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〜土地の調査〜水道埋設菅を掘り当てた!?

以前、noteに書きましたが「土地の売却に関する調査」の続きになります。

よろしければ、こちらもご覧ください♪
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~ 経緯 ~
●父親が38年前に購入した土地(自宅は別にある)の売却について、依頼主(娘)より相談を受ける。→依頼主(娘)は、土地を利用する予定がないこと及び遠方のため管理が出来ない(管理費用の負担)ため、高齢である所有者(父)が元気なうちに処分したい
※購入当初から管理を委託していた不動産会社に、立地条件・市場のニーズなどを鑑みて売却することは難しいと言われ、管理委託を解除し10年以上にわたって手つかず状態になっていた。

●依頼を受けたため、現地調査をおこなう
→言い方は悪いが、38年前当時の不動産・建築業界のいい加減さから調査も困難を極めることになる。
※役所(水道局・下水道局など)の資料の保管状況に問題があるというより、保管資料が現地の状況と相違があり現在に至る

●具体的には??
→水道埋設管の引込みについて、保管されている資料からは引込みの有無、またはおおよその位置すら把握できない。

●ベテランの水道局担当者及び現地をよく知る水道工事の設備屋さんにも確認したが、自身で掘削しないとわからないとの判断を受ける。

●水道埋設管の引込みの有無により、建築する際にかかる費用が大きく変わるため重要な調査となる。そのため、現地にて自ら掘削をおこなう。

~ 流れ ~
①長年管理をされていなかった為、最初に伐採をおこなう

伐採前
伐採後


②境界の確認をおこなう

地積測量図を元に調査し、境界石の破損及び紛失について確認をする。※道路面との境界石はあり


③水道埋設菅の有無について、掘削をする

水道管を傷付けないよう、数種類のスコップを用意する
境界の近くを念頭に両サイドから掘ること、2ヶ所目で掘り当てる(^^)
青いテープの自治体名が確認出来た時は「間違いない」と思わず独り言を、、😅1984年に埋設したようだ


〜 まとめ 〜
写真と動画を管轄の水道局へ持参し、前回の調査時に対応してくれた担当者に見せたところ、「水道埋設菅で間違ありません」と喜んでくれ、お互いに少し興奮気味でした(笑

水道局側も宅地内に入っているかどうかも分からず、正確な資料もない上(当時の手書き図のみ)、局内に当時の事を知る人間もいない、、
そのような状況下で、水道埋設菅が約40年ぶりに顔を出したのだから、当然かもしれない。

伐採したことで奥地に行けるようになり、境界石を復旧しなければならないという課題も出てしまったのだが、並行して付き合いのある不動産会社経由で買い手も探していたところ、水道埋設菅が宅地内に引き込み済みであれば前向きに検討したいとの話しもあったことで、依頼者にも安心していただけました(^^)

依頼者には境界復旧の費用負担は発生するが、境界明示は売主側の役目でもあることは以前から説明していた為、ご納得いただけており最終調整に入ります。

今回のケースにおいて、ポイントになることは、、、
相続対策として相続発生前に、所有者である父が元気なうちに「利用予定のない土地の売却」を決断されたおかげで、私としてもスムーズに動く事が出来ました。

なぜなら、今までの背景を知れたり、経緯を確認出来ること、特に境界問題は世代交代すると思わぬトラブルに巻き込まれることもあるため、「当事者」が元気なうちに相談をしてもらえると、とても助かるのです。

40代以降の方は、親・祖父母が所有者である「利用していない不動産」が管理不全または結論を先伸ばしになっていないかなど、家族内で早めに相談することをオススメします!


引き続き、住宅業界の現場視点で書いていきます♪


~~ 企業情報 ~~
社名:株式会社bluebird
住所:東京都立川市若葉町1-17-1
メール: susaki@bluebird-akiya.com

築56年の空き家・空き店舗を職人と一緒になって作り上げたオフィス兼アトリエ。
画家の妻と夫婦でシェアをしています。

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