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Dolls (映画042)

「Dolls」は2002年に公開された北野武監督作品です。オムニバスみたいな映画、頻繁にこのような映画が作られて公開されることもないので希少性が高くて心が浮き立つような作品でした。有名な作品に限りますがさかのぼると1984年に日本で公開されたスティーヴン・スピルバーグらが監督した「トワイライトゾーン/超次元の体験」、1995年に公開されたクエンティン・タランティーノらが監督した「フォー・ルームス」に続いての北野武監督の「Dolls 」でした。三つの物語、イメージとして画用紙の中央に一本の道があって左右のどちらかに赤い花と青い花が咲いているような絵を想像させられます。この例が示すようにカラフルな映像で中央の道が紐で結ばれた恋人の物語、両サイドの花が他の物語、つまり、整然と整理された構成が気持ちの良い作品でもありました。ラブストーリーに位置付けられていて、また、カラフルでもありますが三つの物語のどれもが悲劇、不気味に物語が進行、特に自ら自身の目を潰す青年は狂気の極みでありました。やはり、北野武監督なだけに死んでしまう人もいますが、よくよく考えてみると映画のタイトルは「Dolls」でした。

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