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家で里山を再現するのが里庭13「プードルとオオカミ。野菜と野草の話」


プードルとオオカミ
あなたのといつも一緒に過ごしているプードルさんがオオカミたちと一緒に大自然の中で獲物を自分で捕らえて皮膚病などにもかからず健康に生きていかれると思いますか?全身の毛の抜け代わりが少ないプードルやマルチーズ、ヨークシャテリアなどの犬種は定期的なトリミングなどのカットで体毛の長さをコントロールすることで毛玉などを予防し健康的に過ごすことができる犬種です。犬たちは先祖さまである「オオカミ」から長い歴史の中で改良を重ねて誕生した命です。私たちが作り上げてきた命は私たちが常に見守りタイミングよく手を差し伸べて行くことで健全な暮らしができるのだと思います。ワンちゃんだけではなく私たちが作り上げた多くの家畜たちも同様です。野生の世界は家畜達が軽々しく生存できる世界ではありません。
同様に野菜と野草もオオカミとプードルの関係のようなものであることは「里庭の野菜づくりでも紹介してきました。
情報の自由化?で野菜作りなどでも自然農法、〇〇農法など様々な手法がネットなどで紹介されています。それってマジですか・・・チャレンジしてみましたが厳しい結果ばかりでした。しかしながら、初めにお断りしておきたいのは様々農法にチャレンジされ、取り組まれている仲間の皆さんを非難するようなものではない事をお断りさせていただきます。

ここの紹介するのは、約50年以上行ってきて成功と大失敗を繰り返してやっとたどり着いた私自身の結論です。

それぞれの野菜の居場所を快適にしています。
野生種の侵入は定期的に三角ホーで地上部を除去してすき込みます。
玉ねぎの種は直播で収穫までこのままの状態で管理することで優良なものが収穫できます。
それぞれの野菜達の居場所さえ整えることでどこでも無農薬野菜が収穫できます。
野生種との境界を明確にする事で狭いエリアでも共存は可能です。想像以上の収穫量が得られます。
果樹も考え方は同様です
根本をスッキリさせる事でフラス(カミキリムシの侵入を初期に見つけます)を見つけられます。
野菜と同様に種ごとに快適に暮らせる環境を整えることで狭い敷地でも果樹同士の共存はできます。

野生種は宝物
ご紹介した結論から「野生種をことごとく嫌っている」ような印象を持たれたのではないかとちょっと心配になりました。果樹野菜はあくまでも私たちが試行錯誤の研究と努力で作り上げた命。その命を健全に育て管理して行く上での野生種との棲み分けの必要性を紹介させていただきました。決して野生種を嫌っているわけではありません。それどころか野生動植物こそ私たちが真剣に守らなければならない存在だと思います。なぜならばそもそも野生動植物がいなければ家畜家禽、愛玩動物、園芸植物、野菜の存在はしていなかったからです。
ご紹介したようにオオカミから犬が誕生しました。同様なことはマガモ→アヒル。
サカツラガン→ガチョウ。セキショクヤケイ→ニワトリ。マーコール→ヤギ。
ムフロン→ヒツジと言うように全てが野生種から始まっています。

キュウリもカボチャもナスも全て野生種が元です。もちろん沢山の種類の果樹のご先祖さまは野生種です。野生種が存在することで仮にある野菜が消滅しても再び復活させることができます。しかし。野生種が絶滅してしまったら二度と野生種を復活させることはできません。「絶滅の恐れがある野生動植物の種の国際取引に関する条約」(ワシントン条約)はこのような目的を持っています。


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