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俯瞰と没入感

いつも通りTwitter(今日からXか)を眺めていると、フォローをしている人のツイートが流れてきた。使っているポメラが壊れたようで、新型のポメラを買ったそうな。

以前から欲しいなと思いつつも、文字を書くだけで4万円は少しお高い。物書きが本業でもないので、まあいつかと思いつつ何年か経ってしまった。ありがたいことに、文章だけでも年間に二桁万円にはなっているし、少しぐらいは気分転換にもなるかなと思いながらテキストエディタを物色していると、日本語を書くために作られたテキストエディタ「stone」なるものがヒットした。ホームページを見てみれば、僕が好きでよく使っている游明朝体を作った書体設計士 鳥海修さんのインタビュー記事が掲載されいていた。

游明朝体は「縦組みで長い文章を読むための書体」がコンセプトでした。かなは、実は秀英体をベースにしています。ひらがなは筆の運びが縦に流れるのですが、仮名の曲線というのは実は感情表現でもあるんです。感情が出るからこそ、組んだときのきれいさとは別の、読みやすさがものすごく重要になってくる。そういったところをすごく意識してつくりました。個人的には、游明朝体は縦に組んだほうが圧倒的にきれいに感じます。

(stone 物書きの手引き 鳥海修インタビュー「文字をつくる、生活をつくる」より引用)

作者が言うなら間違いない、縦書きで書いてみよう、と、今も「stone」の縦書きで書いてみているのだけれど、少し調子が良いみたい。

stoneで執筆中の画面。一切の情報を遮断した状態でこのまま書き進められる。

結局noteでは横で見ることになるし、最終的な見た目の調整はnoteでするのだけれど、縦で書くだけで自分が小説家にでもなったような、そんな気がしてくる。

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