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バーツ高追い風 投資国へ転換

既にお読みになられた方もいらっしゃるでしょうが。。

タイは外資の導入をてこに経済発展してきたが、近年は被投資国よりも投資国の側面を強めている。タイ中央銀行によると、2018年の対外外国直接投資(FDI)は過去最高の212億ドル(約2兆3000億円)と対内FDI(132億ドル)を大きく上回った。対外が対内を上回るのは3年連続で、19年1~9月も対外(116億ドル)が対内(71億ドル)より多かった。外国企業の買収などが押し上げている。

「タイは投資される側から投資する側になった」。ある政府関係者はこう話す。国内の人件費上昇で輸出競争力が落ちるなか、タイ政府は産業構造の転換を狙って企業に外国進出を促している。

バーツ高もタイ企業の海外展開を加速させている。通貨高は輸出採算の悪化につながる。タイは財政が周辺国より健全で経常収支が黒字基調なためバーツは「安全通貨」とみなされており、19年後半は1ドル=30バーツ台に上昇し13年以来の高値圏で推移した。足元では新型肺炎の影響で調整しているものの、バーツ高基調は続くとの見方が多い。

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NEWS PICKS 立沢賢一 / 立沢賢一 official website


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