権威が消滅する時代に、自分軸を新たにする
既存の権威とされるものが、力を失いつつある。
テレビからネットへ、そしてSNSへ。
身の回りにいる大人が言っていることも当てにならない。
当たり前のように基準として機能するべきものが、機能していない。
そして秩序が乱れていく。
お上に黙って従っておけば間違いないが通用しない。
逆に上に対して無思考で従うことのリスクが表になってきている。
正解が常に身の回りに溢れる時代が終わりを告げる。
そもそもの正解はどこにもなく、自分自身で探して決めていく必要がある。
時代が変化する時には、いつでも起こる出来事かもしれない。
ただ、その変化を生きているうちに複数回経験することはほとんどなく、多くの人にとってははじめての経験。
影響力を持つものも、やがては力を失う。
そして自ら瓦解し、やがて崩壊していく。
既存の力に合わせて行動する人は、既存の力が消滅する時に一緒にいなくなる。
そして新しくリードする人や組織、仕組みが生まれて来る。
権威が消滅する時には、同時に社会に大きな混乱が伴う。
それは今まで信じていたものが、嘘だったということにつながる。
ベッタリと依存していた人によっては、それはアイデンティティの危機に繋がる。
会社の倒産や既存秩序の破壊、国家の破綻や宗教の解体。
これらが当たり前になって来る時代においては、何を信じれば良いのかわからなくなってしまう事が多くあるに違いない。
そのことに巻き込まれないようにするためにはどうすれば良いのか。
それは、その時に備えていかに既存の軸に依存しない自分軸をしっかりと普段からいくつも持つということ。
それを複数種持つことによって、多くの信じていたものが嘘であったとしても少しは生き残る事が出来るに違いない。
その抱えている軸のうち一つでも生き残っているのならば、崩壊による衝撃は多少は和らぐに違いない。
アイデンティティを手放す時代から、新たに確立する時代へ。
そしてその新たに確立されるアイデンティティは、誰に似ている必要もないし、合わせる必要もない。
全ての正解は自分で決めていく。
誰も持っていない強烈な個性を持っていることが、誇りになるに違いない。
複数のマイナーとされる価値観を組み合わせること、希少性をいかに保つ事が出来るか。
そしてどこまで自分自身に対して正直になれるか。
既存の価値観に脅かされない新たな自分軸の確立こそが、次の時代を迎えるにあたっての大きな宿題。
それさえ完了出来てしまえば、混乱の時代を迎えることとなっても何も恐れる必要はない。
ありがとうございました。
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