外国に全く縁のない人間が外国で暮らす事になる

人生とは予想できないドラマであり、どんな決断をしたとしても、それも自分が選んだ道の上にいる。気が付けば僕は日本ではなく外国で暮らしている。日本を離れて思う事など、時代と共に心も移りゆくもの、その時の感じる事を何か形に書き残していきたいと思いました。

もしあなたが外国に住みたいと日本以外での生活に興味を持っていたら少しでも参考になればと思います。

外国で暮らすという事は　日本人であると自覚し生きる事でもある

日本で暮らしてると自分が日本人と自覚して生きている事は少ないと思う

だって、当たり前すぎて意識する事はない。

しかし外国で暮らすと僕は外国人で圧倒的少数派になり日本人だと意識する事になる

そして周りから日本人の※※さん　と認識される。常に日本人が代名詞として扱われる

僕の発言や意見は日本人の意見と思われやすく、まるで日本代表のようだ。

僕の発言次第では彼らは日本人って　こんな人なんだ～というイメージを強く持つ事になるので、やはり慎重にならざる得ない事も多い

そして政治的な発言は特に注意が必要になる。

いくら個人の意見とは言え、相手の国の事を批判する場合は、知識と配慮が出来ない場合は、話さない方がいい。揉めるだけだ。意外と外国人は愛国心を持っている。恐らく日本人よりは、その感情は強いと思う

日本は幸いにも外人から見て　とても興味深い国に映るようだ。文化的にも漫画にアニメに伝統文化や観光地、グルメに歴史に芸能に歌手にバラエティーに風俗産業、賭博産業、天皇に宗教に政治に戦争話まで。

そして戦争に負けた日本の戦後復興の高度経済成長のインパクトは海外の人にはとても強く印象付けている。どうやって、原発を落とされ焼け野原から世界のTOPに肩を並べるまで成長をしたのかと。日本は凄いと本当に思われている。僕らの世代の人じゃないけど　ひとくくりで日本人は凄いと。

そういう経済の観点からも興味のある国の人の発言や行動は嫌でも少しは注目されている気がする。

僕1人のイメージがいつしか日本人のイメージになり日本人はこうだ！と思われ、そのまま日本人とは、こういう人。となりやすい
僕がいい事をすると日本人は優しいとなり、悪い事をすれば日本人は酷いとなる。

外国で暮らすという事は日本人を強く意識する事になる

違うアイデンティティを持つ人は確かに興味がある。

■宗教は？　僕は無宗教かなと答えると　

へー日本人って無宗教なの？　　　　
日本人というか僕がね・・・

■どんな時計してるの？　Gショックだよ。

へーやっぱり日本人はGショックなんだね。　　
日本人というか僕がね・・・

■そのカメラは？　ソニーのカメラだよ

へー日本人は日本製好きだね。　　
日本人っていうか僕がね！！！

■休みは何してるの？　気が付けば仕事してるかな

へー日本人は仕事好きだね。　　
日本人っていうか僕がね！！！

いちいち何でも日本人として見るんじゃないよ。

日本人も色んな人いるの！　君達もそうでしょ！いい人も悪い人も変な人も賢い人もね、色んな人いるでしょ。と

でも、この日本代表は決して悪い事ばかりじゃなく　利用する時もある

例えば仕事で

◆日本人は　こんな不良品を納品しない！とか

◆日本人は　目上の人を尊敬し敬うよ！とか

◆日本人は　そこら辺にゴミを捨てないよ！とか

ついつい悪気はないんだけど、僕も利用して言っている時がある

外国にいると、僕のせいで日本人のイメージを悪くしたくないし、いつか素晴らしい日本にも遊びに来る切っ掛けになればいいなとも思うし、何より僕が悪い態度で接すると、日本人は性格が悪いとなりかねない。

僕が悪いだけで日本人が悪いんじゃない！

と言っても　そんな言葉はきっと届かないだろう。家に帰り親に親族に友達に話をして僕の悪いイメージ＝日本人の悪いイメージは僕の知らないところで広がっていく。

いつのまにか僕も自分から日本人代表を意識してるかもしれない。

かと言って僕は日本人代表だ！と思ったり気を使い生活してる訳ではないけど心の片隅に日本人という意識はハッキリとありながら生活をしている。

自分が思う以上に、周りはそう見てるという事だ。

僕も日本で外人を見たら、そういう風に見ている気がする。あのアメリカ人が・・・あの中国人が・・・あのインド人が・・・

きっとそれは　偏見な見方なんだと外国で暮らしてみて気づく

本当は世界に一つだけの個　

外国で暮らすという事は　日本人であると自覚し生きる事でもある