的なのでは?

もちろん、「仕事モードと家モードの頭の切り替えが難しい」とか、「家族・子供がいたら、不確定要素だらけで、上手く時間管理できない」とか、「リモートだと捗らない作業も多い」とか、そういった問題がたくさんあるのはわかって書いているのですが、こんなときだからこそポジティブな考え方で新しいワークとライフの関係性や、新しい時間の使い方およびその価値を模索してみるのもありなのでは、という話でした。

それでは、健康第一で、クリエイティビティに溢れた在宅ワークを!

*Micro Work-Life Balanceの考え方、下調べもせずに思いついたままに図示して勢いでnoteに書き起こしただけなので、他に関連する知見・ソースなどがあればご教示くださいー。結構似たような考え方既にある気がする。

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P.S. 参考までに、僕が作ったチャーシューのレシピ(超美味い!)と、関連したツイートも以下にぶら下げておきますね。



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