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パキスタン

カメラマンのKeng Chi Yang (けんちゃん)です。
今日は僕が会社員でパキスタン出張をしていた時のお話です。
というかパキスタンのお話です。

大学を出てからずっとカメラマンとしてお仕事をしているのですが、途中でアパレルのレザー製品の企画のお仕事をしていた時期もありました。革ジャンからグローブまで、企画・デザインと生産管理のようなお仕事を一気に引き受けていて、楽しくもめちゃくちゃに忙しい日々を送っていました。その業務のなかで僕はパキスタンへ飛んでお仕事をしていたのですが、本当に美しい国だったので紹介をしようと思います。大好きなパキスタンですが、長時間のフライトで、大体着くのが夜中なので毎回疲れるところから始まっていました(笑)

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僕がパキスタンでやっていたお仕事は、作ってもらったサンプルをより良いものにするため、パターンの改善をしたり、革の質や色の決定、価格交渉などもしていました。それを行うのは工場の中なのですが、また雰囲気が良いんです。空気も日本とは違って少し砂っぽい感じなので、室内の雰囲気も違いますね。

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パキスタンの人ってホリが深いし大きい人も多いので、見た目は少し怖いけど人懐っこい人が多い印象です。そして時間に関してかなりルーズです(笑)宗教の違いもあるでしょうね。でもそれぐらいで良いし、それぐらいどうって事ないほどの余裕がある生活をしたいなあと当時は思っていました。色んな意味で余裕がない生活をしていたと思います。

そんなパキスタン人の、のんびりした性格がストリートにも滲み出ている気がします。大通り沿いは賑わっていますが、運転もゆっくりで、街で働いている人たちも半分ぐらいはボーッとしています。夏は45℃を超える暑さ、牛やロバが道を闊歩しているパキスタンらしい感じがします。

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服も車も看板も色鮮やかです。パキスタンは四季がハッキリしないので、現地人は目の色を感じる細胞が少ないそうです。なので華やかなハッキリとした色が多いそうです。革や糸の色を伝えるのも苦労した覚えがあります。

賑やかな大通りとは一変、路地に入った瞬間に雰囲気が変わります。通りは基本的にお店で埋まっているので、市民や労働者は路地の中の方に住んでいます。工場も少し入ったところが多いです。なので、とても濃い生活感が味わえますが、車の中からでも少し怖いなと思う場所もあります。

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最後はカントリーサイドです。殺伐としているようで、緑がとても豊か。街中と違ってガスっぽくもなく、空の色も不思議な色をしています。とても綺麗で一目惚れしました。とても美しい田舎町。自給自足に近い昔ながらの生活が行われていて、それに憧れて引っ越して来る人たちもいるそう。でもココ実は国境沿いなので危険だったりします。

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以前は企画の仕事をしていました。でも今はカメラマンです。ならば僕はこの美しい国を伝えることも今の僕の仕事、やるべき事だと思います。伝えるために旅をするし、コミュニケーションをとる。それがとても楽しい。これは旅に出た人だけがわかる、旅に出た人だけが伝えられる特権だと思います。そしてたまたま写真が撮れるので、これからも写真を撮り続け、伝え続けていけたら良いなあ、って思います。

ご高覧ありがとうございました。
Keng Chi Yang

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