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デザインレビューで泣きそうな時は、承認されようという意識を捨てると楽になるかも

自動家計簿・資産管理サービス「マネーフォワード ME」のデザイナー池内です。

新人デザイナーもベテランデザイナーもデザインレビューって億劫ですよね。そんなデザインレビューを乗り切るコツを自分なりに考えてみました。特にインハウスデザイナーの方の参考になれば。

デザインレビューって正直つらい

デザインレビューって億劫っていうかつらいというか、言いづらいけど気乗りしないなっていうのが正直なところです。

上司だったり、同じデザイナーだったり、他の職種の同僚とかが寄ってたかって、自分が魂込めて作ったデザインにダメ出ししてくるワケです。

どんどん自分がダメなデザイナーな気がしてきます。そりゃつらいです。

そもそもデザインレビューは何のためにやるんだろうか?

なんでそんなつらいデザインレビューをやらなきゃいけないんでしょうか。なんとかしてデザインレビューを回避する方法はないんでしょうか。偉くなって周りをイエスマンで固めるしかないんでしょうか。

でもみんな、僕のことが憎くてダメ出ししてくるわけじゃないのかもしれません。

おそらくですけど、みんな自分たちが一緒に作っているサービスだったり商品だったりをよりよくしたいと思ってダメ出ししているんじゃないでしょうか。

そもそも「ダメ出し」という受け取り方がよくないのかもしれません。「より良くするアイデア」といったほうがよいのかも。

誰も口に出して言いませんが、実はデザインレビューっていうのは、サービスや商品の品質を向上するためにあるんじゃないでしょうか?そうだとすれば、やっぱりみんな僕のことが憎いわけでも、僕がデザイナーとしてダメなわけでもなかったんですね。

つらさの根源は「デザインの承認」の自己目的化?

デザインレビューのつらさの原因は、自分のゴールが「デザインが承認されること」になっているからかなと思いました。

だから、改善点の指摘によって「デザインを承認されないこと」は「自分の能力が足りないから」とデザイナーとして否定された気分になってしまいます。

さらにはデザインが承認されることが目的化して、デザインの対象ユーザーでなく上司や同僚のためにデザインをするという本末転倒なことに陥ってしまいます。

ただ承認されるために自分が納得していないデザインを作っていると、魂が死んでいきます。ただただつらい作業です。

デザインの承認ではなく品質向上を目指せばどうだろう

そんなときは、デザインレビューでの自分のゴールを「デザインのさらなる品質向上」に変えるといい気がします。

レビューでのフィードバックを「自分の仕事を阻む障害」でなく、「よりデザインの品質を上げられるアイデア」と意識を変えれば、多少は気持が楽になるかもしれません。

それに、「デザインのさらなる品質向上」という意識を持てば、デザインを承認してもらうためにフィードバックをまるごと受け入れるのではなく、自分が納得感が得られるまでレビュアーに理由を深堀りできます。

デザインがよくなれば自分の評価も上がる

これはちょっとずるい考え方かもしれませんが、フィードバックによって自分のデザインがよくなったら、評価が上がるのはレビュアーではなく自分です。

レビュアーの人たちは、わざわざ自分の業務を中断してデザインレビューに参加し、喜んでフィードバックをくれます。彼らは「自分の仕事を阻む敵」ではなく、「自分の仕事を無償で手伝ってくれる味方」だと思います。

さいごに

デザインレビューを乗り切るためのマインドセットについてつらつらと書きましたが、頭では理解してもつらいもんはつらいです。だから他のデザイナーのレビューに参加するときは最初に褒めてあげてください。あと僕のことも褒めてください。

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