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ラーマ クリシュナ

こんにちは

今回はインド旅を通じてある
1冊の本に出会いました

知らない国を旅行をするにあたり
なるべく その国を知るように
映画や映像や本を読んだり

少しでも知る事で
旅は深いものになりますよね

インド旅行してると移動時間が長くあり
列車の中で本を何冊か読みました


旅しながら読むと
見える景色も本と重ね合わせ
よりリアリティーに感じます

そんな旅中で読んだ本で衝撃を受けた1冊

インドの光  ラーマクリシュナの生涯

著者 田中 嫺玉さん

インドに
ラーマクリシュナと呼ばれる聖人がいました
1836年~1886年を生きた人
50歳でこの世を去ってます

僕は本を読むまで知りませんでしたが
世界の宗教界では有名な人物です

彼の名を世界に広めたのは

ラーマクリシュナの死後 
弟子のヴィヴェーカーナンダーにより
アメリカで紹介された事をきっかけに
名が世界に広まります

本では 
幼少期から神秘体験をし
人々を楽しませるような魅力も備え

17歳の時に兄に連れられカルカッタへ

20歳でドッキネーショル寺院に
住む事になり
カーリー女神を理想神として決める

敬愛するカーリーに想いは強くなり
カーリーに会いたいと願っていく

そんなある日 神秘体験を通じて

カーリーと出会う

その後も神秘体験を繰り返し
不思議な人生を歩んでいく


彼の噂は広まりやがて人々が集まり
多くの人が彼の声を聞きにやってくる

この本では彼が聖人へとなる
生き様が描かれています


インドの東 カルカッタ(コルカタ)の
北の郊外にあるカーリー寺院
(ドッキネーショル寺院)で
生涯のほとんどを過ごします

1800年代という時代背景も面白く
中世と近代化の分岐点
科学が発達していく中で
神秘体験を通じ
精神世界に到達した覚醒者は
崇拝される時代
(ヨーガの達人)

本名:ガダーダル・チャットーパーディヤーエ
(後のラーマクリシュナ)

バラモン家系に生まれたヒンドゥー教徒
ヒンドゥーを極め
イスラム神秘主義を極め
キリスト教の真理も体験した人物
恐らく
世界に3大宗教を極めた者は他にいる?
と思うほどの人物である

彼が説いた話の中で有名なのは
全ての神は一つ
池は一つで 池のほとりに
ヒンドゥーもイスラムもキリストもいて
同じ水(神)を飲んでる
アプローチ(言葉)が違うだけ

というような意味合いの
全ての宗教の真理は同一 という
普遍的副音(ユニバーサルゴスペル)

を説いた人物

おそらくこの発想は
ラーマクリシュナが
人類史上初だった可能性がある

晩年 彼の周りには多くの人が
彼の言葉を聞こうと
集まり後を絶たない
彼が病に倒れても
病床に彼の話を聞きに来る
そして子供の頃から歌が得意で
その歌声にも引き寄せられていた

弟子たちが書き残した書物も
後に出版されている

「不滅の言葉 コタムリト」として
まとめられ出版もされている

そして晩年に出会った
若い弟子のヴィヴェーカーナンダーも
瞑想の精神世界の中で覚醒する為に
修行をしていきラーマクリシュナの
死の少し前に覚醒を果たす

ラーマクリシュナは
ヴィヴェーカーナンダーを
病床によび二人で瞑想に入り
瞑想の中で二人は一体化し
全てを伝授する

ラーマクリシュナは
敬愛する神カーリーの名を
3度唱え最後の瞑想(三昧)に入り

50年の生涯を閉じる

彼の人生は衝撃的な神秘体験を伴い
21世紀では信じられないような
出来事かもしれないが 
おそらく科学では解明できないもの

ヒンドゥー教や仏教の神髄とも
言うべきものが
彼の行動そのものであると
本で読んで感じる事ができる

全ての欲に縛られないようにするために
彼は財産も全て放棄している

肉体を持ちながらも
精神世界を行き来し
この世を説いている


ブラフマンのみ実在し
世界は虚仮

私も存在しない
私はブラフマンそのもの

過去と現在と未来は同一で
言葉で表現できず
精神世界としか表現しようがなく

苦しむのは肉体で肉体は自分ではない
それはブラフマン そのもの

一見こんな話を現代で聞くと理解が難しい

言葉では表現できず体験する必要がある為

修行が必要になる


バラモン教とヒンドゥー教の根本教典に
ヴェーダと呼ばれる一連の書物があり
ブラフマンは宇宙の根理

その難解な問いを
先人たちは独自解明していくなかで
色んな思想や宗派が生まれて
時に大きな議論を呼び起こす

我々とは一体何者なのか?
死とは何か?
神とは何か?


肉体を持つ精神がそれを知る方法は
覚醒し精神世界でブラフマンを感じる事
で理解し一体化し死の境界を超えていく

そんな謎に生涯をささげた人物が

ラーマクリシュナ


そんな究極の人類が生み出した謎を解くのが
バラモン教から派生した
ヒンドゥー教や仏教思想の根本にあると本で学ぶ

今我々が知る仏教 
特に近代仏教や日本に渡った仏教は
その根本思想を知る面影は薄く
違う進化を遂げている

そして時代と共に装飾された思想は
時の権力者や時代背景で変えられていく

釈迦が説いた精神世界への解脱


現代の僕らは全く違う思想を
装飾として上塗りして
理解をしている気がした
しかし 
それもまた時代の中で生まれた変化かもしれない
だからこそ釈迦が説いた思想にも興味がでる

インドって面白い!

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