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吾輩はギャルである

「今日の気分は正方形かな。天気の良い年末ぐらい何も考えたくないし。」

ーーーこれはギャルに対して、彼女たちは何も考えてないとか、そう言った話しではないので誤解しないで欲しい。寧ろ目の前の事に対して素直に取り組むギャルから毎日元気をもらっている側だ。ギャル尊い。

そんな彼女たちへのリスペクトを込めて、ギャルの気持ちになって素直に撮った日のことを綴りたい。

2022年12月30日の原宿。年末の少しだけ浮ついた街を散歩していた。

初めは4:3だとか2:1だとか、いつもの様に設定をグルグルと変えながら撮るつもりだったけれど、何せ今日は天気が良い。ただただ街の空気に流されながら、気持ち良く散歩を楽しもうと思った。

1:1のアスペクト比には不思議な魅力がある。とても簡単なのに難しい。思いっきり矛盾している。

正直に被写体へと向かって、ただただシャッターを切れば心地よく撮影出来る。が、ひとたび構図や面白さについて考え出すと中々に決まりにくい。

つまり、何も考えたく無い日にはピッタリなアスペクト比なのだ。

撮る時に何も考えなければ、逆に普段目もくれない様な何てコトも無い物にカメラを向けられる気がしている。

勿論、撮っている時も楽しいのだけれど、帰ってパソコンへ取り込む時や、こうして写真をまとめている時にも楽しみがある。普段撮らないものばかりを撮っていますから、自分の写真ではない様で不思議な感覚になってくる。

ただのスナップですから、作品とするには1枚の写真に力が無いけれど、ズラッと並べてみれば不思議と心地の良い雰囲気に仕上がる。小説の様な流れが生まれる、とでも言いますか。

これが写真の面白いところであり、難しいところでもある。ただ、今日のウチ、最強だから。まじ良い光、雲ちっさウケる、とかで写真撮るし。

ひとまず時系列で淡々と写真を並べてみる。これも日記の様でなんだか愛おしい。

雲ちっさ

改めて写真を眺めていると、この日は上を向いていることが多かったかもしれない。視点がちょっとだけうわずっている。いつもは出来るだけ水平垂直を意識しながら静かな写真を撮るのが好きなので、あまりこの日の様に目線の判り易い写真は少ない。

まるで自分が歩いていた通りをまた、歩いているかのよう。方向音痴で全く道は覚えていないけれど。

反射で看板の文字見えない
急にルーマニア

なんてことない写真を、こうして文章と共に残しておくのは楽しいことかもしれない。漠然と良いなとは思っていたけれど、大事なことはこうしてまとめておくことかもしれない。

プリクラ帳の本質はプリクラではなく、コラージュや落書き、そして共有にあるのかもしれない。

プリクラ帳って今の10代は使ってないっすかね。彼女のプリクラを財布に入れたり、ガラケーのバッテリーカバーの裏に二人のプリクラ貼ったりとか。今ってどうしてるんだろ。LINEのトーク背景とかは見たことある。

今は証明写真機で盛れない写真を撮るのもひとつの文化だそうですね。それもクリエイティブで良い。

月だ
ここの鏡めっちゃ掃除されてて綺麗
なんか落ちてる

この日の散策はこれで終わりです。

最初からほんの少しずつ光の色が濃く変わって、最後は街に陽が落ちなくなって日陰の写真。時系列で残すの楽しくなっちゃったかもしれませんね。


今回の記事は全て撮って出しの写真です。

使用したカメラは、2023年2月16日に発売されるLUMIX S5Ⅱで撮影しました。先行でお借りしております。レンズはダブルレンズキットのキットレンズでもあるLUMIX 50mm f1.8に、NiSiさんのBlack Mist 1/8を装着しています。

現像はしておらず、新機能のリアルタイムLUT「HollywoodBlue_Night (LUMIX Color Labより無料DL可能)」を適用した撮って出しの写真です。

11月頭より使わせていただいておりますが、中々楽しいカメラです。ファインダーを覗いたらずっとこの状態なので、自分の世界に浸れちゃいます。自分が観たい世界を思いのままに観れる。ワクワクしますよね。

このカメラを最近仕事でも使い始めましたが、クオリティは十分問題無いレベルです。と言うか、むしろ画質はかなり高いです。いつでもどんな状況でも使いやすいですね。

けれど、プロ向けの難しいカメラではありません。初めてカメラを買う人にとっても、使い勝手が良い様に作られていると思います。ファンクションボタンも多いので、カスタマイズも柔軟に出来ます。

写真機として使っている感じとしては、簡単に気持ち良く写真が撮れるカメラです。今回載せている写真も、ただ散歩して適当に撮っただけですからね。うん、中々にエモい。

手軽に撮っただけで最終的なイメージになることは、意外と大きなメリットがあります。

今回の様に写真をまとめて記事化することや、好きな写真だけをウェブアルバムへアップロードして、誰かに共有する事への面倒臭さが段違いです。カメラとスマートフォンをLUMIX Sync(アプリ)で繋いで読み込み、SNSへもそのままアップロードが出来ます。とってもSNSが手軽で楽しくなる。

写真の編集は勿論楽しい事ですが、意外と時間が掛かってしまうんですよね。それはそれで出来るので二度美味しい。

この楽しさは是非味わっていただきたいです。

それでは。
Keng Chi Yang / 弥永 拳太


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